初音ミクがロンドンオリンピックで歌う？
＜四次元能版：新世紀エヴァンゲリオン：GPSの実践＞

初音ミク
http://bbs.mobilephoto.jp/data/hatsunemiku/pb.php


ボーカロイド「初音ミク」現象は「ソリトン現象（超離散）であり、ディアスポラ現象(離散)である」という仮説を提示すると言いましたが、初音ミクと離散を結びつけるのは正直言って難しい課題です。

そこで、先ずは、初音ミク現象とは何かを探求しておきましょう。

初音ミクとは、現在、世界の注目を集めている日本発の仮想アイドル＝電子の歌姫＝ボーカロイド(ボカロ)です。

ボーカロイドとは、G(1)レベルの認識では、メロディー（音階）と歌詞を入力するだけで、人間の声を元にした歌声を合成することができるソフトです。それをG(2)レベルで認識させるために仮想化して、電子の歌姫と言う意味づけしたのが、「初音ミク」ということになります。

これがG(2)領域で棲息するオタクファンに受け入れられ、それが拡大して「初音ミク」現象と呼べるほどの特異な現象になったのです。

その象徴的出来事が2012 年1 月に起きました。

「ロンドン五輪の開会式で見たい歌手」投票で、日本のボーカロイド初音ミクが、韓国のK-POP 勢を抑えて暫定で1 位を獲得したのです。

ロンドンオリンピック歌手投票で初音ミクが1 位
http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/3247534.html

これは、米国のインターネット投票サイトである「The top tens」の集計結果によるもので、初音ミクに投票したのは、日本のネットユーザーではなく英語圏のネットユーザーであると言われています。

一体、この「初音ミク」現象とは何を意味するのでしょうか？

現実の歌手を抑えてボーカロイド(音声合成ソフト)が「ロンドン五輪の開会式で見たい歌手」の一位にランクされるというのは、かつてない異常な出来事なのです。

これが何を意味するのかを考えて見たいと思います。

オタク文化の延長で人気がでてきたのでしょうか？

単なる一過性の現象なのでしょうか？

目を見張るのはオリコンチャートを超えて、一気に世界ランク一位です。しかも、その勢いは、加速する一方で衰える気配がありません。

驚くべきことは、かつての世界的シンガーやグループと言えば、ビートルズやエルビス・プレスリー、マイケル・ジャクソンですが、実在する人です。しかし、「初音ミク」は実在しないボーカロイドなのです。

「初音ミク」は生まれてからまだ、わずか３年未満であるにもかかわらず、世界に認識されるまでの速さは奇跡的です。

これらの一連の出来事をどう解釈すればよいのでのしょうか？

初音ミク
http://www.youtube.com/results?search_query=%E5%88%9D%E9%9F%B3%E3%83%9F%E3%82%AF

初音ミクが歌手投票で一位となっても、このサイトはロンドン五輪事務局とは関係がありませんから歌うことは、先ずないでしょう。


続く