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シムダンス「四次元能」

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  • from: 生成門さん

    2008年08月19日 17時37分22秒

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    仏とは四次元時空体(3)

    仏とは四次元時空体(3)
    <道元との共振>


    クラインの壷は下記より引用しました。

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%A3%BA

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


    本当の悟りとは、四次元時空体<色(陽優位)⇔空>となり、元に戻らない歯止めが効かせることであるいいました。悟りへの空抜きをしないためには、中間多様体=四次元時空体=平行世界、述語的世界=陰陽クラインの壷であることを自覚しなければなりません。つまり、自我同一性(A=A)と述語的同一性(A=B)が同時に存在する絶対自己矛盾的同一性(A=A、A=B)を習得しなければならないのです。どうすれば、悟りへの空抜きをしないで習得できるのでしょうか。絶対自己矛盾的同一性とは難しい表現ですが、簡単に言えば、即非論理(A=A、A=B)のことです。即非論理とは、主語論理と述語論理を同時に使いこなすことです。主語論理とは自我のことですから、お得意の左脳優位の因果的三段論法式の形式論理思考です。今はその力を弱めて右脳優位の非因果的、共生共振的、述語的思考にもっていかなければなりません。要するに悟りとは述語的思考を駆使することなのです。それが本悟=大極=四次元時空体<色(陽優位)⇔空>の空を抜かない四次元時空体になる仏の道なのです。即身成仏(そのままで仏になる)、衆生本来仏(人間は本来仏である)とは、四次元時空体=中間多様体=右脳優位の非因果的、共生共振的、述語的思考する仏ことなのです。述語的思考とは四次元思考であり、同時・共時・瞬時です。四次元能では、この同時・共時・瞬時の述語的論理が鍵になりますので、更に考えて見ましょう。

    日常会話の世界でも時々、このような分裂した状態が出てくることがあります。それが出てくるのはスキゾタイプの人に多いのです。交通事故を起こしたパラノ人(物事を筋道を立てて話す)が、その話をしているときに、スキゾ人があるところで自分に関連していることに触発されて話をとってしまうということがあります。猫が車で引かれた話をしたとします。突然の割り込みで場がしらけてしまいます。脇道にそれてしまうのです。こういう脱線は落語では頻繁です。これがないと落語とは言えないのかも知れません。筋書はあるのですが、どんどん脇道にそれていくのです。聞いている方は結末がどうなるかを予測しながら逸れた話がどのように、物語と関連するのだろうかと集中します。そして、やがて関連づけて話を上手く落すのです。拍手喝采です。しかし、日常会話ではそんな待ってくれる程余裕がありません。ですから脇道にそれる人は疎外されるのです。

    文章の途中に、さて、とか、ところでというのが多いのはスキゾ人の表れです。パラノ人は起承転結で要領よく纏めるはずです。さて、禅の世界では述語思考が駆使されます。禅問答というのは三次元世界=常識の社会では支離滅裂ことを揶揄するために使われますが、本来は悟りを検証するための様式です。述語論理は述語の共通性をもって主語を同一化するという思考です。禅問答とは形式論理で表現できないない四次元現象を四次元論理で表現するための四次元思考のスタイルなのです。述語の共通性をもって主語を同一視するとはどういう思考なのでしょうか。どうしてそれが四次元なのでしょうか。

    述語論理を理解するには、シム方程式のteamを理解することです。人間は悩める三次元人間として大人になります。その思考すべてが嗜好(テイスト=taste)を持っています。この嗜好には二つがあります。左脳と右脳優位の嗜好です。嗜好は選り好みです。この選り好みが解釈の良し悪しを決めるのです。良い解釈とは現実にどれだけ適合しているかです。この世界を三次元と看做す解釈は左脳優位の自我嗜好であり、ベクトル志向(→)です。ベクトルとは目的に向かって力を向かわせる直線的志向です。この嗜好から抜け出すために四次元能を舞っているといってもいいでしょう。一方、述語的嗜好とは、右脳優位の選り好みです。この選り好みは場(environment)を中心に置きます。場とは、述語のことです。マウンドという場に立つピッチャーは、この場によって主語としての自分を投げるという述語に限定しているのです。つまりボールを投げるという述語が自分を限定するのです。述語は場によって限定されるのです。自分にはもっと多くの自分があるのですが、今はボールを投げる自分に限定されているのです。ですから、ボールを投げるということに気持ちを入れるのです。それが不思議なことにキャッチャーが自分になるのです。多重的人格、分裂性というのは、こういうところから出てきていると思うのです。

