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from: 生成門さん
2010年05月28日 17時32分23秒
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事象の地平面はどういう形で現れるか
事象の地平面はどういう形で現れるか
<プラトンとの共振>
当事者視点で見ると、四次元とはどのようなものになるのかを見ていきましょう。見ていくというと、観察者の視点になってしまうので、結論が直ぐに反対になってしまいます。これをどのようにすれば避けられるのでしょうか。こうして表現するだけで、観察者になっているということなのです。
それはシムハンターの読むという態度にかかっています。明晰夢をやるときが当事者ですから、そのときに、このコンテンツを生かすことです。又読むときに、当事者視点で読むことです。
表現する側としても、油断すると、観察者の視点で表現してしまいそうになるので、注意をしながら進めていきます。
事象の地平面を内と外を分ける境界であり、内部は見えない四次元へのゲートですから、この事象の地平面はどういう形で現れるから攻めていきましょう。この表現は観察者の視点でしょう。
これは見る事を見るのではなく見ること、やることそのものなのです。この表現は当事者の視点でしょう。
やって見なければ答えはありません。
その過程の行為こそが、四次元なのですから。行間を読むというのは当事者視点=四次元の視点なのです。
それでは、四次元の視点で、心理の事象の地平面とは何かを探求していきます。
人がブラックホールであるとすれば、事象の地平面があります。それは内と外を分ける境界です。医者が身体を内と外に分けるというような境界ではありません。
観察者からは、その仮の内部は見えないのであり、情報が断絶されているのです。しかし、物理のブラックホールでも、エネルギーが外部から供給されないと蒸発してしまいます。ですから、全く外部と連絡がないわけではないのです。
ただ、三次元的な発想しか出来ない物理では、その外部と内部がどのように繋がれているかをうまく説明が出来ないのです。
ティトムでは、これを宇宙生成サイクルという形で、その内部構造を示し、さらに四次元抽象イメージで、その本質を抉り出しました。
更に、四次元能では、これを基本に複素平面によって空のダイナミックスを示しました。
それによると、人間はブラックホールであり、宇宙生成サイクルと同じ内部構造を持っているということであり、空のダイナミックスがあるということです。
ですから、人の内面は観測者からは謎だらけですが、四次元という視点で見ると、それがくっきりと浮かび上がってくるのです。
それは、人間にとって事象の地平面がどういう形で現れるかが分かれば、その内面の四次元性が見えてくるということです。
この場合、観察者視点のように、見えたからといって、内部が外部になってしまうことはありません。当事者にとって内部とは自分自身なのであり、事象に地平の無効が外なので、それが反転して内部となるのです。
外部が反転して内部となり、又、反転するのです。外部が内部、内部が外部になっても、その境界がなくなるわけではないのです。常に境界はあり続けるのです。医者のような仮の境界ではないからです。
海に作った砂の城は、波によって直ぐに砂に戻ってしまいますが、それは砂と城の間は仮の境界だからです。
もし、心と外界が、砂のようであれば大変なことになってしまうでしょう。心が物質にならないのは、仮の境界ではないからです。
では、人間の事象の地平面はどういう形で現れてくるのでしょうか。
当事者視点、内観的な視点とは、人間の内面から外界を見ているということです。これに似た姿をしているのが、潜水艦に乗って潜望鏡を覗いている様子です。
潜望鏡が映すのは外界です。外界の向こうに内界があるのではないのです。潜水艦が内部なのです。この場合の事象に地平面は、どこに現れるのでしょうか。外から見たら、一目瞭然です。潜水艦の外観がそれでしょう。外から見たら潜水艦はまるでブラックホールです。
外から見たら、この内部は全く見えないのですが、まるで生き物のように、岩などの障害物に衝突もしないで動き回ります。
内部では何が起きているのでしょうか。この内部とは人間の内部、つまり、心のことです。
内部を外から見ていたのでは、何時まで経っても分かることは出来ないので、潜水艦に乗り込んで見ましょう。
そこでは何が起きているでしょうか。先ず、潜望鏡を覗いている人がいるでしょう。
その報告を聞いて、判断している人がいるでしょう。そして命令を下して、舵を切る人がいるでしょう。その他にも沢山の人がいるでしょう。
重要なことは、何を障害と看做すかということです。岩があることをどう判断するのかということです。潜望鏡には外界の様子が映し出されますので、唯一つの外界と繋ぐパイプです。
これが、三次元と四次元を繋ぐパイプなのです。では、事象に地平面は、どうなるのでしょうか。内から見て外界との境界はどのようにして把握するのでしょうか。
船体が境界ですから、何も把握する必要はないと思うでしょうか。事象の地平面とは、船体の外側なのでしょうか。もしそうであるなら、身体を切り開いたらそれは外部だったということになるのと同じです。
潜水艦の船体は三次元物体なのですから当然です。でも、今は、潜水艦は四次元であると考えているのです。
内的視点で見ると、外部は船体ではありません。潜望鏡で見える最大の範囲が事象の地平面なのです。その先が外部なのです。その先に内部があるのではないのです。内部はこちらにあるのです。
ブラックホールの内部からは情報が来ないので見えないといいましたが、反対に内部から見ると、情報が来るところが内部であるということです。
その役割を担っているのが潜望鏡であるとうことです。潜望鏡によって、岩を認識できたからこそ、それを避けることが出来るわけですが、それは内部だと言うことです。
