最終？ラウンドの社会革命が始まるか？
＜瞞天過海という美人局＞の続き
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今、最終？ラウンドの社会革命が始まろうとしています。その震源地はロシアです。長い社会革命の歴史の中で、今度は敗北者が再挑戦するというかつてない体験です。その主役はロシアです。ロシアの前身であるソ連は共産主義革命を成し遂げ成功したかのように見えましたが資本主義の台頭によって、ベルリンの壁の崩壊によって完全に敗北しました。ソ連は解体され、その後のロシアとして独立したのですが、その道のりは苦難の道だったでしょうね。マルクスがだめならアダムスミスだということで市場経済になだれ込んできたのですが、その資本主義そのものが危なくなってきてしまいました。さあ、それならどうするかです。

どの国も資本主義が崩壊することなどは考えていないでしょう。まるで特異点がどこまでも逃げて行くかのようです。特異点が逃げるというには数学的なトリックです。例えば、無限大の発散する指数関数を考えましょう。資本主義は人口、エネルギーの消費、金融量などの経済指標のどれをとらえてもグローバル化の波によって指数的爆発に拡大しています。しかし、無限に増大しても決して臨海線に達することはありません。ただ、無限に近づくだけです。だから、崩壊しないという論理はあるでしょう。それは資源が無限にあるから心配ないという考え方と同じです。今では誰も資源が有限だと理解していますが、代替エネルギーがあるから大丈夫という論理に摩り替わってきているだけで資本主義というブレーキの利かない列車が脱線することはないと考えています。それどころか加速度的にその速度が上がってきているのですが、誰も速度を感じることができないので危ないとは思えないのです。まして、速度を落とそうなどとも考えないでしょう。考えたとしてもブレーキがないのですからどうしようもありません。