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シムダンス「四次元能」

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  • from: 生成門さん

    2009年05月27日 15時14分45秒

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    占いは偶然を必然にするゲームか

    占いは偶然を必然にするゲームか
    <補完共振>

    「進化は偶然を必然にするゲーム」であるといいました。続きは「占いは偶然を必然にするゲーム」です。「進化は偶然を必然にするゲームか」は下記を参照してください。http://www.c-player.com/ad00178/thread/1100082328001

    突然変異は、文字通り突然の出来事ですが、そこに全く因果(原因と結果)がないわけではありません。地球には宇宙からの放射能は降り注いでいますから、それが原因で遺伝子配列に変化が生じます。遺伝子の方からするとその変化は偶然の出来事でしょう。又、遺伝子が複製されるときにも間違いが生じますから、それが出鱈目に起きるので、三次元的には立派に偶然といえるのでしょう。問題は小さな偶然の積み重ねと淘汰だけで、これだけ精密な生命が本当に出来たのかということです。

    それが可能であることをシミュレーションゲームの例を使って示しました。ゲームの場合は、ゲーム自体を「戦略的な知性」になるように「意図するもの」、即ち、ゲームを作成する知性を持った人間が、ゲームの外部にいたわけですが、進化の場合は、どうなのでしょうか。いるとすれば神がつくったという創造論になるのですが。神を持ち出さないで説明は可能でしょうか。

    シミュレーションゲームで重要なことは、ランダム=「でたらめさ」=偶然性を上手く利用して、つまり、学習をさせて戦略的な知性を生み出しているということです。これを簡単に、「偶然」と言っているのです。これを四次元的な因果のない現象を見たときの不可思議さの「偶然」と混同しないようにしましょう。

    因果のある偶然=三次元の現象=進化の基本=ランダム=「でたらめ」

    因果のない偶然=四次元の現象=四次元性=宇宙の精神の表れ=空のダイナミズム=進化の背景=虚軸

    今後、「因果のある偶然」を四次元の現象と混同しない限り、単に「偶然」といいます。

    もし、進化を意図するものが外にある(いる)というなら、シミュレーションゲームに似ているのですが、今のメジャーな進化論では、あくまで主役は偶然です。

    一方、進化の大本である形=原形が先にあり、それが外部の環境や重力によって変化するのであり、遺伝子は後追いをするというアンチ進化論もあります。この説の問題は、虚=イデアのような原型ではなく、三次元的な原形ですので、その原形の原型は何かという無限後退(答えが出ない)が起きることです。

    進化の推進役が、重力であるとしても、偶然だとしても、進化を意図する何かが、あたかも、ある(いる)ように見えるのか、本当にある(いる)のかでは、雲泥の差があります。

    偶然を利用している、その裏に何かがあると思わせるものに占いがあります。星座占いや四柱推命は、生まれたという偶然の出来事(生年月日)を、星の組み合わせにより運勢を推察(必然)するという占術です。手相占いは、偶然に現れた手の相を意味(必然)付けします。

    当たるも八卦、当たらないも八卦の易占は、偶然を、筮竹(ぜいちく)を振ることによって作り出します。易では、偶然に出でた卦に意味(必然)があると考えるのです。

    それを信じる人は背景に、何らかの見えない力が働いていることを受け入れているということです。実際には、占い師や本人の解釈が入りますので、当たる・当たらないは恣意的になります。大概は当たるのは半分なので、当たるも八卦、当たらないも八卦となるのですが、当たらなくても見えない力を否定したことにはならないところがミソなのです。

    占いを信じて行動を選択するのも、選択しないのも選択ですから、進化が偶然を必然にするゲームであると同じように、占いも、偶然に出た卦を人生の運命に作用させるのですから、偶然を必然にするゲームといっても良いでしょう。

    占いが文明の発展した今日でも廃れないで残っているのは、人間の知性がどれほど進化しても、未来を正確に予測することは出来ないということ裏返し、つまり、知性が未熟であることを意味しているのです。ですから、偶然を利用するという知恵は、まさに、知性が進化の途上にあるということであり、その知恵は無意識であり、知性の外にあるのですから四次元性の表出ではないのでしょうか。

