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from: 生成門さん
2010年09月08日 09時51分58秒
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心の解明に量子力学が役に立つのか
心の解明に量子力学が役に立つのか
<PSとの共振>
何故、四次元能は量子力学や相対性理論や宇宙論を探求しているのでしょうか。シムハンターにとっては、それがなぜかわからないのではないでしょうか。
四次元能とは「脳の中の能」であると言いましたが、言い換えれば、脳の中で起きていることはイデアの作用であるということです。
PS理論的に言えば、虚次元の虚のエネンルギーがMPを媒介にして、実軸世界に現象として現れるということになるでしょう。その場合、+1と-1に分岐して現れるのですが、+1が物質的な日常の世界であり、-1は、超越的な意識現象であり、即ち、それが、四次元能でいうところの脳という舞台の能(シムダンス=現象)なのでしょう。
ただし、四次元能では、脳が勝手に独自の心の世界を作っているとは考えないで、身体と繋がった外界との相互作用で心を生み出していると考えますので、能の舞台とは脳を含んだ環境-身体と言い換えても良いでしょう。
それでも脳が能舞台の中心であることは間違いのないことです。その脳が何故、心を生み出すようになったのかを追求したいのです。
もちろん、脳の事になると専門的な話になりますので、脳科学や心理学の分野に任せればよいことなのですが、それらは心がどのようにして生まれるのかについて、全く答えを出していないのです。
私達は、答えが出るのを待っている余裕がない大きな理由があります。その理由とは気候変動です。気候変動の危機は破壊的です。そして、その大元が自我という心にあるのです。自我の暴走がこの危機を招いたという認識があるのです。ですから、この暴走を止める手立てが必要なのです。
メキシコ湾で石油が漏れていて、多大な被害を与えていますが、このように見える被害なら石油の漏れを止めるように政府自身が働きかけるでしょうが、自我の暴走などというのは、それが、この人類の危機とどう結びついているのかを認識するのは容易なことではありません。
それだけに検証可能なことを前提とする科学的なアプローチでは、時間切れになってしまう恐れがあるのです。そこで、脳科学や心理学が、いまだに心とは何かを把握できていないこともありますが、なによりも時間がないので、この四次元能が無謀な挑戦をしているというわけです。
心とは一体何なのでしょうか。どこからどのようにして生まれてくるのでしょうか。
心を実体としてあると思えば、それを射影するなりして、何かに映し出せればよいのですが、どうも簡単にはいかないようです。それは、心は非在であり、実体としてないからです。ですから、科学が手に負えないのは当然なのです。
心の持ちようで幸せになったり、不幸せになったりするというのは言い尽くされたことですが、そのような実体としてないものを科学はどうして掴めるというのでしょうか。
ところが、殆どの現代人は誰も心が実体のないものとしては思っていないようです。それどころか、幸せになるのは、物質的な豊かさであるというように思っているのです。幸せとは物質的豊かさである。私は、今は幸せでない。しかし、努力すれば私は必ず幸せになれる。というような認識(信念)には、その背景に物質的な基準に基づく因果の論理があるのです。
そして、その論理には「私は〜である。」という硬い自我という実体があります。四次元能はこのような論理を主語論理とか自我優位の思考などと言ってきました。
「私は〜である」を正確に言うと、「私は〜である」と「私が思う」ということですから、更に正確に言えば、「私という実体があると思う」ということです。この私というのを一般化して言えば、自我という呼び方になるのです。しかも、それはそう「思う」ということですから、自我というのは心が作り出した何かだということになります。
その何かというのが実体ないし実在という言い方になるのですが、この実体として見る、思うというのが、心の正体なのです。
では、心というのは、いつもそのように思うのでしょうか。そうでありません。実は、私達は心とは、はかないもの、移ろいものだということを知っているのです。
何かを求めて得られないとき、挫折をしたとき、自信が砕けたときに、自分の弱さをしみじみ感じたとき、心というものが動揺するでしょう。そのときに、実体としての自我が崩壊するのです。しかし、大概はそのような崩壊は一時であり、自我は、ゾンビのように、プラナリアのようにしぶとく再生するのです。
自我をしぶとく再生させる仕組みが脳にはあるということです。これが脳の中の能なのです。結論的にいえば、この能には、実体のない二つの心が主役として存在しており、それが鬩ぎあっていて、実体のない心と実体としてあると思う心が自己や自我として現れるということです。
ところが、鬩ぎあいの結果は、いつも、実体としてあると思う心が勝ってしまうのです。それで、本心を忘れてあたかも実体のある心という錯覚が生まれ、自我が暴走する結果となっているのです。それがすべての人が物質的な欲望に走っている現実の姿なのです。
欲望とは自我の心ですから、その欲望が満たされれば、その心は運算霧消してしまいます。そして、又、新たな欲望が湧いてきます。その欲望が満たされるまでは、心というのは、実体としてあるように思うのです。なくなると、やはり心は実体としてないということに気がつくのです。多くの人が、それに気がつくのには人生がほぼ終わりに近づいたときであり、殆どの人は、心は実体としてあるという錯覚で生きているのです。
錯覚であろうがなかろうが、そのように思うことは事実なのですから、心には二つがあるということになります。或いは、そのように思わせる心の作用があるということになります。
