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from: 生成門さん
2008年07月17日 21時45分33秒
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アートは宇宙を編集するか
図(WMAP)の引用先:http://ja.wikipedia.org/wiki/WMAP
アートは宇宙を編集するか
<シムダンス=逸脱共振>
パラレルワールドはSF小説や精神系のテキストにとっては格好の材料です。その材料をどう料理するかが小説家の腕の見せ所だからです。材料の料理とは編集のことです。シムダンスに於いても
編集がすべてです。シムダンスでは世界は解釈であると考えていますから、編集には独自の考えがあります。その考えを一つの式に纏めました。物理学者が四つの力を統一したいように、シムダンスは、様々な価値観、世界観の多様性を包括する四次元思考で纏めてみたいのです。それがシム方程式です。
シム方程式とは
∫t(a+ib)/4d,g→V
です。
ここで、∫は編集と臨床を意味します。
tは時間、モナド(閉じた時空)、(a+ib)は、虚と実の極座標(球)、/は
/とは、捻り反転であり、芸術的英知を導入することです。4dとは、擬似四次元時空分離体(三次元空間と時間)を解体して、真正四次元時空体を再生する四次元生成力です。g:genesisとは生成です。生成(消滅)の原理を実践するための視点を提供するのがg・e・s・i・sです。→は四次元を志向する性向を意味します。Vは価値・意味の生成、森羅万象の生成、四次元脳の獲得、悟りの成就、問題の解決です。
この方程式による世界解釈を参照して下さい。
http://www.c-player.com/ad00178/thread/1100068971097
情報考現学の橋本大也氏の一般的な編集について解説があります。こちらも参照して下さい。http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003328.html
以下引用しました。
編集工学の大家、松岡正剛著『知の編集術』は入門書の体裁をとる割に懇切丁寧な説明は少ない。だが編集とは何かについて考えたことのある人なら、深めるヒント、素材に満ち溢れている本だと思う。
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文章の編集術ではバローズのカットアップというユニークな編集方法があります。松岡氏の千一夜の『裸のランチ』を参照して下さい。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0822.html
以下編集的引用しました。
・ これは超編集術である。
・ カットアップは、適当なセンテンスやフレーズやワードを切り取って、前後左右縦横呑吐に並べていく手法。
・ “カット&ペースト”の手法をいう。
・ この手法は無意識やサブリミナル情報がその文体中にメッセージとして顕現してくる。
・ フォールドインも似たようなものだ。
・ カット&ペーストもせずに、いきなり1ページをそのまま折ってしまう。
・ フォールド(折る)してしまう。
・ 「対角線を折る」わけなのだ。
・ すると全く異なるテキストが生成される。
・ それをそのまま“文学”に採りこんでいく。
・ 芸術家は以前からそうしていた。
・ カットアップの途中で主語をちょんぎられた文章は命令文に見えるため、強いメッセージ性を発揮する。
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さて、本題はシムダンスでも多用しているブリコラージュという編集術です。しかもただの編集術ではありません。作家が並行宇宙論を述べているのです。ついに芸術が宇宙を飲み込んだのでしょうか。
ブリコラージュ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5
以下引用です。
ブリコラージュ(Bricolage)は、「寄せ集めて自分で作る」「ものを自分で修繕する」こと。「器用仕事」とも訳される。元来はフランス語で、「繕う」「ごまかす」を意味するフランス語の動詞 "bricoler" に由来する。
ブリコラージュは、理論や設計図に基づいて物を作る「エンジニアリング」とは対照的なもので、その場で手に入るものを寄せ集め、それらを部品として何が作れるか試行錯誤しながら、最終的に新しい物を作ることである。ブリコラージュする職人などの人物を「ブリコルール」(bricoleur)という。ブリコルールは既にある物を寄せ集めて物を作る人であり、創造性と機智が必要とされる。また雑多な物や情報などを集めて組み合わせ、その本来の用途とは違う用途のために使う物や情報を生み出す人である。端切れから日用品を作り出す世界各国の普通の人々から、情報システムを組み立てる技術者、その場にあるものをうまく使ってピンチを脱するフィクションや神話の登場人物まで、ブリコルールとされる人々の幅は広い。
