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from: 生成門さん
2011年08月22日 08時48分38秒
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パラノの常識には3つの確信がある
パラノの常識には3つの確信がある
<四次元能版:新世紀エヴァンゲリオン>
光を複素化したように人間を複素化して見ましょう。
「己を知り、敵を知れば、百戦危うからず」です。
人間を複素化するとは、どのようなことになるのでしょうか。
光とは本来、陰陽があり、人間はその片方しか見ていないと言いましたが、人間自身にもそのようなことが言えるのではないでしょうか。
人間の陰陽とは何でしょうか。
これを男女としても良いでしょうし、ジキルとハイドとしても良いでしょうが、四次元能では、精神分析で使われるパラノとスキゾを使用してきまたので、これを陰陽とします。
光の陽光だけを光の全てだと思って私達は生きているのですから、人間の場合も同様にパラノだけがまともで正常な人間であると思っているでしょう。スキゾはパラノにとって人間ではないのかもしれません。
何を持って正常とするのかですが、精神科医の木村敏氏によると、それは多数者正常の原則によると言います。
「異常の構造」
http://www.geocities.jp/tillich1965/bookreview.kimura.html
を参考にして、私なりに解釈して、複素化してみましょう。
パラノ社会ではスキゾは少数ですからパラノが正常です。逆にスキゾは異常となるのですが、それは想定外の発想をするからであり、常識が欠落しているからなのです。
では、パラノの常識とは何なのでしょうか。
木村氏によれば、パラノの常識を支えているのは三つの確信だそうです。
三つの確信を私流に解釈すると、
1. 私は一人だという確信
2. 私はいつも私だという確信
3. 世界は一つだという確信
となります。
私は一人だという確信とは、私がこの世界でたった一人しかいない、かけがえのない存在であると信じているということです。
私はいつも私だという確信とは、私は私であることを信じているということです。今日の私が、明日も同じであるという、つまり、同一であるということは疑う必要がないと思っているということです。
世界が一つであるという確信とは、四次元の世界など信じないし、まして、天国などはないし、3次元の空間こそが唯一つの世界であると信じているということです。
私達は、自分の住んでいる家が明日なくなるとは考えないように、安定、固定した考えを好みます。それが、少ないエネルギーで、生きることになるからです。ですから、多くを無意識の作用に依存して生きているのです。
パラノの常識とは、この3つの確信が支えているのです。
木村氏は、これらの3つの確信を数式で表すならば、「1=1」になるといいます。私=1、私=私、世界=1と言うことです。
人間を複素化することは、この三つの確信がどのようにして形成されるのか。又、パラノと違う確信があるのかないのかを示すことです。その場合、PS理論を応用できるのでしょうか。
PS理論には基本となる自己認識という方程式:凸i*凹i⇒+1があります。
凸i*凹iとは即非共振ですから、「私である」と「私でない」が同時に存在して、共振して+1(私がある・ない)になります。
ところが、1=1とは、「私がある」ですから、凸i*凹i⇒+1の+1とは違います。
+1とは、「私は私である・ない」を示しているのです。従って、木村氏の1とは違うように見えます。
PS理論では、人間の認識の多様さを易の64パターンにして、表現できます。しかし、今の段階で、これらすべてを網羅しても複雑になるだけですので、簡略して説明します。
先ず、パラノとは凸(+1)のことです。
自己認識の方程式からすると、パラノとはきわめて物質的なのです。従って、凸(+1)が木村氏の1に相当するようです。
パラノは「私は私である」としか考えることができず、それが正常だという確信があり、一方、「私は私でない」と考えるのは異常だということになり、意識から否定されてしまいます。
つまり、パラノにとっては「私は私である・ない」を同時に考えることは不可能なことなのです。
自己認識の方程式:凸i*凹i⇒+1は、現象する時に、いくつかのバイアスがかかり、陰陽の対称性が破れることがあります。特に人間の場合が顕著のようです。
陰陽の対称性が破れるのはMP(メデア・ポイント)の即非(凸i*凹i)の鬩ぎあいがあって、エネルギーのバランスが崩れることが原因ですが、その結果、凸が優位となって凸(+1)となる場合と、凸優位となって凹(+1)となる場合に分岐します。もちろん、どちらが優位となっても、片方がなくなるわけではなく、否定されるので隠れるだけであり、いつでも出てくる余地があります。
PS理論では凸(+1)を自我的行動としているのですが、その理由は自己(凸)に向かう志向があり、身体性を帯びているからであり、凸(-1)を自我の意識と区別されます。しかし、凸(+1)と凸(-1)は同時生起であり、これを切り離しては考えられないのですが、凸(-1)については省略していきます。
第1象限における凸(+1)の表記は、( )を世界と見ると面白い解釈ができます。
+1は物質的存在であり(+1)は現象として現れた一つの世界だからです。
つまり、それは一つの者や物やモノであり、且つ、出来事を意味しています。ところが、そのような(+1)が現れるためには、私という観察者がいなければなりません。
何故なら、全ての現象は私の意識凸(-1)と同時に立ち現れるからです。その意識が向う対象(+1)と私の意識に中に現れたイメージ(-1)を同時に表現するために、凸(-1)と凸(+1)と表記するのです。つまり、凸(-1)は第2象限の私と対象のイメージの関係、第1象限の凸(+1)は私と対象の関係であり、第1象限に現れたのは精神的身体1、第2象限に現れた精神的身体2なのです。
簡単にするために精神的身体1だけで話を進めます。
凸がついているのは自己の優位を意味しているのですが、この精神的身体1を自我と言っているのです。
一方、凹優位となった凹(+1)があることも事実であり、それを無我と呼ぶかどうかは別として、「私は私でない」と言う確信ですから、これが優位となることはあるのです。
これをスキゾというなら、スキゾも又、正常と認めなければならないのですが、多数の原理によって、正常=パラノ、異常=スキゾという構図ができているのもまた現実です。
スキゾとパラノは陰陽の対称性から生成された人間のタイプですが、凸優位となると凹が否定されますので、見えなくなって隠れてしまうことになります。
一人の人間で言えば、同時の生成ですが、表面的にはパラノ(スキゾ)となるでしょう。ですから、パラノ(スキゾ)はパラノであり、これが木村氏の1=1の人間認識となるのです。
続く-
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