<font size="3">北総に切支丹はいたのか。坪井の切支丹禁令の高札調べは「原氏キリシタン墓地］探しの旅となった。臼井城周辺の寺を訪ねた。城の東にある妙傅寺で檀家の方に聞いた。昔はこの寺の門前の道が成田街道。この坂を降りた所に成田参詣客相手の旅籠がたくさんあった。そこで米屋をしていたが大火で家や貸金の証文が焼けてしまったという。どこかで聞いたような話がここでもあった◆臼井城の西には、円応寺があり原氏の前城主臼井氏の墓があった。市役所で原氏菩提寺は臼井城南の常徳寺と聞き寺を訪ねた。境内の中を成田街道が通り、飛び地には宝篋印塔。石は銚子白亜紀砂岩。佐倉市役所裏の千葉氏の墓と同年代。が、原氏の墓はない◆臼井城に登る。戦国末期には原氏の城。城跡には攻城戦で討ち死にした太田道灌の弟の墓。上杉謙信も落とせなかったという。この地に原氏の墓がないのは、切支丹弾圧によるものか、成田街道の造成で撤去されたのか、城跡から広大な印旛沼を眺めながら思案した。



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