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from: 生成門さん
2010年04月08日 06時27分30秒
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ツイスターとは捩れた空間
ツイスターとは捩れた空間
<プラトンとの共振>
四次元時空が四次元空間であるというわけではありません。四次元時空は、三次元時空と時間を別々にしていた考え方を、三次元空間と時間を同時に考えるというように修正したに過ぎないのです。空間という意味では、四次元時空も三次元空間なのです。
四次元空間という場合の空間は、三次元の空間とは別の、もう一つの別の次元の容器がなければならないのです。
これまで述べてきた二つの世界(主観と客観、物質と精神)が、その容器ではありません。これまで述べてきた二つの世界は、共に三次元空間での出来事であり、現象として、陰陽、正負、主体と客体など二つに分かれて生起するのです。その根源は空にあり、三次元脳の働きにあるのです。
では、何故、もう一つの容器の話をしなければならないのでしょうか。それは三次元現象の背景には、それを生成する根源の、根源の世界があるからです。三次元から見ると空は根源ですが、真の根源ではありません。ですから根源の根源というような言い方をするのですが、それが、イデアなのかイデアのイデアなのかと言うことを明らかにしたいと思います。
既に、次元誕生のテーマで、三次元はゼロ次元から生成されたと説明してきました。それは空を媒介して生成されるとも言いました。三次元から見ると、原点=ゼロポイントですが、複素平面では虚軸側から見ると、そこは特異点です。そのようなゼロ次元と四次元を兼ねる交差する点を空と呼んでいます。別の言い方をするなら、この空は実から虚へ、虚から実へ反転する点であり、四次元と三次元をつなぐメディアであると言えるのです。根源としての空と、その根源としての虚があるということです。
空が点であるといってもその点のイメージからは空の構造は想像しにくいのですが、結構、複雑な構造を持っているのです。これを空のダイナミズムといい、既に説明しましたので「魂はどこに行った(1)(2)」を参照してください。
http://www.c-player.com/ad00178/thread/1100082585608
http://www.c-player.com/ad00178/thread/1100082616596
ここで示した空のダイナミズムは四次元能が、PS理論を引用して、独自にプラトンを継承し、発展させたものです。しかし、一般に知られているプラトニズムは、このようには継承していないと思います。その理由はプラトン自身のイデアについての説明が曖昧なところがあるからでしょう。
イデアのなかのイデア、イデアの王様こそ「善のイデア」といっただけで、具体的に規定することはしなかったです。ですから、その後のプラトンを受け継ぎたい人達は、勝手に解釈せざるを得ないのですが、その結果として、プラトン的な観念論=プラトニズムが蔓延ることになったのです。
その象徴がプラトニックラブでしょう。プラトニックラブとは、現実のどろどろとした愛とは別の純粋の愛の形(イデア)があるというような愛のモデルです。しかし、このような使われ方をしたために、ここから誤解が始まります。イデアとは観念となり、観念は「絵に描いた餅」となり、ビジョンはスローガンとなり、意味のないことの代名詞にとなったのです。
一方、神秘的な方に走ってしまった人達もいました。その良い例がネオプラトニズムです。ネオプラトニズムはプラトンの正しい解釈として考えられたものですが、実際に構築された内容はプラトンのオリジナルのものとはかけ離れたものとなっているのです。
その解釈の特徴は、イデアを神と考えることです。その必然的な結果は、一神教になるということです。絶対に正しい一つの観念、価値、思考があるというのは、独裁的な政治家や古典科学の態度にも通じるところがあります。
プラトンをどのように解釈するのも自由なのですが、間違ったイデアの陥穽に嵌らないようにしなければなりません。
「正当な解釈とはこうである」と一旦口を開いてしまうと我田引水になってしまいますが、そのような強引さを避けるには、三次元科学の先端である量子論(力学)が、何故、古典科学を否定しなければならなかったのか、そして、何故、「波のような粒子」という、まるで「幽霊のような人間」という表現を認めなければならなくなったのか、そして、量子論自体が混迷の淵にあるのかということを明らかにしなければならないでしょう。そこに正当な解釈の答えあると思っています。
