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from: 生成門さん
2013年08月21日 16時57分17秒
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女を見たかったら波動方程式を解け
女を見たかったら波動方程式を解け
<PS理論:ポロックからデ・クーニングへ>の続き
http://www.beach.jp/circleboard/ad00178/topic/1100200403157
デ・クーニングが三人称を一人称で表現する対象として選んだのは雑誌のグラビア写真の「女」です。彼はポロックに劣らぬ激しいタッチで対象を再現するモノとして「女」のイメージの記号を切り刻むように描きました。指示の対象性が強いグラビアの「女」を量子化(断片化)したのですね。この表現によってデ・クーニングは未知の絵画の領域を「指示表出性」(対象の再現性)に向かって一気に押し広げたのです。ただし、古典の三人称表現に向かったという意味ではなく、対象の再現の強い三人称志向性を一人称軸(現代=自己表出)へ折り畳んだと言ってよいでしょう。
基軸から見た美術史の流れ
http://www.linkclub.or.jp/~kawasenb/04koza_doc_4.htm
―――
デ・クーニングの方法は現代物理の量子化の方法に似ているのですね。波動方程式は三人称の古典物理の運動方程式を一人称に変換したのです。その場合、粒子であり波動であるという電子(女)を一旦、量子化して波動関数に戻したのですね。そこから量子(女)をいつでも取り出せるような仕組み(波動方程式)として一人称化したのですね。一人称化した電子(女)は波動関数の中に隠れてしまいましたが、それを対象〈粒子=女=電子〉として取り出したいときは波動関数ψに演算子Hを作用させれば良いのですね。
式で表現するとHψ=Eψですが、これをデ・クーニング(ポロック)の方法に翻訳すると、「観測すること」が演算子であり、ψが対象性(女)を隠すための無限の可能性の仕掛け(絵画表現=アクションペインテング)です。デ・クーニングの絵を見ることが一人称の観測、つまり、演算子を作用することであり、それから粒子(女)を観測することになるのです。しかし、ψ(絵)そのものは何ら変質していないということですね。デ・クーニングの絵を見ることそのものは、一人称の方程式を解くということであり、その答えは波動関数という絵を観測するという行為を作用させることによって三人称の対象(女)を再現することになるのですね。しかし、デ・クーニングはその逆、つまり、三人称の対象(女)を波動関数の中に隠して、一人称化したのですね。そして、「女を見たかったら、この波動方程式を解きなさい」として間接的に示したのですね。ここが答を直接的に示す古典の絵画(写実・印象画)とは違うところですね。-
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