三人称ドラマは、G(4)で呼び出しされる視点の自由度が限定された三人称の認識
＜四次元能版エヴァンゲリオン：三人称の自由度＞

何故、三人称ドラマは一人称の視点と区別することが難しいでしょうか？

それは、三人称ドラマは如何に一人称の鑑賞者（ドラマを見ている私）とドラマの主人公とを一体化させるかが最大の眼目だからです。

これがニュースドキュメンタリーだったらどうでしょうか？

結局、事実を伝えることが目的の番組でネタバレをしなかったら「嘘」｢不可解｣「いい加減」ということになりますから、科学的でないとして評判を悪くするでしょう。三人称というノン・フィクション全般に言えることですが、視点は一人称の側が求める自由度をすべて開示しなければならないということです。

もちろん、野球の報道や科学的ニュースのすべてが完全に一人称の側が求める自由度を開示しているかというと、そんなことはありません。技術的(遠いとか近い)・人権的(プライバシー)・理論的（法則が見つかっていない）などの制約があって、神(アラジン)のような視点は実現できないのです。

GPSを使って説明すれば、神のような視点による完全ネタバレの三人称の認識はG(3)で呼び出しされるクォータニオンということになるでしょう。クォータニオンを完全ネタバレの三人称の認識＝神の視点と考えると、三人称ドラマは、G(4)で呼び出しされる視点の自由度が限定された三人称の認識＞≠一人称の視点と言えるでしょう。

三人称ドラマを理解する事が、神の視点のクォータニオンを理解する近道かもしれません。

続く