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from: 生成門さん
2011年08月26日 11時16分46秒
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ホットパーティクルは危険?それとも無害?
ホットパーティクルは危険?それとも無害?
<四次元能版:新世紀エヴァンゲリオン>
現在、放射能汚染に対してデマも含めて様々な情報が飛び交っています。
しかし、多くは有益な知見であり、正しい判断をする材料となります。それらを真摯に扱えば、事実の見極められると考えます。
そこで、放射能汚染について絶望的なニュースばかりを取り上げましたので、少し安心もできる話をしておきます。
半減期が長いといつまでも放射性物質が残っているから危険だ、短いから安心だと考えてしまいそうですが、そう単純ではないということを知っておきましょう。
「ヨウ素は半減期が8日だから安心?」http://i-feel.me/article/192970293.html
から引用しました。
放射性ヨウ素は半減期が約8日です。つまり、約8日で約半分に減ります。
だから安心でしょうか。そうではありません。
約8日でその半数が崩壊するということです。崩壊するということは、放射線を出すということです。
30km離れたところに放射性ヨウ素が1000万個あるなら、早く崩壊してくれた方がいいのです。
でも、1000万個の放射性ヨウ素が体内にある場合は、崩壊してもらっては困ります。
つまり、半減期の問題ではないのです。
どこで崩壊するかが問題なのです。
遠いところなのか、近いところなのか?
体内で崩壊するということは、その放射線量をその人が一手に引き受けるということです。
私は、引き受けたくありません。どこかよそで崩壊して欲しいです。
誰もいない月あたりで半減して欲しいです。
半減期が短いとはどういうことなのでしょうか?
半減期が短いほど崩壊速度が速く、したがって短期間に大量の放射線を放出することを意味します。
つまり、半減期の短い核種の放射線は人体への影響が小さいのではなく、影響を与える期間が短いだけであり、代わりに短期間で激しい損傷を与えるのです。その意味で非常に危険な核種なのです。
―――
さて、そうなると「黒い雨とホットパーティクル」http://www.c-player.com/ad00178/thread/1100105087780で述べたこと
「放射性物質の中でも、特に毒性の強いプルトニウムの粒子=ホットパーティクルは微粉末1、2個が肺の中に入るだけで肺ガンを起こす」
は間違いなのでしょうか。
放射能は半減期が短いから危険なのではなく、むしろ危険であると言うなら、逆に半減期が長いものは、危険ではないと言えるのでしょうか。
ホットパーティクルの微粉末1、2個が肺の中に入っても、生きている間に崩壊しなければ、放射線も出ないから無害だということになるからです。
「放射能は半減期が長いほど危険なわけではない」
http://d.hatena.ne.jp/aljabaganna/20110330/1301491162
から引用しました。
プルトニウム239の半減期24,000年は、人間の寿命に比べてあまりにも長い時間です。
そのため身体にプルトニウムが取り込まれても、そのヒトが生きている間に放射線を出す数は決して多くありません。
最悪の毒物などといわれるプルトニウムですが、実際の毒性は半数致死量で13mgのようです。ふぐ毒であるテトロドトキシンの半数致死量である2-3mgにくらべても突出して強い毒とは言えません。
今回の事故で危惧されている放射性同位体は、原子炉内で新たにできた半減期の短いものです。半減期が短いということは短期間で多くの放射線を出すことになるからです。
ウランやトリウムのように半減期がとても長いと危険性は小さくなります。
―――
更に、プルトニウムの毒性について否定的な見解を取り上げておきます。
科学ニュースの森「プルトニウムの毒性」
http://blog.livedoor.jp/xcrex/archives/65541382.html
を参照してください。
次いで、否定的は見解としては、「プルトニウムは人類が遭遇した最悪の毒か?」
http://blog.hashimoto-clinic.jp/201104/article_1.html
がありますが、ここの主張で興味があるのは、原発推進派はプルトニウムの毒性を否定し、反原発推進派は肯定しているというところです。
