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from: 生成門さん
2009年08月09日 10時02分29秒
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意識は微小管で生起する
意識は微小管で生起する
<ペンローズとの共振>
意識がどのように発生したのかは現代のミステリーでしょう。意識の由来が脳にあることは分かっているのですが、その脳の中でどのようなメカニズムで、どのようなアルゴリズムで、どのような仕組みで意識が発生したのかを上手く説明してくれる科学はないのです。脳を科学するのは脳科学でしょうが、意識の発生について解明したとは言い難いようです。
量子脳理論という分野があります。一応理論といっていますが、確立された理論ではなく、単なる仮説であり、妄想かもしれないのですが、SF的な読み物としては面白いと思います。
ただ、理論物理学者のペンローズが提唱している主張は、四次元能としても無視できないところがあります。何故なら彼はプラトニストであり、イデアと心と物質の三つの世界http://mind.ucsd.edu/papers/penrose/penrosehtml/penrose-text.html#anchor760398の関係を下の図のように「ペンローズの三角形」で示しているからです。下の図を引用しました。
その彼が主張しているのは「脳内の神経細胞にある微小管で、波動関数が収縮すると意識が生起する」としているのです。
微小管についてはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/微小管を参照してください。下の図を引用しました。
以下、編集して引用しました。
文字通り、小さな器官(チューブリン)であり、タンパク質からできた複合した細胞を構成する固体であり、細胞の働きを維持するための役割を担っています。
ーーー
ペンローズが意識の発生場所として、この微小管を選択したのは彼なりの直感でしょう。その理由は「膨大な量の時間的な記憶を量子力学的な重ね合わせ状態で維持できる」というのですから四次元能としては嬉しくなります。四次元能の空にはすべてが畳み込まれますので、三次元サイドから見ると、そのような空がそのまま形として現れることがあるかもしれないのです。ですから、ペンローズの仮説は無視できないのです。
こペンローズの仮説は、何故、波動関数が収縮すると意識が生起するかを明確に説明しているわけではないので、そのまま受け継ぐわけには行きませんが、四次元能的に解釈すると、とても魅力的な意味が浮上してくるのです。
というのは、波動関数というのは複素平面上の関数であり、虚次元に意識の原型、つまり、イデアエネルギーが波動関数としてあり、空を介して、実軸=脳に意識として表れると解釈できるからです。この場合、空とは、意識の前段階であり、カオスの状態であり無意識といっても良いでしょうが、それが、波動関数が収縮して、意識として現象化したと考えられるからです。波動関数が収縮するとは、確率的にある状態、つまり、カオスの状態にあるところから、意識という秩序が現れるとしているのです。
波動関数が収縮は、虚から実への反転を意味しているのですが、次元の誕生で述べたように、ゼロ次元から一次元になるということは、無限にあるゼロという点がオセロゲームのように、白が次から次に反転して黒(線)になる様なものだと言いました。
ですから、点が膨張するといったのです。ところが、意識の場合は、波動関数の収縮ということになっています。これでは反対です。困りましたね。
波動関数の収縮とは、あらゆる可能性があるカオスの状態であり、そこから、たった一つだけが選択されるということを収縮といっているのです。サイコロを振る前はいくつもの可能性がありますが、実際に振ってしまうと、それだけです。人生でも同じことが言えます。未来に向かっては無限の可能性を持っているのですが、過去を見ると、たった一回の人生です。一期一会というには、波動関数の収縮を意味しているのです。
ですから、人生とはオセロゲームのようなものであり、たった一回の人生を線としてみると、白が次から次に反転して黒(線)になる様なものです。点が次々と連続して反転することを点が膨張するといったのです。
点とは空のことですから、無限の可能性を秘めた空が現象化するとは、白が黒になることであり、一期一会であり、収縮です。人生は一期一会の連続であり、収縮が連続することです。それが一次元という現象です。これを三次元に置き換えても同じことです。ですから、空が収縮するとは、空が膨張することなのです。
このようなパラドックスのような言い方になるのは、内部と外部の言葉の用法に於いてもそうでしたが、背景に四次元が絡んでいるからです。四次元サイドから見ると、空が収縮するとは、可能性のある空が、たった一つの現実になることであり、それを三次元サイドから見れば、連続した現象として次元が開かれるのですから、空が膨張するのです。それを点が線になるといったわけです。もっと、イメージ的に言えば、花火のようなものです。花火は打ち上げられる前は丸い球=空ですが、打ち上げられると、花が咲いたようになって飛び散ります。
これを四次元から見ると、あらゆる可能性をもった丸い球=空が、打ち上げられ、たった一つの現実「花が咲いた」になったのですから空が収縮したということになるわけです。反対に、三次元の凡人から見ると「花が咲いた」という現実を見て、球が爆発=膨張と見るのです。このようは感覚の方が三次元の現実なのですから現実的なのですが、四次元能は、四次元を考える脳なので、波動関数の収縮といった視点も必要なのです。
ペンローズが主張する「微小管で波動関数が収縮して意識が生起する」を受け入れるとすれば、微小管とは空を意味するでしょう。意識を花火とすれば、火薬の入った丸い球が空ですから、微小管とは、火薬の入った丸い球のようなものです。
丸い球には人間が火薬を詰め込まなければなりませんし、打ち上げも人間がやらなければなりません。要するに、空とは単なる空っぽの器ではなく、混沌としても空っぽの器なのですから、微小管が空であるなら、人間の代わりに火薬を詰め込みや打ち上げなどを行う空のダイナミズムがなければならないのです。
ペンローズは膨大な量の時間的な記憶を、量子力学的な重ね合わせ状態で維持できるという理由で微小管を選んだようですが、「重ね合わせ」を「畳み込み」と言い換えれば微小管を空というのは頷ける気もします。空のダイナミズムは「重ね合わせ」だけではないので、果たして、微小管=空であると言い切れるのかどうかは分かりません。
四次元能では「身体も含めて脳が空である」と言いたいのですが、空は三次元の物理的な場所に特定されず偏在せず、無限に遍在するのです。ゼロ次元のゼロ(点)が無限に遍在するように空もまたしかりです。
そこで「脳が空にあり、且つ、空は無限にある」というパラドックスを逃れるために、空を実空と虚空の二重構成にして、実空を偏在させ、虚空を遍在させることにします。
実空は脳に偏在し、虚空は宇宙に遍在するということにします。そして、ペンローズ「脳内の神経細胞にある微小管で、波動関数が収縮すると意識が生起する」を、「あらゆる宇宙の場所で空に畳み込まれてれて、それが反転すると意識が生起する」と解釈して、しばらくは、話を進めてみたいと思います。-
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