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  • from: 坪井さん

    2010年05月07日 02時14分56秒

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    続・石の旅 小安峡&稲庭うどん


    <font size="3"> 秋田県の小安峡に行く。ブナ林の中を深い川底に下りる。対岸の岩壁はスレート化した泥岩が苔むした岩肌を見せる。その幅100mほど。小さな段差を一面に水が流れ落ち、その景色は壮観である。足元からは熱湯が噴出。遊歩道を乗り越える濁流に阻まれ、上流に登れずに引き返す。湯治場の露天風呂の岩は凝灰岩。この山間の成立ちに思いを廻らす。
     小安峡の道は、前九年の役には、源頼義の依頼を受けた清原武則の一万の軍勢が通り、後三年の役では、金沢の柵へ向かう八幡太郎源義家が通った街道である。
     この道の途中に稲庭という地名があった。日本三大うどんの稲庭うどん発祥の地である。「稲庭古今事蹟誌」によると、寛文年間以前に秋田藩稲庭村小沢集落(現:秋田県湯沢市稲庭町字小沢)の佐藤市兵衛によって地元の小麦を使って始まると伝えられている。銀座にも店があるという佐藤養助商店の本店に入る。
     なぜ、秋田でうどんなのかと由来を聞くと従業員が集まってきて歴史談義で盛り上がる。製法は五島列島のそれに似ており、山伏が伝えたともいわれているそうな。稲庭うどんは捏ねるのに足を使わず手だけである。なのに出来上がりは腰があってのびない。営業時間を延ばしてまで親切に説明していただいた。

    *この小安峡の川の水には温泉水が流れ込むため中和しないと稲作ができない。江戸時代は稲作ができなかったため、小麦作り、小麦製品作りが盛んに行われたのではないだろうか。

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    坪井

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