子ども時分の、原風景としての　養蚕・お蚕さんの記憶の断片、しばらく中断していました。

satoyamaziisan の野いちごからの連想です。
「桑の実」です。

♪山の畑の桑の実を、小篭に摘んだは、まぼろし〜か〜♪……
童謡「赤とんぼ」の一節です。

いまは　何処にも桑畑が　見られなくなって　しまいました。
農村育ちの　年配者には、忘れられない　木の実です。ドドメ色に熟した実、学校帰りに　桑畑に入り込んで摘む。
口の周りが　紫に染まります。必ず親に見つかります。
翌日の糞はむらさき。未消化の芥子粒ほどの種が、いっぱい付いています。

姿を消してしまってから、皮肉なことに、最近の研究によると、
とても多くの滋養に富んだ「果物」｢野菜」にも勝る　食物だと言うことが分かってきたそうです。

写真は田圃の　畦道に一本だけ残っている　放置された桑の木です。