    このことを別の角度で示すものがユングのシンクロニティー(共時性)です。シンクロニティーとは時間と空間を超えて現れる共振する無意識の現象です。例えば、枕元に母の姿が現れたのは、母が亡くなったというメッセージなのです。この共時性は三次元の因果ではありませんから、四次元性ということになるでしょう。

    進化にしても、シミュレーションゲームや占いに於ける「偶然の効用」には意味があります。その第一は選択の多様性でしょう。決まりきった状況では検証された確かな方法が選択されるのが当然なのですが、混沌として状況では、いくら無い知恵を絞っても、どうにもなりません。この知恵=意識的な知は先ほど出てきた無意識の知恵とは違うものでしょう。

    三人がよれば文殊の知恵=知なのですが、それも効果がないときは、「でたらめ」にやることが良いのですが、なかなかできるものではありません。生物がそう場面におかれたときの行動様式には、「でたらめ」にやる例がありますが、プライドのある人間には無意識の知恵がない、或いは、出来ないので占いに頼るわけです。面白いことは、占いに頼る人と頼らない人がいるということです。頼らない人は、知がある人で、知恵がない人、占いに頼る人は、知がない人で、知恵がある人となります。これをスキゾパラノの文脈で考えると下のような図式になります。

    占いに頼る人=知がなく知恵がある人=無意識な人=四次元脳があるスキゾ

    占いに頼らない人=知があり、知恵がない人=自我のある人=四次元脳が無いパラノ

    人生は短いので、いろいろの占いを試すことはできません。まして結果が出るかどうかの保証がないのですから、すべてを頼るということは出来ません。それを裏付けるように、パラノ文明社会では占いは表舞台から消えたのでした。

    一方、「でたらめさ」に頼るという進化の舞台では、膨大な時間があり、膨大な試みが可能でした。そして、遺伝子という小さな入れ物に、過去の情報をプールしていくことが可能でした。だからこそ、偶然の効用が現れたのです。

    それをシミュレーションゲームでは、「偶然の効用」を、更に、最大限に生かして、膨大な時間を使って膨大な試みができるようにしたのです。シミュレーションゲームは、進化が偶然に依存していることの証明なのです。

    しかし、シミュレーションゲームによって、戦略的な知性が生み出されたといいましたが、だかといって、進化が生み出した神秘的な知性=無意識の知恵とか魂を生み出せるということを言おうとしているのではありません。

    さて、偶然を必然に変える進化の仕組みに関心を向ければ、その背景にも関心が行くでしょう。何故、偶然という「でたらめさ」を利用して進化するような仕組みが出現したのでしょうか。進化論はこれに答えてくれるのでしょうか。それは偶然だと突っぱねてしまうのでしょうか。

    見方を変えれば、進化とは、混沌から秩序に向かう運動であるといえるでしょう。「でたらめさ」とは「揺らぎ」です。宇宙のはじめは、空という混沌、即ち、中性のエネルギー状態=真空から揺らぎによって生成され、そして、また、混沌に戻るというサイクルをしていると言いました。この宇宙のサイクルは空のダイナミズムであるもいいました。

    混沌から生成して、再び、混沌の中に回帰していくというのが空のメカニズムであるとするならば、進化にもこれが内包されているのではないでしょうか。突然変異という偶然性を利用している進化というのは、終わりのない空のダイナミズムなのではないでしょうか。

    それなら、進化とは宇宙の精神=無意識の知恵が現象化するドラマであり、遺伝子は、その現象化なのです。

    遺伝子だけに、進化のドラマのすべて役を担わせるのは酷なのですが、宇宙の精神が現象化するのは、空を媒介するのですから、空の三次元実体は変幻自在であり、何でも良いのであり、あるときは核酸であり、あるときは身体であり、鰓であり、細胞であり、蛹であり、生成卵=受精卵であるのです。占いもその表れなのではないでしょうか。

    四次元能では、空の三次元実体に目を奪われることなく、その根源を探求していきます。つまり、本当の進化のドラマは、「電子や光がダンスを舞っている真空しかなかったところから、無機的な物質が生まれ、有機的な物質が生まれ、そこから核酸が生成され、やがて、命の元=ウィルス様の生命体が生まれ、やがて、遺伝子が登場して、その後は、私達がよく知っている(?)通俗的な進化のドラマが始まった」というのが真実なのです。そこには宇宙精神=空のダイナミズム¬無意識の知恵が働いて次いるというのが四元能=生成の舞の核心なのです。

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