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from: 生成門さん
2012年08月28日 19時39分42秒
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一人称を三人称で表現するには二人称が鍵を握っている
一人称を三人称で表現するには二人称が鍵を握っている
<四次元能版エヴァンゲリオン:内部観測とオートマトン>
非決定性から決定性に変わる時
http://www.c-player.com/ad00178/thread/1100111193459
の続きです。
非決定性から決定性に変わる例は五万とあるでしょう。その典型的な例が主婦の勘です。美味しいご飯の炊き方は昔から言い継がれてきました。そのノウハウは「はじめちょろちょろ、中パッパ、赤子泣いても蓋とるな」です。これは一人称の表現です。これでは主婦成り立てでは実際にはどうしてか良いか分からないでしょう。これが非決定性です。
しかし、経験を積んだ一人称の主婦はこれを独特の勘でうまく米を炊けるようになります。ちょろちょろから中パッパへ移る加減は勘が内部に生成されるのです。もちろん主婦によってばらつきはあるでしょうが、それでも選択するのですから決定です。これが非決定の決定です。
それに対してファジー論理を用いてシステム化したのが炊飯器です。これは多くの主婦の勘を一覧にしてその認識を数値化したのですから決定性の選択、過去形の認識です。
もっと生々しい例を上げると、企業には明文化されていない状況対応策があります。それは属人的なノウハウです。ベテランはそれを臨機応変に駆使して生き延びています。臨機応変とは非決定性なのです。選択肢は頭にあるのです。それは状況と文脈によって選択されるのです。これが明文化されると三人称の集合知(決定性)となるでしょう。
非決定性(曖昧さ)を決定性(明文化)に、現在進行形の臨機応変さを完了形(こうである)に、主観を客観的に、つまり、数学的(炊飯器の例)なシステム化、明文化(集合知)したと言って良いでしょう。
集合知(文化)が形成されるのは一気にできることはありません。一人一人との会話が積み重なって輪が広がって行くのです。つまり、二人称が基本なのです。
監督はコーチと相談して作戦を決めるでしょう。ワンマンか民主的かは別として、相手がいなければ意志が伝わらないのです。いきなり全体会合しても効果はないのです。
ここまで、四次元能では一人称と三人称の違いとか三角錐をさんざん探求して来たのですが、二人称については余り深く考えてきませんでした。単に、一人称の次は二人称、それが集まって三人称という程度でしたが、三角錐は三つの人称が対等であり、還元できない関係にありますので、もう少し、二人称を重要視するべきことは常識から考えても当然です。経営者が全体会合で「ここ」にいない過去の偉人の格言を引用して、自分の意志を伝えようとしても、二人称的な交流がない状況では、共感が得られないために効果がでないのです。
教訓を言うなら「ここ」にいない過去の偉人より「隣人を愛せよ」です。
一人称を三人称で表現するには、どうやら二人称が鍵を握っているようです。
続く-
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