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from: 坪井さん
2010年01月21日 20時32分21秒
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石の旅 鋸山
<font size="3"> 千葉は石なし県と言われる。いや、火山なし県と言ったほうがいいだろう。火山がなく、産するのは砂岩だけである。富津の石切場を訪ね、現場を案内していただいた。
大型機械で掘削の真っ最中であり、羽田空港の埋め立て用に使われているという。堆積層が横から圧縮され、山状の層や、上下反対になるほど褶曲している層があり、一つの山の斜面でも、硬い岩、手でも崩れそうな塊、砂などいろいろな石があった。会社の方から、「火山で作られる安山岩などと違って、砂が堆積して圧力を掛けられただけで、いわゆる火入れされていないから岩ももろい」と教えて頂いた。
鋸山へ行く。若い頃来た時は退屈であった山も、石探しというテーマを持った今は、どれもが新鮮で感動を覚える。海岸から見える鋸山付近の地層は、海底で堆積した礫が幾重にも重なっており、均一な部分が少ない。
石切場に行く。石切場の断面は、礫が含まれていて風化による凹凸が大きく、堆積岩である砂岩の特質が見受けられる。風蝕による奇岩雪洞に鎮座する千五百羅漢。資料によると、上総桜井の名工大野甚五郎が、安永8年から寛政10年の21年間、門弟27名とともに生涯をかけて刻んだものであり、その石は海を越えて伊豆から運ばれたとある。羅漢の石材は小松石特有の濃鼠色のものが多いが、赤褐色の石仏もあった。坪井の庚申塔と同じである。
石像の顔のしわなど一つひとつの細かい描写に見とれてしまう。「あ、あの人に似ている。」町内の知り合いの方が岩の間から次々と話しかけてくる。いいなと思う羅漢の表情は、自分の今の気持ちを表しているのかもしれない。顔のない羅漢群は、廃物希釈運動によるものだそうな。人間の愚かさを責められて辛くなる。-
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坪井、
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