インターネットは質の高い三人称の認識メディアである
＜四次元能版エヴァンゲリオン：イデア・シムハンターの戦略＞

自我を解体するためには質の高い三人称の認識を獲得する必要があると言いましたが、本当に質の高い認識とか低い認識というのがあるのでしょうか？

もちろん、それはあります。

そのことを示したのはフーコの権力分析です。フーコが明らかにしたのは様々な権力の有り様です。フーコは人の認識はその時代の権力によって偏向されており、それを当時の人は気がつくことができないと言いました。

イデアの考古学とイデア・モデル
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フーコは「良いと思ってやっていたことが、実は、とんでもないことだった」と後で知ることになると言ったのです。

それを示す最も良い事例は、日本の第二次世界大戦のときの状況であり、つい最近のオームの事件ではないでしょうか？

権力を「力による他者の支配」と考えると、G(4)からG(1)への自己が他者によって乗っ取られる様はまさにそのことを表現していると言えるでしょう。

乗っ取りは上に述べたような大事件だけでなく、隣近所との喧嘩やインターネットでの争いなど至る小さな揉め事のすべてに見られることなのです。

「力による他者の支配」は後になってみると分かるのですが、現在進行形の中では、一人称の認識が主ですから、余程、水準の高い三人称の認識を持ってこなければ分からないのです。

他者の力によって自己が支配されているというのは、低いレベルの三人称の認識では分からないのですが、インターネットはその弊害を克服する三人称のメディアであると言えるでしょう。
続く