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from: 生成門さん
2012年03月24日 10時09分35秒
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GPSは「一即多」の華厳の世界のモデル
GPSは「一即多」の華厳の世界のモデル
<四次元能版:光による認識を拡張する:モナドの作法>
第3象限から入る光の方程式(赤い点線の経路)は
-1⇒(-1⇒-i)*(i⇒-1)⇒-1
ですが、MPを含めて表現すると、
-1⇒(-1⇒MP2⇒MP1⇒凹i)⇒(凸i ⇒MP1⇒MP2⇒-1)⇒-1
となります。
第3象限:-1⇒-iから第2象限: i⇒-1への象限跨ぎ(図では赤の舞)となります。
凸凹の光が-1から、しかも、第3象限に行くのはどんな認識なのでしょうか?
第2象限の「この化石」の例では「想起できない」ことが「自己否定」を意味しており、それが「他の全ての化石」を指し示すという、「一即他」、つまり、想像への述語的大反転が起きました。
ここで大事なことは、GPSが示す認識は常に対称性(+1,-1)、超対称性(凸i,凹i)があるということです。従って、認識の探求は一つ一つずつやっていますが、認識と言う現象はいつも同時性生成なので、その内部では大変複雑です。空間を電波が重なって錯綜しているようなものです。しかし、どんなに電波が重なっていても、物と物が衝突して原型が跡形もなくなるようなことはありません。ちゃんと必要な電波だけを取り出すことができるのです。
そのようなことが出来るのは、受信機という電波セレクターがあるからですが、脳においてもそれが出来るのは認識のセレクター(MP)があるからです。MPの内部構造についての探求は光の認識が終り次第開始します。
さて、-1の光がいきなり、凹iに来るのはどのような知覚が起きているからなのでしょうか?
化石の場合、+1から来た光はただの石としての第1象限の認識でしたが、それと同時に、記号と看做すMP作用(対称性の原理)が働き-1から来た光を受け、第2象限に向かわせかわせたのでした。
もう一つの対称性があり、それは±1の光が凸iと凹iに分極することです。
+1では凸と凹方向に分岐して、それが第1象限と第4象限の認識を作りましたが、第1象限の認識の特徴が、具体個別的な自己体験の「ただの石」という認識だったのに対して、第4象限の認識はどうなるのでしょうか?
第4象限の特徴は、ポロックのボディペンティングやシミュレーション、擬態などの例で見てきた様に「身体性あり」の闇の限定された普遍的一般的で、具体個別的自己体験を否定した反動的、客観的、他者の認識となるでしょう。
従って、化石の場合は、考古学者の認識であり、これは「ただの石」でない、ある種の化石の仲間という認識になるでしょう。これはありていにいうと、考古学的知識に基づいた判断(認識)になるでしょう。
こうした認識が、対称性を持って同時生起しているのです。
第1象限・・・⇔・・・第4象限
ただの石・・・・・・・化石の仲間
↓・・・・・・・・・・・↓
第2象限・・・⇔・・・第3象限
記号としての化石・・・???
超対称性の原理からすると、第3象限にも、何かの認識が生成されなければなりません。
それは既に、第2象限経由では、第3象限に、化石全般ということに着床(帰結)したことを探求してきました。
しかし、今、いきなり、第3から入る場合の認識を探求しているのです。
もし、そのような認識から入るなら、第3象限の特徴は、「身体性なし」の闇の限定されない普遍的、一般的で、具体個別的な自己体験を否定した無機的的、客観的、他者の認識とならなければならないでしょう。
第1象限の個別具体的を現実の「一」とすると、第2象限はそれの仮想現実の「一」と看做すことができるでしょう。
一方、第3象限は、第1象限の交叉対極にあるのですから、普遍(無限)の全・他となり、第4象限は普遍(有限)の全・他=多となるのではないでしょうか?
纏めると
第1象限・・・・・・⇔・・・・・・第4象限
一(個という現実):特殊・・・多(有限の多)
↓↑・・・・・・・・・・・・・・・↓↑
第2象限・・・・・・⇔・・・・・・第3象限
一(個という仮想)・・・・・・全(無限の他):普遍
となります。
これは 帝釈天宮を飾るインドラネット(モナド)のように多くの他を含んだ玉が、またお互い映り合っている共映関係を示していると思います。
即ち、GPSが、一つの中に全てが重々無尽に映り合っているのです。
その意味でGPSは「一即多」であり、「特殊でありかつ普遍」であるという華厳の世界のモデルであり、西田幾多郎の「一即多、多即一」、「個即全、全即個」、また、「特殊即普遍、普遍即特殊」という対称性のモデルでもあると言ってもよいでしょう。
続く-
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