ここで、原発推進派をパラノ、反原発推進派をスキゾとして対立させて見るとその構図が見えてきます。
確かに、反原発推進派のプルトニウムの毒性を支えているのは、ホットパーティクル仮説であり、一度は間違っているとして退けられた仮説です。
しかし、それが純粋な科学的な議論によって否定されたのなら良いのですが、政治的なパラノとスキゾといった人間臭い要素がからんでの陰謀だったならどうでしょうか。
今のところ素人の私達は、どっちが正しいのかを判断することはできません。
そこで、最後に、中立的な見解を取り上げておきます。
「プルトニウムの恐怖」より〜
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=249195
があります。以下、引用しました。
タンプリンらが唱えたホットパーティクル仮説は、その数値の妥当性に議論の余地はあるにしても、プルトニウムの微粒子(ホット・パーティクル=熱い粒子)による不均一被爆という、新しい重要な問題を提起した。
彼らの主張は、その1ミクロン以下ほどのホット・パーティクルの1個1個を規制の対象としなければならない、というにも等しい。
このような論争が起こること自身、プルトニウムの毒性の厳しさを象徴するものだった。
被爆の構造(不均一被爆という実態)を正しく捉えることで、少量の放射線でも、被爆がどれほど危険なものか理解できるように思います。
―――
タンプリンらは、プルトニウムのようなアルファ線の被爆は、非常に特殊であることを主張しているのです。
現行の肺への許容線量は年間15レムとなっていますが、この基準に対する考え方は、同じ被爆量でも肺が均一に、いわばうっすらと被爆を受けることを想定しているのです。いわば、均一被爆説です。
本当に均一被爆は正しいのでしょうか。
ここで、アルファ線の特殊性に着目してみましょう。
福島原発に対応する備忘録
http://blog.livedoor.jp/smakuro/archives/51762962.html
から引用しました。
なぜ内部被曝ではアルファ線が危険なのでしょうか。
今、巷を騒がせている放射性ヨウ素とセシウム137はアルファ線を出さない放射性物質です。アルファ線を出すものはラジウム、ウラン、プルトニウムです。
それぞれの線種は「透過力」(通り抜ける)と人体に影響を与える力「電離作用」(細胞を破壊する)の2つで特徴付けられますが、アルファ線は透過力が超弱く、 電離作用はめっぽう強く、ガンマ線(光の仲間)の20倍もあります。
透過力を人に、電離作用能力を武器に例えるとすると、アルファ線は機関銃を持った赤ん坊で、そこから遠くには行かないが、ひとたび中に入ってしまえば機関銃の引き金は赤ん坊だって引くことができるので怖いということです。
電離作用が人体に悪いのは、放射線が水分子を分解し、活性酸素(電子欠乏酸素)を生じさせ、この活性酸素が他の原子から電子を盗んでしまい、次々と連鎖して生体分子を傷つけるからなのです。
そこで、アルファ線ですが、水中では0.04mmしか進めないのが特徴です。このことがかえって災いをもたらすのです。0.04mmしか進めないということは0.04mmまでの細胞に放射線が集中するということです。被害を受ける細胞は、精々1個か2個分でしょう。しかし、それが細胞分裂している細胞なら被害も無視できなくなるでしょう。
アルファ線は透過力が弱いからと安心していい放射線ではないのです。細胞に影響を及ぼす電離作用(電子をもぎ取る)は一番強いのです。
―――
これではっきりしたことは、プルトニウムが怖いというのは、アルファ線を出すからなのです。そして、プルトニウムの微粒子が肺に取り込まれると、この粒子から出たアルファ線は、電離作用によって、活性酸素を生成して、そのごく近くの細胞を破壊させるということなのです。これことを被爆と言っているのです。
一方で、その他の肺の部分は全く被爆させないということもアルファ線の特徴(透過性は弱い=非均一性)なのです。
タンプリンらは、このアルファ線の特殊性を不均一被爆の根拠として、「ガンのもと」をつくりやすいから、均一被爆よりはるかに危険だといっているのです。だから、基準を11万5000分の一に厳しくしなくてはならない」と主張したのです。
しかし、許容基準を厳しくするということは、プルトニウム利用計画だけでなく、現在の原子力計画はほとんど止まってしまうでしょう。ですから、この仮説は無視される運命にあったのです。
ここにもパラノとの戦いがあるようです。-
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