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では、桐田真輔氏を取り上げます。氏はブリコラージュという手法を駆使して宇宙を編集した青木栄瞳詩集を引用しています。この構成は複雑ですので注意してください。引用のオンパレード(入れ子)になっているからです。シムダンス<ティトム<桐田真輔氏のテキスト<青木栄瞳詩集<ミチオカク氏の著書「パラレルワールド』<物理学者の仮説<<<<となっています。<は引用です。
以下、青木栄瞳詩集『マジョ・リカ 解離録』ノートからの編集的引用です。
http://www.t-net.ne.jp/~kirita/kiri/kiri54.html
・ 青木栄瞳の詩集は「ブリコラージュ」という編集的手法を用いています。
・ その発想の柔軟さや応用の自在さという新しい臨床的試みです。
・ 不思議な驚きをもたらしてくれます。
・ この詩集の特筆すべきところは何でしょうか。
・ それは並行宇宙論でしょう。
・ ミチオ・カク著『パラレルワールド』からの膨大な引用部分です。
・ 『パラレルワールド』自体、一般向け啓蒙書なので引用が多数ちりばめられています。
・ 『パラレルワールド』にみられる、現代の宇宙論が直面している問題についての率直な驚きや戸惑いが共振しています。
・ 宇宙論の革命は、いくたびかの急変革を経てきました。
・ 生きる人間の脳と意識をゆさぶってきた歴史があります。
・ 現代の科学者、超ひも理論の権威であり現代理論物理学の第一人者、ニューヨーク市立大学理論物理学教授ミチオ・カク氏をとりあげます。
・ 彼の著書によれば、第三の革命が、現在進行中で、はじまったのは、わずか5年ほど前になるといいます。
・ 第一の革命は、ガリレオ・ガレリイ、ニコラウス・コペルニクス、ヨハネス・ケプラー、アイザック・ニュートン。
・ 第二の革命は、エドウィン・ハップル、アインシュタイン、ジョージ・ガモフ、フレッド・ホイル、など。
・ コペルニクス原理は、宇宙におけるわれわれの地位になんら特別なところはないとする見方です。
・ これまでのところ、天文学の発見はこの見方を裏づけているように見えます。
・ コペルニクスは地球を宇宙の中心から追い出しました。
・ ハッブルは天の川銀河を宇宙の中心からはずしました。
・ 代わりに何十億もの銀河からなる膨張宇宙を提示しました。
・ さらに、最近のダークマターとダークエネルギーを発見しました。
・ われわれの体を構成する比較的重い元素が、宇宙の物質/エネルギーの総量の0.03パーセントしか占めない事実を明らかにしています。
・ また、インフレーション理論にもとづけば、観測可能な宇宙がもっとだだっ広い宇宙に存在する砂粒のようなものです。
・ この宇宙自体がつねに新しい宇宙を芽生えさせている可能性も考えなければなりません。
・ M理論が正しいなら、空間と時間の次元さえ、十一次元に広げる必要に迫られるでしょう。
・ 私達は、宇宙の中心から追い出されたばかりか、観測可能な宇宙までも、はるかに大きなマルチバース(多宇宙)のごく一部にすぎない事実に気づかされるのです。
・ マルチバース理論=宇宙から別の宇宙が芽吹くたびにもとの宇宙とは異なる物質定数が生まれ新しい物理法則ができ、それぞれの宇宙にまったく新しい現実世界が生じることになります。
・ しかしこの一対極に、人間原理があります。
・ 「ビッグバンから一秒午後の膨張の速度が千億分の一でも小さかったなら、宇宙は現在のサイズになる前に再びつぶれてしまっていたでしょう。
・ 私達のいるような宇宙がビッグバンのようなものから生まれる可能性は途方もなく低いのです。
・ ここには宗教的な意味があります。
・ 宇宙に対するワインバーグのかなり厳しい見方を受け入れた人はごくわずかでした。
・ ワインバーグを断固支持したのはサンドラ・フェイバーです。彼女はこう言います。
・ 地球が人間のために作られたとは思いません。
・ 地球は自然のプロセスによって作られた惑星です。
・ そのプロセスの延長線上に、生物と知的生命が現れたのです。
・ これとまったく同じように、宇宙もなにか自然のプロセスによって作られました。
・ そこに私たちが現れたのは、ちょうどこの場所で物理法則が自然にもたらした結果です。
・ 人間の存在を超えた目的をもつなにかの原動力があるのではありません。
・ 宇宙は人間から見て完全に無意味なのです。
・ しかし、多くの宇宙論者は宇宙には意味があると考えています。
・ 創造主の問題は、「科学は神の実在について何かを語れるのか?」という問題を提起します。
・ 神学者のパウル・ティリッヒは、「神」という言葉を臆面もなしに語れる科学者は物理学者だけだといいました。
・ 人類にとって最大級の疑問=大いなる設計は存在するのか?です。
・ 存在するとすれば設計者はいるのか?
