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from: 生成門さん
2009年06月15日 10時58分06秒
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イデアの王様(1)
イデアの王様(1)
<補完共振>
朝顔の蔓が巻く様子を見ると、植物にも心があるのではないかと思ってしまいます。それは心があるように見えるのであり、正確には心があるのではなく、心の痕跡があるのです。三次元では心の形が物質化として発現しているのです。
そうなると心の物質化、つまり、心の形とは何なのでしょうか。正四面体の話を思い出してください。ヘリウムは実軸に始めて現れた物質です。ここに物質化とは何かを解く鍵があります。私達の物質化とは、三次元の現象ですから、形があり、重さを持っていて測れるというイメージでしょう。
四次元能では、それは否定しませんが、更に、四次元らしい定義を持ち込みます。それは「物質とは正四面体の形をしている」とするものです。形はありますが、重さを持っていて測れるかどうかは問題にしません。
従って、電子1と陽子1で構成される水素は三次元物質ではありません。厚みのない円盤なので、二次元物質といっています。水素が物質ではないというのは、水素からエネルギーが取り出せるのですから、科学の定義から外れるのかもしれませんが、正四面体の形ではないので、半物質というのが適当かもしれません。
いずれにしても、この定義によると、物質は物質とは言えない電子と原子核から構成されているのです。物質は正四面体の形をしたものなのです。私達が物質として見ている様々な物体は、実は、物質という実体がないのです。
常識では、その物質特有の形があり、重さを持っていて測れるものを物体というのであり、正四面体のような幾何学の形を物質とは言わないでしょう。しかし、それは、そういう認識をさせられているということであり、ある種の錯覚なのです。錯覚であっても、それで物質科学が成り立つのですから、何も問題はないのですが、精神との融合を図るという目論見をすると、実体がないものを精神といってきたのですから、実体がないものを物質というわけにはいかないのです。
その実体のないことを更に感じて見ましょう。誰かと握手をしてみましょう。その時に相手の手の温もりを感じるでしょう。手という筋肉を感じるでしょう。それを私達は物質と言っているのです。
鉄のアレーを持つとずっしりと重さを感じます。それが物体というもののイメージです。しかし、握手したときや鉄のアレーを持ったときは、ミクロにいえば、電子と電子が触れ合っているのです。反発しているといった方がよいでしょう。その電子は皮膚の元素を構成しているのです。アレーは鉄ですから鉄原子が表面に出ていますが、その外殻は電子なのです。
その電子は内部の原子核が反転して、陽子と同じ数の電子が外殻を構成しているのです。これはヘリウムから始まって融合して鉄が出来たのですが、その仕方はプラトン立体の正四面体、正六面体、正12面体、正20面体と進んでいくものです。その基本は正四面体が重合して、対で出来ているのです。
手の場合は、握手して接するのは皮膚ですが、更に言えば、タンパク質です。そのタンパク質も元素から出来ているので、表面は窒素や炭素となるでしょう。どんな元素であれ、電子と原子核から出来ていて、外殻は電子だということです。
このことから接しているのは電子だということです。物質の表面はなんであれ電子であり、正四面体が対の形としてあるのです。握手は正四面体同士が接しているとも言えるでしょう。
この世界は対称性が基本ですが、それは対の正四面体が重合して出来ていることに由来があるのです。このように考えると三次元に現象として現れているのは正四面体だということになります。しかもそれは正四面体のイデアが空を介して現れたものです。
結論的に言いますと、物質とはイデアとしての正四面体が正四面体の対の形として現れたということになります。現象化とは物質化であり、物質化とはイデアが対の形で現れる現象だということになるでしょう。
さて、物質は正四面体イデアの形に過ぎないということになりました。となれば、三次元に現れた精神もイデアの形に過ぎないということになります。もう非物質と物質の区別をする意味がなくなりました。現象化とは、イデアの形の問題だけなのです。
物質とは正四面体イデアが形となったのですが、心は心のイデアが形となって現れることになります。例えば、パラノ気質が現れるというのは、パラノイデアが形となって現れたということです。
