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from: 生成門さん
2012年08月31日 17時39分34秒
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スタックやロストから抜け出す方法
スタックやロストから抜け出す方法
<四次元能版エヴァンゲリオン:二人称の内面化>
スタックやロストから抜け出す
http://www.c-player.com/ad00178/thread/1100111228374
二人称の認識が自己認識に代わる
http://www.c-player.com/ad00178/thread/1100111229152
の続きです。
内部観測の数学的表現に挑戦している高橋信二氏の「内部観測:脱構築から発達へ」
http://www.e.okayama-u.ac.jp/jafee/paper/a42.pdf
を参考にして考えています。
T/エージェントの自己との対話に於ける危機とは一人称由来の曖昧さから来るスタック(行き詰まり)とロスト(迷子)のことです。
自己認識の対象となる文は、それを認識するT/エージェントselfの有限オートマトンが発したものですから、当然、有限オートマトンにはその文に対応する状態の遷移の列が存在します。
有限オートマトンが非決定性の場合、対応する状態の遷移の列は複数あり得るですが、そのうちの一つは必ず、文の出力となる状態の遷移の列(文字の並び)です。従って、その認識は常に可能なはずです。しかし、必ずしも認識が成功するとは限らないのです。
T/エージェントselfは内面化された二人称をもっていますからスタックとロストが起きても、そこから逃れる道筋(解決策)を有限オートマトン自身が探し出します。
ロストの解決は認識過程の最後に辿り着いた非終状態を終状態とすることでなされます。
これは、自分で発した文は自分で責任を持って理解するということであり、自分の発した文の発話に際しては顕在化していなかった「意味」を引き受けるということです。これをワープロの例で言うと「いお」などです。
「イオ」ですので全く変換がありまません。これはこれで「終」にするということです。双六の「上がり」ではありません。むしろ「放棄」「ギブアップ」でしょうね。それでも、T/エージェントselfとしては、決定したのですから非決定からは脱したということです。
ただ、いつもこんなことをしていたのでは非終状態を終状態とするだけです。戦国時代ならいつも降参してばかりいるようなものですから命がいくつもあって足りません。
終状態が増加するということは単純な文しか受け付けないということであり、自己との対話がそこで終わってしまうのでしょう。二人称の対話は内語であり、思考が続くことを意味しています。しかし、真に終状態でないもの終状態としてしまうのは、その後の思考が持続できないことを意味します。断片化された思考が沢山でてきてしまい、それを記憶するだけでも大変です。これでは真の解決とは言えないでしょう。
そこで、ロストの代替の解決策として終状態を増やしたら、既存の終状態の一つを非終状態とすることにします。単に数を減らしたかのようにしか見えませんが、以外と効き目があるのです。入力してくる複雑な文字列を受け入れることが出来るからです。例えば「いお」を「いおん」とすれば即脱出できます。
スタックの解決は、一人称と三人称の表現の論理レベルを混同させて行われます。例えば、「この犬」と言った個別表現を「犬」として置き換えるということです。「この」という指示が示されると、それが理解できなければ、そこで袋小路ですが、「この犬」の「この」を取り、「犬」とすると、自分の体験の中から具体的な「あの犬」を持ってきて代替することができます。
これが個別の言葉が一般的概念で摩り替えるという二人称に特有な表現術です。この混同というか、柔軟性というか、勝手な解釈というか、一人称では対処できない概念化という手法がスタックという面倒な事態を解決できるのです。
これで、二人称を内面化した自己との対話、つまり、二人称自己認識を三角錐として形成したことになります。
後は、二人称自己認識をもう少し数学的に表現することです。
続く-
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