科学の先端の量子力学は、さすがに、それと対峙するイデアを取り込むことなどは決して出来ないでしょう。イデアの科学は成り立たないからです。取り込んだ瞬間、それは科学ではなくなってしまうからです。
しかし、物理の専門家たちが現実に観察したことは、「幽霊のような人間」としか表現できない現象です。かろうじて、量子論(力学)は科学の淵に立っていますが、ちょっと間違えば、量子論も神秘主義の中に落ち込んでしまう危険をはらんでいるのです。「量子力学の神秘」を参照してください。
http://www.kochi-tech.ac.jp/~cheon/res/resfld_j.html
以下、編集して引用しました。
量子力学には、その根底にいい知れぬ不思議さ、「形而上学的神秘」とでも呼ぶしか無いものをたたえています。量子論はそれまで知っていた「古典物理学」の法則に少し変更を加えた、といった生易しいものではなく、人間の認識そのものに関する考え方の変更を迫る「非常識な」ものだったのです。
量子論の不思議さそのものは、依然本当には理解されておらず、量子論がどんな非常識な現象を生むのについての全体像はみえていないのです。量子論のあれこれの奇妙な側面が、相互の連関無く知られている事情は、文字通り「群盲象を撫でる」かのようです。
―――
プラトン的な量子論があり得るのかは分かりませんが、少なくとも現象の背後には本質があるという考え方を取り込めば、三次元の現象の因果で堂々巡りして袋小路に陥穽してすることもないと思うのです。実際に、そのような因果関係を断ち切ようとする努力がなされています。
フリーエネルギーというと正当な科学ではないと言われるのですが、それもいつまで否定し続けられるのか分からなくなってきました。真空の海に無限のエネルギーがあることまでは分かってきましたし、ゼロポイントエネルギーも身近になってきました。http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%A5%BC%A5%ED%A1%A6%A5%DD%A5%A4%A5%F3%A5%C8%A1%A6%A5%D5%A5%A3%A1%BC%A5%EB%A5%C9
こうした考え方の先には、実の世界の裏には空があり、更にその先に虚の世界があり、そこには虚のエネルギーがあり、それがゼロポイントを介して三次元のエネルギーになるという展開が考えられます。その代表がリサ・ランドールという若き天才物理学者です。http://yogananda.cc/nature/5_dimention.html
以下引用しました。
彼女の提唱する新しい宇宙理論が、今全米の注目を浴びていますが、2006年世界のキーパーソンの一人に選ばれています。その彼女は素粒子を観察している過程で、突然、実験空間から姿を消す素粒子を発見し、その理論的解明に取り組んだ結果、私たちが住み、知覚しているこの三次元世界と密接した形で、時間、空間ともに一つ次元の高い、五次元宇宙が存在しているのではないかという理論に到達したのです。
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又、似たような説としてニュートリノゼロ点生滅理論があります。http://www1.odn.ne.jp/shishakamo/bin'9/bin09-07-15.htm
以下、引用しました。
―――
この説を唱えているのはトンデモのレッテルを貼られている高尾博士ですが、トンデモと言っているのは古典的な態度からの評価なので、必ずしも当たっているとは言えないのでしょう。
この説の重要な点は、虚領域と実領域があり、その虚・実境界域には虚<0>実からなる螺動ゼロ場があり、そこから質量のない光子が対生成し、その光子から質量のある電子とニュートリノが対生成しているということです。そのゼロ場では六角形や五角形に“形態波動共鳴”して電子とニュートリノが生じるとも説明されています。
今、この説を詳しく取り上げることは出来ませんので、別のテーマで取り上げます。四次元能と高尾氏の説に共通している点は、虚領域を想定していることです。高尾氏は、自分のHPで、自然観・社会観を科学的に模索すると言っているのですが、まさに哲学と科学を架け橋たらんとしているようです。
リサ・ランドールは五次元を導入し、ペンローズはツィスターという新しい空間を導入していますが、いずれも、従来の理論からは袂を別れた理論であることは間違いないでしょう。