ただし、精神は必ず、物質の形に乗って創発するということです。それは、精神の形が複雑であることと関係するのでしょう。物質の形は正四面体重合ですが、それが畳み込まれて複雑化して、ある規模を超えたところから、心のような非物質な精神が生成されるのでしょう。ですから、心は心イデアが形となったに過ぎないということです。
そういうことであれば、次なる疑問は、物質のイデアが正四面体イデアとすれば、精神のイデアはどんな形なのかということでしょう。イデアについては「プラトン × アリストテレス」を参照してください。
http://homepage1.nifty.com/kurubushi/card69157.html
以下、編集して引用しました。
イデアというのは例えば机のイデアなら、それは最も机的なものであって、いわば机そのものです。それぞれの机は、この机のイデアがあってこそ机が存在するのです。しかし、そのイデアの最高のもの、イデアのなかのイデア、イデアの王様こそ「善そのもの」であるべき「善のイデア」なのです。プラトンは善のイデアを具体的に規定することはできなかったのですが、それはある意味で当然でした。この意味で彼は、極めて理想主義(Idealism)的であり、観念論(Idealism)的であったでしょう。
―――
四次元能では、机のイデアがあるというよりは、物質イデアの親分である正四面体があり、それが重合して、いろいろな形となると考えます。しかし、精神イデアはどのようなものかはまだ分かってはいません。
プラトンもイデアのなかのイデア、イデアの王様こそ「善のイデア」といっただけで、具体的に規定することはできなかったのですから、これ以上は独自に考えるしかありません。
もし、善のイデアを正四面体とすれば、都合が良いのですが、そんなに簡単にいくでしょうか。正四面体が重合するとどうして精神が生まれるのでしょうか。
その手掛かりは「畳み込み」です。例えば、それは遺伝子の二重螺旋という形に現れます。二重螺旋という形は、正四面体重合が対で畳み込まれることに関係しているのです。つまり、陰陽の絡み合いが螺旋として現れているのではないでしょうか。
宇宙の四次元の仕組みが、渦と枠がベースにあることは既に指摘してきました。渦と枠から垂直方向にジェットが生まれて、リサイクルするクラインの壷モデルを示しましたが、この原理が、遺伝子にも、現れているのではないでしょうか。二重螺旋の形をした遺伝子はクラインの壷であり、時間と空間が無限に畳み込まれる仕組みなのではないでしょうか。時間と空間が畳み込まれるというには過去の情報がすべて現在に送りこまれることですから、相互の関係が複雑になるでしょう。
そうなれば進化の説明もしやすくなるので、命の種が生まれる可能性もあるでしょう。タンパク質になると「畳み込み」は更に複雑になりますから、もっと可能性があります。脳神経ネットワークは更に複雑怪奇です。
光が網膜に畳み込まれることで、小さな点に無限が畳み込まれることを述べました。脳神経ネットワークはもっともっと畳み込んでいるのではないでしょうか。次元が誕生する仕組みも「畳み込み」でした。
「畳み込み」には必ず無の点=空が絡んでいます。空こそ心が生まれる述語かもしれません。
三次元に物質と精神が現象化することを全く別物としてみてきましたが、イデアの形に由来するので、非物質と物質という区別は意味がなくなりました。水素は非物質であり、しかも二次元であり、電子や光は一次元ですから、三次元を物質だけが現象するという必要がないのです。三次元には、一次元、二次元、更に、物質(正四面体の形)と精神(イデアの形)が同時に現象していると言って良いのです。
すべてが正四面体イデアの重合した発現形態であるとすれば、進化論は虚実の絡みで説明できるのです。つまり、虚のイデアから実への反転を繰り返しながら、単純な物を畳み込んで、複雑化させて、更に畳み込んで、精神へと進化したのではないでしょうか。このような考え方は通常の進化論とは違うでしょう。そこに空のダイナミックな働きがあるということです。
物質にせよ精神にせよ、一度、現象化されたものは、必ず、凝縮反転し、次元化されて、その形は解体されます。そして、虚次元に戻り、再び空を介して三次元として現象化するというリサイクルをしています。その度毎に、三次元現象には、前の情報が繰り込まれているのです。日常的には物がいまでもそこにあると思っているのですが、新陳代謝のように、内部では刻々と変化しているのです。死の様に固体丸ごと解体されてしまうことがありますが、それも、宇宙の新陳代謝モデル(リビルド=生成消滅の原理)の一種にしか過ぎないのです。
睡眠をすると意識がなくなりますが、朝起きるとちゃんと寝る前の意識に戻ります。これも空によるリビルド(復元再生)なのです。すべての情報が空に保存されて「ある」のですから、復元は容易なわけです。
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