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from: 生成門さん
2011年12月26日 12時07分26秒
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「現象的還元」とオイラーの等式(1)
「現象的還元」とオイラーの等式(1)
<量子芸術からの贈り物:製作構想偏>
下の図は人類至宝とされるオイラーの等式から引用しました。http://sakagen.blogzine.jp/blog/2011/07/post_08b1.html
今回は人類至宝の式の意味を考える「脳の中の能」です。
「人間よ、消滅しよう」は松澤芸術(量子芸術)のメッセージです。これが何を意味しているのでしょうか。量子芸術は考えさせる芸術、脳の中の能だと言いました。
何をどのようの考えさせるのかは、禅問答であるとも言いました。
ですから、道元禅、即非の鈴木大拙、場所の論理の西田幾多郎を、そして波であると同時に粒子であるという量子力学を知らなければならないのです。
しかし、今、それを知ることは必要がありません。
今は、この芸術として鑑賞して、それから、じっくりと考えましょう。誰でも、一度は石庭に行くことでしょう。そのときに、石庭の製作者が悟らせる意図を持って創ったのだということなどを、微塵も知らないで、只、それを鑑賞することしか考えていなかったでしょう。
考えよ!とは、考えるなということなんて考えたこともないでしょう。
結論を言いましょう。
「人間よ、消滅しよう」は、+1(物質)から-1(意識)への反転せよ!と言っているのです。
もっと言うなら、自我(+1)の否定せよ!であり、自我を解体せよ!と言っているのです。
自我とは現象だから、現象を解体せよ!と言っているのです。
現象の解体とは、現象の還元であり、肉体から魂に戻るということです。根源に回帰することです。つまり、「元へ還る」ことです。
そういうことを要請しているのです。
付け加えると、現象の還元とは、フッサールの現象学的還元、超越論的還元)を転用にした用語です。
現象学
http://phanomemo.blog.so-net.ne.jp/2006-01-21から引用。
現象学的還元は文字通り、「現象学的に」「元へ還る」わけです。例えば、物が目の前にあるとしても、「物を見ているという意識が働いている」と「意識の働き」の元へ還るわけです。「元へ還る」には「働き」そのものへと目差しを向け変え(反省)、全てが起こっている働きの現場(超越論的主観)を直視し、それ以外の「客観構成されたもの」「蓄積された概念」を全て判断保留(エポケー)します。そうすると全ての事態(事象)はこの現場にあるというのが、よく考慮すると見えてくるはずです。
―――
この用語を正しく適用しているかどうかは保証できませんが、+1(物質)から-1(意識)への反転を現象の還元と理解してください。
ただ、理解したからと言って、反転が簡単にできるかどうかは、これまた保証の限りではないのです。
老荘の思想では「欲に惑わされるな」、「足るを知れ」と言います。又、仏教の最大の眼目は、我欲を抑えることにあるのですが、それを実現できた人がいるでしょうか。
それほど反転は難しいことなのです。
我欲をなくすためには精神論(思うこと)だけでは解決できません。
やはり、その心的認識の有り様、精神と物質の宇宙的仕組みを理解して、そこから実践できる方法を見つけなければなりません。
四次元能はそのための探求を続けています。
では、何故、反転が簡単ではないのでしょうか。
それは、+1(物質)と-1(意識)は不連続であり、その間には特異点という大きな壁があり、関所であり、血液脳関門であるからです。
それは容易には通り抜けはできない場所なのです。
箱根の関所なら通行手形があれば通れるし、血液脳関門は、分子レベルの小ささであれば通れるかもしれません。
こうした3次元のメタファーによる説明は誤解を生みやすいので使用の際は注意が必要です。
しかし、この特異点はどうがんばっても通れないのです。近づいたと思っても、逃げていく影のようなものです。
では、全く方法がないでしょうか。そんなことはありません。次元を一つ上げればよいのです。平面交差点(2次元)は特異点です。これを立体交叉すれば、3次元となり、特異点(交差点)は解消できます。
同様に、3次元に特異点は4次元にすれば解消できます。4次元にする方法は、透明化することです。
透明化するとは、3位元の壁を透明人間のように擦り抜けることです。量子の世界では、これをトンネル効果と言っています。
その擦り抜けの術、透明化する術が複素化することなのです。
これまでの松澤芸術=量子芸術の例をヒントにして、+1⇒-1の関所破り(透明化)、量子的トンネル効果、現象的還元の反転芸術を製作して見ようと思います。
タイトルは、「自我を解体せよ」でもよいが、今回は
「現象的還元」とオイラーの等式
とします。
「現象的還元」とオイラーの等式を結びつけることが、根源へ回帰する方法であることを示したいのです。
では、次回にそれを示します。
続く-
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