    これに対して主語論理は、主語が述語を限定します。自分がボールを投げるという場合、自分がボールを投げるのであり、自分が身構えるのであり、自分が何々をするのです。すべて自分が中心であり、自分が他の何かになることはないのです。自分が世界を限定しているのです。

    絵を見る場合の地(背景)と柄(テーマ)のでも同じことが言えます。大概の人は柄を中心にして見るでしょう。これは柄(テーマ)を自分と同じ立場において背景から浮き出させて見ているのです。背景は意識されなくなります。無意識の世界に追いやられるのです。ここで地(背景)とは場のことです。

    企業経営でも同じです。利益を目的とすれば、それに沿ってすべてが計算、打算、実行されます。それ以外は余計なことになります。すべては背景です。しかし、その余計なものとして排除したものが時々表面化することがあります。食品問題で賞味期限を都合良く解釈して問題を隠ぺいした企業が営業停止になったのはその良い例でしょう。

    地(環境)と柄(人間)として見れば、それがもっと明確になります。人間から見れば環境は背景です。CO2は大した問題ではないと無視してきました。しかし、背景に隠れたCO2が気候変動という形で人間に襲ってきたのです。今こそ、環境と人間という対立した視点からの転換が求められているのです。しかし、この視点転換が簡単には行かないのが現代人の泣きどころです。柄が主語であり地を述語と見れば、中間多様体=四次元時空体=平行世界、述語的世界=陰陽クラインの壷(色=空)となるでしょう。

    さて、横道にそれましたが、話を述語論理に戻しましょう。道元では、悟りとは心身脱落であり、一体一如であるといいます。本当の悟りとは、本悟=大極=四次元時空体<色(陽優位=右脳優位)⇔空>となることです。つまり、悟りの状態を四次元的に維持することです。一体とは、すべては繋がっているということです。この「すべては繋がっている」ということが、仏教の本質です。無常・無自性なのです。無常とは常ではないということですから、いつも動いているということです。現在進行形です。どんなに静止しているように見えても、よく見れば振動しています。この宇宙に完全に止まっているものなどないのです。無自性とは自性がないということです。自我同一性は見せ掛けであるということと同じことを言っています。他の存在と無関係に存在するものなど一滴もないのです。量子ポーテションで示したように、電子と陽電子が対生成した後に宇宙の果て果てまで離れたとしても、互いに双子の兄弟のように以心伝心しているのです。この双子の兄弟にとって137億光年離れていたとしても時空は近いのです。

    「すべては繋がっている」という言明は、三次元の世界が見せかけであることを劇的な形で示しているのです。「すべては繋がっている」となると、何故劇的かといいますと、三次元の世界つまり、私達の世界の常識である因果律が成り立たないということなのです。因果律とは、「春が夏になる」というものです。これが嘘だということなのです。因果律の基本は近くの出来事は、近くの物事との関係であり、遠くの物事は影響を受けないとうことです。人の声が届くのに人により違いがありますがいずれにしても限界があります。念力は有り得ないというのが常識であり、因果律を根拠とする古典的科学の根拠なのです。しかし、先端の科学である量子の世界では、既に因果律は否定されており、非因果律が当然であるとした上で理論が組み立てられています。その結果として平行宇宙が認められているのです。だからといって念力やテレパシーが認められたわけではないので誤解しないようにしましょう。

    続く。

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