このことを説明するのに多くの言葉が必要になりますが、PS理論を使えば、至極簡単に凸i*凹i、凸i♯凹iと表わせます。
心の作用には、MP1とMP2があり、MP1が虚軸サイドの差異の共立、つまり、凸i♯凹iであり、MP2が実軸サイドの差異の共役、つまり、凸i*凹iです。
そして、実体としての自我を作り出す心の作用をMP2:凸i*凹i⇒+1(自我)として表現できます。
量子力学でも同じことが言えます。実体のない確率的な波、或いは、不確定な二つの波が共役していると言います。それが、観測した瞬間に粒子になると言います。ここことはMP2:凸i*凹i⇒+1(粒子)と簡単に表現できます。
一方、差異の共立という非実体的な波があります。それを凸i♯凹iと表現しますが、こちらは、潜在化されたまま無意識状態の心としてあり、+1サイドには出てきません。-1の内面に待機しており、MP2を絶えず牽制しています。この様子はMP1:凸i♯凹i⇒-1(無我)、MP1⇒MP2と表現できるでしょう。
詳しくは、「裏ポートを開放する」を参照してください。http://www.c-player.com/ad00178/message/201005?page=3&format=time
ここの記事の内容は、既に捨てられた共振と反共振という区別を使っていますので、いずれ、新しいPS理論で修正したと思っています。
更に、MPの作用については、まだまだ奥が深いので、これからじっくりと解明していきます。今は、その為の準備としての量子力学の解明を急いでいるところです。
しかし、間違わないでください。量子力学の解明といっても、量子力学の難しい理論を完全に理解するという意味ではありません。素人の私達がそんなことができるわけがありません。
私達が知らなければならないことは、何故、検証可能な科学の代表の先端の物理が、検証もできない仮説を打ち立てて、そこに突き進んでいるのかということです。
量子力学は、幽霊という波を認め、点粒子=実体という概念にこだわってきた結果、理論が破綻する特異点のために重力という力を組み込むことができないでいました。
ところが、「ひも」という概念を持ち出して、特異点の限界を乗り越えようとしたのですが、今度はゴースト(マイナスの確率)が出てきたのです。幽霊もゴーストも非実在の話です。どうして、実在の科学が、そのような話が出てくるのでしょうか。そこには何かが欠落しているのでしょうか。
私はこれまでの量子力学が実在中心、つまり、実体=粒子中心の自我優位の世界だった事が、事実を把握する過程で誤った方向に向ってきたまま、それが知らず知らずの内に非在の世界に飛び込んでしまったのだと思います。それで混迷しているのだと思うのです。
量子力学が、波と粒子の間にははまれて迷っているのです。+1の実在(実体=粒子)の世界と、-1の非実在(波)=超越的の世界の間で困窮しているのです。
量子力学は、実体=粒子中心の自我優位の世界から抜け出して、MP1中心の科学になるべきだと思うのです。そうしたら、幽霊もゴーストも怖くはないでしょう。
それこそが、まさにイデア科学ということになるのですが、そうはいっても、科学は科学らしく、検証可能を大事にするのでしょうから、この混迷は続くでしょう。
一方、量子力学は、その混迷を抜け出そうとしています。先端の理論である「ひも」があり、更に先端の「膜」があります。この理論では、素粒子よりもずっと小さい「ひも」や「膜」の近くに別の宇宙につながるミニ・ブラックホールが存在するだとか、そこに別の次元があるとか、私達のいる宇宙の他にも無数の宇宙(パラレルワールド)があるとかいう話が当たり前となっているのです。
「ひも」や「膜」の理論はまだ仮説の段階ですが、空間や時間、重力をはじめとする4つの力、相対性理論や量子論から現代に至るまでの物理理論をすべて矛盾なく取り込むことができているといわれています。
更に、先端と言えるホログラム理論が加わった宇宙論まで出てきています。
ホログラムとは、皆さんも良く知っていると思いますが、二次元被写体から三次元立体映像を生成するという技術です。
これがホログラム理論になると、宇宙は相互に作用する巨大なホログラムであり、元の情報を持つ異なる次元があり、人間はそれに相互に干渉する光によって生成された三次元空間を見ているに過ぎないということになるのです。
例えば、テレビという仕組みに喩えてみましょう。テレビの内部は見えていません。それを異なる次元とすれば、特定のチャンネルだけを選択して、その画面に映し出されたものを見ています。それを私達は現実だと思っているということです。しかし、チャンネルはもっとあるわけですから、現実はもっと沢山あるというわけです。
つまり、私達は、その宇宙ホログラムの一部しか見ていないというのです。更に、ホログラムは限られた空間だけの作用で現れるのではなく、宇宙全体と作用するので、未来も過去も現在も同時にあるというのです。
ここまで来ると、現象の背後には虚次元があるというPS理論的になってきて、その区別が付かなくなりそうです。
実際に、量子論とホログラフィック原理に基づいて、人間の意識を光の波と考えて、脳というダークマターに凝集されて、光が凍結されて、物質化現象が起きるというという仮説まであります。こうなってくると、もはや、イデア科学に近くなっているような気さえします。
以上のように異なる次元=虚次元を認めたとしても、問題があります。それは、テレビの映像を映し出すメカニズムは回路があって、電波があって、ブラウン管があってと説明が可能ですが、上の仮説では、異なる次元(虚次元)⇒実次元というホログラフィックなプロセスは不明なのです。つまり、PS理論でいうMPの作用と同じ状態なのです。
ただ、量子力学がホログラフィック原理を取り入れたということは、PS理論が進めているMPの作用を解明するのに役には立つかもしれません。
この後は、光の解明の一つとしてホログラフィック原理を探求していきます。
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