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from: 生成門さん
2012年09月23日 09時47分39秒
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契機モデルを三角錐にする
契機モデルを三角錐にする
<四次元能版エヴァンゲリオン:内部観測と三角錐>
存在の様式としての契機モデル
http://www.c-player.com/ad00178/thread/1100111504288
の続きです。
辻下氏の契機モデルを三角錐に変身させるためには、その三つの契機の内容を把握しておく必要があるでしょう。
パースの三角形は対象と記号と解釈項の三つでしたが、これは認識の基本を記号過程とする三角形モデルでした。
一方、契機モデルは存在を中心に於いて、それを個別と普遍と一般というトライアドを形成しています。つまり、契機モデルとは存在の有り様を示しているのです。この三つの関係は個別的な存在と普遍的存在と一般的存在があると言い換えられると思います。
しかし、存在は認識されて始めて存在するので契機モデルは存在の認識の有り様を言っていると言えるでしょう。つまり、存在の認識は個別的な認識と普遍的認識と一般的認識があるということです。
従って、パースの三角形に置き換えると、存在は対象になり、一般・普遍・個別的な存在は認識されたもの、つまり、記号として表現されたものとなります。これに解釈項を加えると対象・記号・解釈項(認識)の三角形になります。圏的に表現すると{解釈:対象→記号}です。
では、契機モデルでは、一般・普遍・個別の三つが同時に表現されていますが、これらの区別はパースの三角形ではどのように位置づけされるのでしょうか?
存在の様式を認識の様式に置き換えてみましょう。
存在の様式には主体の概念がありませんので、三角錐を形成することは出来ません。認識の主体が現れて初めて三角錐を形成できるのですから、主体が現れらところから始めましょう。
最初の認識では一人称の認識であり、存在は対象となり、その対象が個別的記号となます。一人称と雖も記号化したということは概念化しことなのですから、二人称、三人称の助けが必要であり、助けられたと言うことです。
つまり、三角錐が形成されたと言うことです。しかし、この段階は、一人称の臭いが強い認識です。何はともあれ、これで個別認識の三角錐が出来ました。
次に、その認識された個別的記号が集約され性質の共通化を行って帰納的に結論されると一般的記号となります。個別のリンゴが集約されて「りんご」という概念で括られるということです。
これで一般という認識の三角形が形成されたということになります。一般的とは第三者の視点ということでもありますから、極めて三人称の色彩の濃い認識です。しかし、主体は内部に留まっていますから三角錐は形成されています。これで、一般認識の三角錐が出来ました。
更に、抽象度を高めていくと一般を突き抜けて本質へ近づいていきます。これが、三人称の究極であり、神の位置です。しかし、不可能な位置ですが、人間はそれを三人称の認識で代用することが出来ます。
重要なことは、主体が内部に留まったままいるということです。これが三角錐を形成する条件なのです。これで普遍認識の三角錐が出来たことにします。
以上の検討によって、存在の様式を認識の様式に変換することに成功しました。何のことはない、存在の様式の三つをバラバラにして主体を加えて三つの三角錐を形成したにすぎません。こんなことが許されるのかどうかされるのかどうか疑問があるでしょう。
しかし、存在と認識の変換図式を形成したということは今後の内部観測の探求を進めて行く上で、大きな収穫となるかも知れません。ただ、三つに分解しただけでは、知の脱構築のダイナミズム(運動)を説明することは出来ませんので、これらを関係させるという作業が残っています。
続く-
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