「すみませんが、年齢確認よろしいですか?」


ﾊﾞｲﾄの帰り、立ち寄ったたばこ屋にて、ﾚｼﾞに立つ中年の女性がすまなそうに私に言った。

聞き間違いではない。

彼女は、確かにそう言ったのだ。


「免許証で大丈夫ですか?」
と、
沸き上がる感情を抑えきれず、おそらく今日一番であろう満面の笑みで、私はそう答えた。


差し出した免許証を確認した彼女は、
ﾎﾟﾂﾘと私の生年月日を呟いた後、

「大変失礼致しました!」

と、まるで印籠でも見たかのように頭を下げてきた。


(失礼な事ない!失礼なんて事はない!!)


心の中で、松岡修造の声で絶叫しながら、私は店を後にした。


あまりの感動で、私はその出来事を小説風に綴るのであった。




いや、純粋に嬉しかったんですけど、
よくよく考えたら、自分かなり挙動不審だったか芋くさかったのかなぁ-とも思ったり｡｡

でもやっぱり嬉しいと思うあたり、歳ですね｡(- -;