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  • from: 生成門さん

    2008年05月30日 13時44分45秒

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    妄想都市

    妄想都市

    人類の生み出した文明がもっとも象徴的に現れているのは都市です。温暖化問題の根源は人類の英知にあると述べましたが、それは都市にこそ集約されています。都市の機能・構造・意味を考えてみればすぐにわかるでしょう。すべてそこに便利さ、快適さ、安心、安全への欲求が表現されていることでしよう。日本中に張り廻わされた高速道路、新幹線、航空機は移動の自由、時間短縮に役立っていますし、近代的建造物はビジネス行動の基盤です。企業は価値の提供という名目で欲望を生産し、その商品は欲望の交換を促進させます。政治とメディアは欲望の流れを支配しているのです。都市とは資本と市場の活躍の場です。市場主義というのは、欲望を生産し消尽するでしようし、競争至上、効率優先の運動会であり、資本主義とは運動会を主催する維持装置です。この運動会は資源が無限にあって成長が無限であるという前提にたっているのです。それが成立つ状況では何も問題はなかったのですが今は成立つ状況ではありません。それでも前提を保持しているかのようですね。しかし、もうそれは妄想なのです。この妄想を修正しなければならないときがきたのです。

    いずれにしても過剰な欲望を支えるために限りなく成長できるという妄想が形として表現されたのが都市である。都市はその中心から周縁に向かって、その力を浸透させていくのです。そして自然を破壊します。いやしてきました。その主役となったのは、古代から受け継いだ人類の英知でなのです。人類の英知とは、精神であり、科学であり、政治であり、思想をさします。しかし、この英知は市場は無限ということを前提とする妄想にすぎないのです。私達は英知の正体を掴んだわけではありません。見たわけでもありません。だから、人類の英知の正体を暴き解体再生するためにも、都市に着目する事が必要なのです。

    都市の本質は快適さと便利さが突出した歪な空間であり、欲望を過剰に生産する場所なのです。都市は心のつながりを切断し、砂漠化する疎外の地なのです。都市はブラックホールのようなものです。都市は自然から得た恵みを容赦なく吸い寄せ、貪るように消尽しつくすのです。都市に住む人は都市という欲望生産装置の歯車となり盲目的に欲望の再生産に加担させられているのです。都市化が急速に加速したのは、人類の英知が急速に洗練されたからです。洗練されたのは産業革命の後ですが、その代表として科学技術があります。科学の英知がどのように生み出されたのでしょうか。それを語るには石器や火の使用から始まっての長い探究の旅が必要でしょう。

    しかし、今はその時間がありません。言えることは、産業革命以前にその準備ができていたということです。現代の人間の祖先はネアンデルタール人よりも後からきた現生人であるといわれています。
    ネアンデルタール人と現生人の違いは脳の仕組みにあったといわれています。(言語の発生に関わる咽喉の違いも重要です)後からきた現生人の脳に組み換えが起きたのです。これによってネアンデルタール人とは違うやり方で世界を解釈することが可能になったのです。現実を都合良く解釈するという脳の働きはすべて生物において同じです。しかし、その仕方はそれぞれに違います。視覚に依存するものから嗅覚に依存するもの、その他様々です。

    特にネアンデルタール人と原生人の大きな決定的な違いは、現生人の脳に組み換えによって妄想(現実とは関係なく何かを思うこと)を抱く能力を獲得したことにあります。現実を都合良く解釈する仕組みは直接的な対応であり本能を意味します。もっとも単純な仕組みは条件反射です。妄想とはこの直接的な対応(外部とのつながりがある)ではなく、間接的な対応(外部とのつながりがなくてもいい)です。現実とは直接関係しない意識、即ち妄想が脳の中に生まれたのです。この意識は我々が想像という呼んでいるものです。

    現代人は、「成長が無限」は「妄想だ」などというように、想像が現実離れしている時に妄想などといいいますが、もともはすべては妄想だったのです。だから、現生人はこの妄想に悩み苦しんだに違いないでしょう。狂気の沙汰で命も落したに違いないでしょう。その中には有益な智恵も出てきたでしょう。現生人がこの妄想を抱く能力を獲得したことの意味は余りにも大きいのです。人間以外の生物は条件反射な解釈によって自分本位の世界をつくる自己保存本能があります。その上に脳を介した直接的な解釈(腐ったものは食べられないとか)によって自分本位の世界をつくる能力に留まっているのです。

    現生人は、その上に妄想によって間接的な解釈(腐ったものは食べられるかもしれない)によって自分本位の世界をつくるという能力を獲得したことで、生きる工夫がより上手くできるようになったのです。とんでもない妄想が時には役にたったのです。その妄想能力が高じてついに人類に自我という妄想(腐ったものは食べられるかもしれないと思っている自分がいる)を発生させたのです。

    現生人の脳の仕組みの組み換えが起きた時点を特定することは難しいのですが、明白なことは、脳の組み替えとは、無意識的本能の世界から自我による自己中心的妄想世界を作り出した進化の大事件だったのです。そして、この妄想の延長に文明を発生させた自我的英知があるといってもよいのです。こうして人類の英知は妄想から生まれ、科学、文学となり、更に、自我的英知、近代的自我と様々に変質したのです。

    問題は、妄想から派生した自我的英知が欲望生産装置(都市)をつくり、精神装置(文化)をつくり人類をその装置に閉じ込めたことです。人口が爆発的に増加するとともに、装置は拡大し地球規模となりました。それがグローバリズムの波となって世界の各地を都市化して席巻しているのが現状です。現代人の自我は、古代、中世の自我と区別して近代的自我といっているのですが、その違いについてはここでは言及しないでおきましょう。人類は自分を盲目的に振り回わしていた本能から自由になって自我的英知を獲得し自力で生きる道を選択しました。しかし、それによって装置の部品のような存在になってしまいました。現代人は悲しきピエロなのでしょうか。

    現代は温暖化以外にも様々な問題を抱えています。環境汚染、文明の衝突といわれるような宗教上の対立、南北問題、累積債務の問題、貧富の格差と拡大、犯罪の増加、治安の悪化等です。これらの問題の背景には経済と環境との不調和、非持続的な仕組み、都市化への羨望、通貨の問題があります。だから、経済と環境の共生、地域通貨、地方への権力分散、市場主義の見直し、持続的な仕組みの構築、クリ-ンエネルギーの導入、精神性の復活などを解決策として掲げるのは方向性としては正しいでしょう。しかし、これらの対処で上の問題が一気に解決されると安易に考えてはなりません。

    そう考えるのは自由ですが、それこそ妄想でなのです。妄想が英知になるのには人類にとって都合がよくなければならないという不文律があります。しかし、これまでのどんなに洗練された科学的英知や自我でも、不都合な現実を招いてしまったということを忘れてはなりません。安易な妄想は不都合さを招くのです。ここでいう安易な妄想とは対処療法で解決できるという上に述べた考え方です。

    成長の限界という現実にマッチしない不都合さは科学的、制度的な改革や意識改革等の小賢しい精神論で解決できるなどと考えてはならないのです。根は深いのです。更に、その先に問題の根源を探さなければならないのです。その先にある根源とは、科学、自我を生み出した人類の英知を生み出した本来の妄想にあるのですから。

    人類の英知の解体と再生とは、即ち妄想の解体と再生ということになるでしょう。もう一度、妄想の原点に返らなければならないのです。

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