・ 理性と啓示のどちらが真理に到達する正しい道なのか?
・ この疑問に取り組んでいるのは物理学者しかいません。
・ ひも理論によって、素粒子は振動するひもの奏でる音と見ることができます。
・ 化学法則はこれらのひもで演奏できるメロディにあたります。
・ 物理法則はひもを支配する和音の法則(和声法)に対応します。
・ 宇宙はひもの交響楽で、神の心は超空間に響きわたる宇宙の音楽です。
・ このたとえが妥当なら、次に「作曲家はいるのか?」と問わなければならなりません。
・ 科学では、自然界の究極の謎を解くことはできません。
・ なぜなら、突き詰めてみると、われわれ自身が、解き明かそうとしている謎の一部だからです。
・ ここまでで、詩の冒頭から三分の一強の分量を転記してみたことになります。
・ 引用はさらに続いて、詩人の直観ということが、現代の宇宙観を先取りしていたポーの「ユリイカ」の一節を引用しながら話題にされます。
・ 夜空の暗黒とみえる世界は、実際にはビッグバンによるマイクロ波背景放射を発している。
・ もし人々の目に可視光線だけでなく、マイクロ波もみえたら、夜空が暗いとはいえないでしょう。
・ 「宇宙創成そのものの存在が見える」という印象的な個所の引用で終わっています。
・ この作品では、「朝マック食べた?」とか、「飲み物は何になさいますか?」といった、どこかの街角できこえてきそうな人の会話の断片や挿入されています。
・ 病院の検査室に貼られている注意書きの文面のような語句、後半には警察署の貼り紙も登場します。
・ 詩人・EIMEの量子論的並行宇宙論 第一楽章・直球と変化球では、なんと野球の実況中継が挿入されています。
・ それらの言葉と、宇宙論の著書の引用個所に直接の関連をみいだすことはできません。
・ 無関係な語句として挿入されることで、引用個所の内容を浮き立たせるような効果をうみだしているように思います。
・ これらから想像されるのは誰なのでしょうか。
・ マクドナルドのテーブルのうえや、病院の待合室で膝の上に本を広げて、この宇宙論の書物を読んでいる、という空想も可能かもしれません。
・ とりたてて、そういう物語の道筋が示されているわけでもないのです。
・ ただそのことで、引用個所の言葉は、内容の深刻さのようなものをそがれています。
・ 明るい外気に満たされた世界のなかで、弾むような軽い言葉が交錯する、EIMEワールドとでもいいたいような世界に置き直されています。
・ 科学という一応の確定の世界の常識に、直球の強い精神力で頭脳とこころをぶつけてきた宇宙物理学者たちを称えましょう。
・ 我ら地球人の真摯な独創力の苦悩と発見の喜びをミチオ・カク氏の著書より発光したいとおもいます。
・ 「われわれの目に可視光だけでなくマイクロ波も見えたなら」冒頭よりを付記します。
・ 観測によって宇宙の大きさがこれまで考えられていたより相当広大だということが判明しました。
・ 科学記事としての取り扱われ方のアンバランスさという印象があります。
・ 人類の空間観念の拡張としてみれば、大事件のはずなのに、そのことがマスコミ等でほとんど話題にもなりません。
・ またこちら側の実感もまるでついていかないことの奇妙さがあります。
・ 基本的に、この宇宙の大きさが、現在どのくらいであると考えられていて、明日その数値が100倍であるということが判明したからといって、何かが変わったといえるのでしょうか。
・ 何がかわったとも思えないような日常に私たちが生きていて、そのことはまたあたりまえのようなことなのです。
・ そういうあたりまえのようなあり方で生きている、ということはまたどこか不思議な感じがします。
・ 宇宙といえば、星のきらめく夜空、というイメージくらいが実感できるところです。
・ 現代の科学の示す宇宙像は、こういう実感からかけ離れて久しく、すっかり手の届かないところにあるように思えます。