科学者のリサ・ランドールは、Newsweekで2006年世界のキーパーソンの一人に選ばれたほど人気があり、美人なので、誰でも知っていると思いますが、その著書「ワープする宇宙」も魅力に溢れています。しかし、その内容はとてつもなく異端です。http://kamakura.ryoma.co.jp/~aoki/paradigm/Lisa.htm
ランドールの「ワープする宇宙」は五次元なのですが、この五次元は三次元空間に時間を加え、更にもう一つの空間を加えて五番目の次元としています。四次元能では時間を次元としてカウントしないのですが、もし、時間をカウントすれば、ランドールと同じ次元になります。
ただ、四次元能の四次元が虚空間であるのに対して、ランドールの五番目の次元が異次元というのですが、これらが同じ空間であるかどうかは、現段階では不明です。ランドールは、この異次元空間を、粒子を実験で追跡しているときに、その粒子がある確率で消えてしまうことから発想したと言っています。
この「消える」ということから発想したのは、次のペンローズも同じです。ペンローズのキー概念はツイスターです。ツイスターとは捩れたという意味ですが、消える粒子を説明するのは、通常の三次元空間空では説明できないので、捩れた空間を導入したのです。これはランドールと同じように、電子が消えてしまうという性質に着目したのです。つまり、電子は、二回転しないと元に戻らないという性質を持っているのですが、このような空間は三次元ではあり得ません。ファッションショーで美形のモデルは一回りしてくれれば、すべてを見たことになります。二回転しないと元に戻れないモデルがいたとしたら、一回転分は、どこかに行っていたとしか考えられません。このことを端的に示すのはメビウスの帯です。メビウスの帯を鉛筆でなぞってください。元の位置に戻るためには二回転しなければならないでしょう。その場合、一回転分は観覧者の前から姿を消してしまうでしょう。
メビウスの帯は二次元ですから、三次元の空間ではありません。三次元でイメージできる二回転して元に戻る空間はクラインの壷ですが、それはイメージするだけであって、実際には作れない空間です。ですから、二回転して元に戻るような空間というのは、三次元には存在しないのです。しかし、三次元は四次元に含まれると考えれば、四次元は三次元にその影として現れるでしょう。とうことで、ペンローズは捩れた四次元空間を複素空間と考えたわけです。ツイスター空間を可視化した図を見てください。
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1253/tuistor.html
以下、引用しました。
―――
この図は、左右対称となっており、捩れていますが、ティトムで示した宇宙サイクルの図と似ています。
二回転しないと元に戻らない捩れた空間とは、四次元能では複素空間=クラインの壷となるのですが、ペンローズではツイスター空間となるわけです。
このツイスター空間における、電子が雲隠れする振る舞いを説明できるのです。つまり、別の空間に一旦行って、そして戻ってくるのですが、これを複素空間でイメージしたものがツイスターとなるのです。
ですから、電子はツイスターの実空間と虚空間を行ったり来たりしていると考えれば良いわけです。これと似たような振る舞いをする非周期彗星があります。非周期彗星は、双曲線の軌道を描いて動くのですが、その双曲線の軌道では無限になってしまいます。つまり、元に戻ってこられないわけです。しかし、現実には戻ってきています。これを説明するためには時空が歪んでいて、ワープしていると考えればよいのです。「未来から戻ってきた彗星」を参照してください。
http://www.c-player.com/ad00178/thread/1100077755560
「未来過去をつなぐ時間回廊」も参照してください。https://c-player.com/ad00178/thread/1100078483941
四次元能、ランドール、ペンローズ、高尾氏に共通しているのは、虚空間=異次元=ツイスターといった脱三次元的発想をしていることが明らかになりました。これらのすべてがプラトンを正しく引き継いでいるかどうかは分かりませんが、少なくとも、彗星や電子が消えるという現実がある以上、三次元空間の延長で論じていても、展望がないことでは一致しているのです。ですから、プラトンを正しく受け継ぐためにも、或いは、プラトンを超えるためにも、プラトンを正しく解釈する必要があるでしょう。-
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