<font size="3">平成23年２月19日、藤代市長、浅野市議会議長、石坂教育委員会委員長、更科地区連会長、坪井小学校６年生正田夏純さんによるテープカットで始まった開館式典は、公民館講堂で厳粛に挙行された。
　坪井公民館の誕生は難産であった。坪井に新しい街が誕生し、平成17年４月、美し学園自治会ができた。大規模開発にもかかわらず公共施設のないこの地区の将来を見据えて、新住民は街の健全な発展のための活動拠点としてコミュニティセンター建設構想を検討した。三山のコミュニティセンターなど近隣施設を見学し、自治振興課と打ち合わせを重ねた。私は隣接自治会会長として参加していたが、夢いっぱいの楽しい会合も、話題が資金面の事になるとため息ばかり。坪井の森にせみの声だけが元気に響いていたのを覚えている。
　平成19年４月、坪井地区が24番目のコミュニティとして認定され、１コミュニティ１公民館というルールを連成すべく、この仕事は、社会教育課による公民館建設事業へと移行した。
　公民館建設候補地の買収交渉は困難を極め、公民館建設計画が頓挫しかけたとき、坪井近隣公園内への建設が可能であるという見解が都市計画部から示された。１９年７月に開催された説明会では新たに候補地となった公園隣接住宅から騒音対策など多くの要望があった。
　市の職員は休日出勤で説明会。質疑応答ではいきなりのどなり声。予算を使って喜ばれる仕事だと思っていたらとんでもない。辛いのは税金を集める時だけでなく、予算を使う時もいろいろと大変なんだと実感した。