・ その手の届かないところで、ここ数年ほどのあいだに、革命的な変化が起こっているのだといいます。
・ この革命的な変化の実感がわかないのです。
・ 革命以前の宇宙像を腑に落ちるように理解していたのかどうか、はなはだこころもとないからです。
・ ミチオ・カク著『パラレルワールド』(NHK出版)は、そんな疑問に答えてくれます。
・ この青木さんの詩集に導かれるようにして楽しく読みました。
・ WMAPは、宇宙の構成要素にかんする議論に予想外の展開をもたらしました。
WMAP
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
WMAP(Wilkinson Microwave Anisotropy Probe: ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機)は アメリカ航空宇宙局 (NASA) が打ち上げた宇宙探査機である。WMAP の任務はビッグバンの名残の熱放射である宇宙マイクロ波背景放射 (CMB) の温度を全天にわたってサーベイ観測することである。この探査機は2001年6月30日午後3時46分 (EDT)、アメリカのケープカナベラル空軍基地からデルタIIロケットで打ち上げられた。
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・ 宇宙への疑問は古代ギリシャ人が提起していました。
・ 前世紀のあいだ、科学者はこの疑問の答えがわかったつもりになっていました。
・ 骨の折れる実験を数限りなくおこなったのです。
・ 「宇宙の構成要素は基本的に百種類の原子で、それらは水素から順に周期的に並ぶ表を作る」と結論づけていたのです。
・ これが近代科学の土台となっており、じっさいどこの高校でも科学の授業で教わります。
・ ところがWMAPは、この常識を覆しました。
・ WMAPはわれわれの目に見える物質が宇宙の物質とエネルギーの総体のたった四パーセントにすぎないことを明らかにしました。
・ その四パーセントのほとんどが水素やヘリウムの形で存在し、重い元素はおそらく0,03パーセントにすぎないのです。
・ 宇宙の大半は、実のところまったく素性のわからない見えない物質で構成されているのです。
・ われわれの世界を構成するなじみ深い元素は、宇宙全体では0,03パーセントしかありません。
・ ある意味で科学は、何世紀も昔、原子説が登場する前まで引き戻されました。
・ 物理学者は、宇宙がまったく新しい未知の物質やエネルギーに支配されている事実に直面しているのです。
・ 前世紀といわれているのが、今から数えても、ほんの八年前までのことなのが妙に刺激的です。
・ 今の高校生は、宇宙の組成のほとんどがダークマター(まったく見えず、光学的な歪みの量から存在が知られる、重さをもつ暗黒物質)や、ダークエネルギー(真空の空間にひそむ未知の形態のエネルギー)からできていることを教えられているのでしょうか。
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「素粒子が振動するひもの奏でる音、化学はメロディ、物理は和音であり、宇宙はひもの交響楽で、神の心は超空間に響きわたる宇宙の音楽」というところが、印象的ですね。作曲家はいるのでしょうか。科学では、自然界の究極の謎を解くことはできません。なぜなら、突き詰めてみると、われわれ自身が、解き明かそうとしている謎の一部だからです。ということで終わっています。そこで四次元能は、この後を引き受けたいと思います。
四次元能=アートが宇宙を編集できるのでしょうか。
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