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シムダンス「四次元能」

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ここは自己生成の門ーーー宇宙の原理「動的作用反作用」を使って精神革命の臨床実験中!

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  • from: 生成門さん

    2009年07月06日 21時19分50秒

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    イチローは4割を打てるか(7)

    イチローは4割を打てるか(7)
    <補完共振>

    イチローが150km(A)のストレートと120km変化球(B)の両方を待つという態度は、この差異(A・B)を受け入れた態度であり、差異に共振した姿です。共振するということは陰陽イデア=即非ABを受け入れることです。

    一般的に言えば、陰陽イデアの陽を自=A、陰を他=Bとすれば、即非ABは自他の差異ということになるでしょう。ストレートをAとしたのは、ストレートの選択が自己肯定を意味するからです。反対にBは否定されたので他者否定となるのです。それを式で表せばi*-(-i)⇒-1となるのです。

    陰陽イデアの陽を自=A、陰を他=Bとすれば、イチローが対応しなければならない即非ABはボールの差異だけではないことは容易に理解できるでしょう。ストレートと変化球の即非ABだけが差異ではないのです。

    打者としての自分と他者としてのピッチャーの対峙という差異、それ自体が自他の差異なのです。更に、身体の延長であるバットとどのように打つかを考える自分の心という自他の差異もあり、観客と自分という自他の差異、自分を見ている他者としての自分という自他の差異、その他もろもろの自他の差異があります。これらすべてが共振し増幅した結果が、本来の差異の共振的打者であり、虚のエネルギーを実エネルギーとして反転させることができるのです。

    差異共振的打者は相手ピッチャーと対峙するに際しても即非的な観点で自他の差異を考えるのですからリズムを大事にするでしょう。共振とは心的なエネルギーの共振なのですから、リズムの共振でもあるのです。式で言えばi*(-i) ⇒+1でなければならないでしょう。

    どのようなケースでも相手のリズムに合わせてはならないのです。相手のピッチャーもタイミングをはずすためにいろいろ工夫をするのですから、呼吸が会わないのは当然です。打者によっては苦手なピッチャーがいるようですが、それは相手との呼吸が会わないからです。その上に先天的に呼吸が会わない相手もいるようです。それを式で表現すると自分iが自己否定の-iになるので-i*(-i) ⇒-1の反共振となるのです。

    それをリズムの共振、i*(-i) ⇒+1に持ち込むには、イチローの儀式が必要なのです。バッターボックスに入り、屈伸運動をして腕をまくり侍のスタイルをするのはその現れなのです。どうしても、自己のリズムで打てないときは、奥の手である-i*-(-i) ⇒+1、つまり、自己も否定し、相手も否定するという捨て身の術があります。

    これは150kmのストレートも待たない、120km変化球も待たないという態度です。ただ来たボールを打つだけに専念する打ち方です。目に頼らない無眼流です。プロになりたてのころは無心でバッターボックスに立ちますから、誰でも、このような態度になるのです。「初心忘れるべからず」なのです。

    ただし、ただ来たボールを打つだけというのは点で打つ打法ですから、次元低下となります。点のありようが問題なのです。初心者の点はゼロ次元の点であり、虚空のない実空です。

    三次元の点は虚空のある実空です。ゼロ次元の点はまだ畳み込みがないのです。同じ点でも、虚のある点とない点では、大きな差異があるのです。初心者の点と三次元に畳み込まれた点=虚空の違いを実感するには、ナックルボールを想像すればよいでしょう。

    ナックルボールというのは、球速は遅いのですが、揺れながら落ちたり曲がったりするので軌道が読みにくい変化球です。これを打つのは来ることは分かっていても至難の業なのです。ストレートとの組み合わせはないので速度の差異はないと考えてよいでしょう。しかし、ナックルボールは揺れながら落ちたり曲がったりするのでそれ自体が差異空間となっているのです。

    それでも絶対に打てないわけではありません。ゼロ次元の畳み込みがない点=実空で捉えても打てることは打てるのです。しかし、大抵の場合は打ち損ないとなるでしょう。このボールを確率よく打つためには、三次元の点の畳み込まれた点=虚空として捉える必要があるでしょう。それには差異空間の収縮という技を磨くことです。この技は空間を伸縮させる訓練ですが、コップを捻って伸ばしてドーナツの形状にするというトポロジーの世界にいくことになります。「イデア・イメージ・ビジョン 」を参照してください。http://www.c-player.com/ad00178/message/20090228?format=time
    以下引用しました。

    「連続的な変形」をすれば、ドーナツを取っ手のついたコップにすることができ、その逆もできるのです。では頭の体操です。実践してみましょう。コーヒーカップを用意してください。想像を逞しくして、自在に変形して、ドーナツにしてみましょう。コーヒーカップを引っ張ったり、縮めたり、曲げたり、捻じってたり、引き伸ばしたり、そのほかどのように変形しても結構です。ただし、ちぎったり、ちがう点をいっしょにする、などのことはしないでください。どんなに変形しても、不変に保たれることが、コーヒーカップとドーナツを述語的に同一視(同じ)する条件なのです。如何でしょうか。ドーナツの形への移し変えができましたか。答えはこちらです。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%8D%E7%9B%B8%E5%B9%BE%E4%BD%95%E5%AD%A6

