ある人が問うた。

"君は、幸せか？"

私は答えた。

"分からない。しかし不幸だとは思っていない。"


いつの日か、不幸だと感じる日がきたときに、今のこの不幸だとは思っていないこのときを、幸せだったと感じるのかもしれない。
かつてのあのときのように。


何が幸か不幸かなんてのは人それぞれ。
本人にしか分からない。

五体満足だろうが不満足だろうが、幸せなやつは幸せだし、不幸せなやつは不幸せなのだ。



派手に生きるのもいいだろう。

修業僧のように、自制と禁欲に生きるのもいいだろう。

好きに生きればいい。一度切りの、巻き戻しの利かない人生。
しかしやり直しならいくらでも、いつからでも、自分の意志で好きなだけできるのだ。


"お前は誰が為、何が為に生きている？
お前の人生は誰が為？何が為？"

"私の人生は私の為。
私は私の為に生きている。"

そう、私の為。

そう、好きに生きればいい。
私は、私が幸せならばそれでいい。
私が、それでよいのなら、それでいい。


もっと欲求に、欲望に、自分に、自分の望みに、もっともっと素直に生きてみようか。
生きてみようよ。


もっと奔放に、生きてみようか。


私は私。
世界はすぐそばに。
幸も不幸もすぐそばに。
美しい光も安らかな闇も、私は既に知っているではないか。
すべてはすぐそこに、すぐそばに。


心も、風の翼も


すべては









我が内に。