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from: 生成門さん
2008年05月31日 18時21分32秒
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妄想の沸き出す場所
画像の引用先です。http://www.sutosoft.com/room/archives/000330.html
妄想の沸き出す場所
現生人は喉仏のお陰で出せる音の種類が増えたことで原言語から徐々にボキャブラリーを増やしていったと思います。それに手振り身振りが加わってコミュニケーションの量と質が指数的に増大したのでしょう。このことによってサルよりましな人間らしい振舞ができたのではないでしょうか。無意識に支配されていた状態から徐々に意識の量が増えたのです。
意識の量が増えるとはどういうことでしょうか。無意識のレベルでは直接的な解釈「腐っているものは食べない」がすべてです。そこに解釈のゆとりはありません。現実と脳の対応は1対1であり、動物的な対処の仕方であり、無意識的であり本能的です。しかし、妄想が働けば「まてよ」となるでしょう。「食べてもいい」のではないかと妄想(思案)すると思います。妄想とは間接的な解釈ですから、現実と脳の対応が1対1でなく、1対多となります。たまたま発酵していたものが食べられて美味しかったとします。そういう成功体験をします。それで嬉しくなり記憶にとどめるのです。そうなるとこれは妄想ではなくなるのです。妄想ではなく思案、空想、想念です。
そのように意識は上質になっていったのです。そして、やがて妄想している自分という意識が芽生えてきたのです。ここからは言語の発達と相乗して自我意識が誕生するまでは早かったでしょう。つまり、こういうことです。無意識の中に妄想の沸き出す場所があり、それを「混沌スポット」ということにします。混沌スポットは無意識の情動エネルギーを活発に受け止め、妄想を泉のように沸き出すのです。この妄想は善でも悪でもありません、現代人から見たらでたらめな意味不明の思考です。それでも、妄想は役にたつ時があったのです。生きるために都合が良いならば、それは選択されるのです。それは正しいのです。そしてその妄想は生残るのです。これが意識の原形なのです。
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