    これはマジックではありません。二つの図形(コーヒーカップとドーナツ)は、変形(述語的に)しても、区別されないのです。この図形はまだ三次元の図です。
    ですから、実際に作れます。しかし、クラインの壷は作ることができないので厄介です。
    ―――
    四次元能では、この能力を高めるためのシムダイアグラム(四次元脳を支援ソフト)を開発する予定にしています。

    話を元に戻しましょう。

    身体の延長であるバットと心との差異に関しても同様のことが言えます。心とはボールを打ちたいという心です。それがiであり、-iがバットということになります。ボールを打ちたいという心は、目と繋がっています。ボールを打ちたい心iとバット-iを共振させて、i*(-i) ⇒+1をどう実現するかです。

    人馬一体、心身脱落といったように表現されるように、心と体が一体になった状態が最適です。ボールを打ちたい心は二つの球種を待つ心ですからボールを良く見る心です。その心とバットが良く反応するのです。

    ボールを打ちたい心でストレートを待っているとポイントが前に行きますからバットは始動が早くなり、ボールを良く見られなくなります。差異空間が線になり次元が低下して線になるのですから「ここに来るはずだ」という予想で打つことになります。差異空間の収縮が単純化されるのです。ところが、思った以上に変化するので、思ったようにはスイングさせてくれないわけです。これでは心と体が一体になった状態とは言えず、心と体がばらばらなのです。

    心身脱落のi*(-i) ⇒+1にするには気合の入ったバットスイングをすることも大事です。ピッチャーに気持ちの入ったボールを投げられるとなかなか打てません。それを科学では測定できないでしょうが実感はできます。同様にバッターの気合が入ったバットスイングかどうかはすぐに分かります。気合の入っていないバットスイングでは芯に当たって飛んでいかないのです。

    如何にバットに虚のエネルギーを伝えるかが大事なのです。打ちたいという心を抑えてポイントを後ろに持ってくることです。それには狙い球を絞らずに、両方を待つことです。そしてボールを点=虚空で捉えるのです。私達は目がボールを捉えると思っていますが、厳密に言えば、そうではありません。目がボールを捉え脳で認知したときが捉えたと言い換えても厳密に言えばそうではありません。目であれ、脳であれ、それは大した問題ではありません。

    捉えたのはボール自体ではなく、光が反射して網膜に映るボールのイメージなのです。これが問題なのです。本当のボールはどこにあるかなのです。

    ボールを捉えたと思ってスイングをするのでしょう。バットはボールの軌道に沿ってインパクトの瞬間に向かって行くのですが、ボールの方は球種によって軌道が変化します。MLBではストレートでもほとんどが動きます。そうでないと、いくら早くても打たれてしまうのです。ですからボールを捉えたと思ってスイングをするのですが、インパクトの瞬間に芯が少しずれるのです。

    打者にとっての最大の課題はインパクトの瞬間の芯のずれをどう最小にするかということなのです。そのためにボールを捉えてスイングをするのですが、そのズレを読んで微調整することなのです。捉えたのはボール自体ではなく、光が反射して網膜に映るボールのイメージなのですから「目に誑かされるな、心眼でみよ」というような言い方になるのです。

    ボール自体を捉えるためには体重を後ろに残してポイントを後ろに持ってきて、ぎりぎり迄待って、それから鋭くスイングをすることです。つまり、ボールのイメージとボール自体を一致させるのです。そのためには三次元の差異空間を収縮させるのです。その点がインパクトする点であり、畳み込みのないゼロ点ではなく、畳み込みのあるゼロ点=虚空なのです。これを動体視力とか身体能力に還元してはならないのです。本質は差異の共振的な態度にあるのです。

    ところが、大概のバッターは長打を狙ってストレートに合わせてポイントを前に持ってくるのです。そうすると早く始動することになりボールから目が早く離れてしまうので、芯がずれる割合が大きくなるのです。軌道が素直でボールが真っ直ぐ来てくれれば、それでも芯に当たることもあるでしょうが、そう甘くはないのです。

    ホームランだけを狙って、打率は三割弱で満足するならそれでも良いのですが、四割を目指すなら絶対にポイントは後ろでなければならないのです。バントというのは確実にバットにボールを当てなければならない打法であるということです。ホームランは絶対に無理ですが。

    ポイントを後ろに置くと早いボールには遅れてしまいますから、これをどうクリアするかが新たな課題です。薬物によらないで解決しなければなりません。

    結論としては、どんなボールでも三次元の点の畳み込まれた点=虚空として捉えなければならないということです。三次元の点の畳み込まれた点=虚空として捉えるには二つの球種を待つことであり、自分のリズムで相手を引き込むことです。

    それを事も無げにやっているのがイチローなのです。その証拠にイチローは「固め打ち」ができています。バットコントロールがいいということです。バットコントロールとは、差異空間を伸縮自在にコントロールできているということです。イチローが差異空間を伸縮自在にコントロールしている項目をリストしてみましょう。