医者は内部を外部化するに際して切開くという外科的操作をします。潜水艦の乗組員はどうするのでしょうか。彼らは、
外部を内部化するに際して、外部を切開くことはしません。潜望鏡を覗いて、船体を移動させるだけです。いつも内部なのです。これが大きな違いです。
視点を内面に移動させると、医者の場合も、同じように見えてきます。医者を乗組員と同じ内部としましょう。観察者の視点では、手術をする患者の身体の内部は、手術後には外部となるのですが、当事者の視点では、身体の内部は医者にとって外部であり、手術をすることで真の内部となるわけです。
当事者視点
自分=内部→外部→内部
観察者の視点
自分の位置→対象(外部と内部)→外部
当事者視点では、医者は内部なのですから、潜望鏡は自分の目です。そして、手が船体を操作するハンドルとなるでしょう。
このようにしてみると、医者と乗組員に共通する構造が見えてきます。それは、外界と内部の間にサイクルがあるということです。目で見て、判断して、手を動かし、更に続けるというという循環です。
外部は三次元の物質世界であり、内部は心という精神世界です。そして、それを繋ぐパイプとしての目や潜望鏡があり、目の届く範囲という境界という枠=事象の地平面です。枠の内側が内部なのです。
ブラックホールの場合は、外部は三次元の物質世界であり、内部は心という精神世界というような見方はしていません。それは最初から、三次元の空間という前提で見ているのであり、それが見えないものですから謎になっているのです。
内部は心という精神世界というような論理は持ち込めないのです。それを満ちこんでしまったら、もう科学とは言えないからです。しかし、それがそうでもないから面白いのですが、それは又別のところでの話にしましょう。
観察者の医者にとって、身体は外部であり、身体の内側は内部です。その内部も手術をすると外部になるのですが、当事者の視点に立つと、それが逆転して、身体外部は内部であり、身体内部は外部です。それが、手術をすると外部は内部になるのです。つまり、事象の地平面が手術前より後では広がったということです。
潜水艦の例で言えば、潜望鏡を見て移動するのですから、その度に内部=事象に地平面は広がっていくでしょう。しかし、移動を止め、潜望鏡を引っ込めたとたんに、事象の地平面が縮み、同時に、内部は元に戻るでしょう。
このように心理の事象の地平面は、伸縮するということです。
ところで、物理のブラックホールの事象の地平面も伸縮します。ブラックホールが大きいか小さいかは、その内部にある質量によるのですが、それが大きいと重力が大きくなるので、重力の影響する範囲の境界である事象の地平面も広がって行くのです。
つまり、ブラックホールに引き寄せる力も大きくなるわけです。そして、どんどん大きくなると、中心に陥没していきますから、元の物質がある領域より、事象の地平面が広くなります。つまり、外部を飲み込んでどんどん内部化していくのです。
これが無限に続くとどうなるのでしょうか。
そう、それは無限大の事象の地平面です。無限大ということは、「ない」ということと同じです。そうなると内と外を分ける境界がないのですから、覆いがなくなったようなものです。ですから、中心部だけあると言うことになり、これを裸の特異点といいます。
ブラックホールにもならないような、天体でも、重力はあるわけですから、事象の地平面はあります。実際、地球の事象の地平面は半径9mmの大きさであり、太陽は3kmです。
つまり、一般の天体の枠は事象の地平面より大きく、ブラックホールになると天体の枠が小さくなって、事象の地平面が外に出てくるのです。
ブラックホールの事象の地平面の大きさを決めるのは重力ですが、人間の事象の地平面を決めるのは何でしょうか。
潜水艦の事象の地平面は、潜望鏡が決めていました。医者の場合は目でした。このことから、事象の地平面を決めるのは、感覚や認識能力と言ってよいでしょう。
私達は、世界が違うとか、器の大きい人だとか、いい育ちの人だとか、世界観が違うとかいいますが、これは皆、外界との関係を示唆しているで、事象の地平面を表現していると言っても良いのではないでしょうか。
要するに外界をどこまでを内部とし、自己と看做すかということになると言うことです。
人は、どのようにして外=他を内=自己にするのかという方法を持っています。それは学習するということです。学習することで知識が得られ、世界が広がります。
当然、人には個性がありますから、その学習の結果には違いが生じてきます。当然、事象の地平面に違いが出るでしょう。
その典型は価値判断です。価値判断は、あくまでも個人の内面に属するものですが、人間社会の基本は重層化しており、価値判断の前に、生物の感覚があり、その上に社会の規範があり、その上に価値判断があるでしょう。
こうして自我の拡大が、事象の地平面を拡大するという構図が見えてきました。しかし、観察者の視点に立っているので、外部が広がって行くだけなのです。自我にとっての事象の地平面とは、対象の外部=境界を向こう側に押しやることなのです。
それに対して、当事者視点から言うと、無我にとっての事象の地平面とは、対象の内部=境界を向こう側に押しやることなのです。
この違いは、とてつもなく大きいものなのです。
自我にとって環境は支配するものであって、環境を支配するためには、自我が環境の未知の領域(内部)を知り尽くして、外部化=知識化すれば、環境の問題は解決できると考えるのです。
無我にとって環境とは共生するものであって、環境と共生するためには、無我が環境の未知の領域(外部)を知り尽くして、内部化=知識化すれば、環境の問題は解決できると考えるのです。
環境の問題は解決する態度は同じで、視点の違いは天地の差となって現れるのです。これが自他反共振と自他共振の違いなのです。
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