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from: 生成門さん
2015年02月10日 15時12分12秒
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国境線に真実はあるか。ないとすると何が真理か。フラクタル・カオスの不思議は物理的な距離が実在しないと教えてくれる。物理=唯物論の枠組みが壊れる。
非線形と線形の関係からこれまで考えてこなかったことが見えてきた。自然現象(精神も含めて)は非線形である。非線形は物事の進行を予測ができないということの代名詞である。予測ができることは物事がストレートに進むと言うことである。
これまでの科学は非線形な現象を扱ってこなかった。殆どが線形的な現象だけを取り扱って来たのである。非線形な現象であっても線形で近似してきたのである。非線形が自然の法則であるなら科学は真実を見てこなかったということになる。そのもっとも分かり例が距離の計測に現れる。
スペインとポルトガルの国境線は987 km と 1214 kmである。一体どっちが正しいのだろうか。これはどっちも実測値である。どういう測り方をしたのだろうか。国境の端からは端までを物差しで測量する訳ではない。三角測量によって地図を製作して、地図の上で測って縮尺の逆数をかけてやれば距離が出るだろう。そうやって計算したのだろう。そうすると縮尺の程度によって距離の違いが出て来るのは当然である。
三角測量の幅を小さくすると精度が上がるだろうか。確かに上がるだろう。しかし、距離はどんどん大きくなるはずである。
これはリアス式海岸を考えて見ればわかる。湾が入り組んでいるからジグザグとなる。その分長くなる。アリに万歩計を持たせて測るのと象が測るのではアリの方が長い距離を歩くことになるのだろう。もし、真の距離というのがあるなら歩幅を小さくすれば精度が上がるのだから真の距離に近づくはずである。しかし、これは本当だろうか。そうではないのである。
直線ならどう測っても同じになるだろうが、入り組んでくると違ってくるのである。この極限がフラクタル図形である。フラクタル図形はどこまで行っても自己相似だからギザギザが現れる。そうなるとそのスケールを小さくしていくことができる。その入れ子の深さが無限になると距離は無限となる。こうなると実測はできない。
計算で生成された図形は人工的な世界だから無限など存在しない。だから適当なところで打ち切って計算を止めることになる。打ち切って生成された形が真実なのだろうか。打ち切りをもう少し先まで伸ばして計算して生成された図形が真実なのだろうか。
計算の深さで答えが異なる。これは精度の問題なのだろうか。でもスペインとポルトガルはどっちもこれが正しい国境線の長さだと主張している。これは精度(真実)の問題ではない。何が真理なのかという問題なのである。-
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