    ・ 点=虚空=心眼で打っている。
    ・ どんな球が来ても対応する。
    ・ 好きな球だけを待っていない。
    ・ 引き付け打っている。
    ・ ストライクゾーンを広げている。
    ・ 自分リズムで打っている。
    ・ 観客を味方にしている。
    ・ 自ら楽しんでいる。

    このようなことからWBCの苦しみを乗り越えた今年のイチローには四割の可能性が見えてきています。それでも四割というのは難関です。イチローに落とし穴はないのでしょうか。「イチローの固め一の記録」を参照してください。
    http://www.plus-blog.sportsnavi.com/khiroott/article/217
    以下、編集して引用しました。

    イチローは43.5%の割合でマルチヒットを打っています。1試合あたり1.42本です。1安打では物足りない気がするのは当たり前です。ノーヒットの試合はわずか18.8%です。262安打の2004年はマルチヒットの試合が49.7%、やや不調だった2005年、2008年は30%台です。ただ、2008年でも無安打の試合は19.1%です。イチローにとって不振なシーズンとは、ヒットが出ない試合が多いのではなく、マルチヒットの試合が少ないシーズンなのです。

    さて、今シーズンはどうでしょうか。ノーヒットの試合は10.1%、そしてマルチヒットの試合は昨日分まで含めて53.6%です。1試合あたりの安打数は1.63と2004年とほぼ同じですが、固め打ちの密度はかつてない濃さです。その上、4月、5月、6月と打率を上げてきています。最多安打262か、打率.400か、何か大記録を成し遂げるかもしれません。糠喜びは禁物ですが、好調に滑り出した7月を注視しましょう。
    ―――
    ノーヒットの試合はわずか18.8%、その逆にヒットを打った試合は81.2%です。只今の一試合あたりのヒット数は1.63です。これだと5打席廻ってきますから四割になりません。2.00で四割なのですから、せめて1.80まで上がらないと行けないと思います。そんな大変な数字を達成できるのは、単に技術だけではないことは確かでしょう。

    四割を達成するためには、あと何が必要なのでしょう。そう。それは観客との共振です。観客と楽しむことです。それが出きるのがイチローなのです。

    アウエーとホームでは誰でもそうですが気持ちの持ち方が違ってきます。アウエーで試合を楽しむことなんかは出来ないのが普通でしょう。それでも楽しめるのはどうしてでしょうか。

    イチローは自己の気持ちiと観客の気持ち-iを共振させて、i*(-i) ⇒+1を実現するからです。ホームではi*(-i) ⇒+1が比較的実現しやすいでしょうが、アウエーでは自己が否定されるのですから、-i*(-i) ⇒-1となりやすのです。ここをどうクリアするのです。それは敵と味方という考え方を乗り越えることです。

    -i*(-i) ⇒-1を、-i*-(-i) ⇒+1とすれば、i*(-i) ⇒+1になるのではないでしょうか。それには試合を楽しむことです。-i*-(-i) ⇒+1とは自我を捨て、他我を無視することです。そうすれば自己と他己の共振i*(-i) ⇒+1になるでしょう。

    「イチローが掴んだ試合を楽しむ境地」を参照してください。
    http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asow/article/202
    以下、編集して引用しました。

    私達は仕事をプライベート同様心底楽しめているでしょうか。仕事とプライベートの2つの差があまり無いのがイチローです。試合を楽しんで見えるように見えます。その根拠は今日のエラーに現れています。

    なんでもないキャッチボールかというくらい正面よりやや下よりのライナーをこぼしてしまったのです。グラブの土手に当てたかなりかっこ悪いエラーです。それをイチローが何故やってしまったでしょうか。

    それは3塁からのタッチアップを最短スピードで、本塁で刺そうと思ったからです。

    今、彼は自分にやれることを自分で選んで自分のタイミングで実行しています。今回は大失敗したけど、それは楽しんでいる証拠です。”イチロー”と”大失敗”は関連性が少なそうだと思いますが、それが起こったのです。今、イチローは子供のようにただただヒット打とう、アウトをとろう、シンプルにそう思ってやっていると思うのです。これが怪我でチャンスを得ている選手ならまだわかるのです。試合に出られるのだ!やってやる!となりやすいからです。

    でもイチローは試合に出続けてきています。それが開幕8試合欠場しただけでこんなに楽しめているなんて、本当に野球が好きな証拠です。何がそこまでの境地にたどり着かせたのでしょうか。何故そこまで楽しもうという要素を見つけるに至ることが出来たのでしょうか。
    ―――
    イチローは敵と味方、仕事と遊び、ストレートと変化球、観客と選手、心とバットという、あらゆる反共振的な原因となる二元対立を乗り越えているのです。ゼロ次元の点で打つのではなく、三次元の点=虚空で打っているのです。イチローは差異と共振する打者であり、差異と共振する打法を磨いているのです。

    あと何が足りないのでしょうか。何もありません。敢えて言うならイチロー自身と自分の中の他者という差異と共振することでしょう。

    イチローの非打率六割の実現、結果としての打率四割実現を願って!

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