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  • from: 物理屋さん

    2008年08月24日 10時46分45秒

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    心の限界(7)

    議論は、本をもとに進めていきました。
    私達が電車の中で読んだ本は、「哲学の問い」というタイトルの本で、オーストリアではギムナジウムの哲学の教科書となっているそうです。(「哲学」は最終学年(日本だと高校3年生)で必修となっています)
    学生向けの書かれた本ですが、内容の展開にかなりの工夫が施されており専門家でも考えさせられる議題が数多く盛り込まれています。

    > 自分自身の対処の仕方はパターン化してしまうことが多いです。

    > 見方を変える能力が必要と思いますが、それがなかなかです。

    そうですね〜。私も電車の中で、大切なのはその内部の複雑的な概念ではなく、その存在をも包括する一種の方法論ではないかと思いました。恋愛のように突発的(そもそも一時的でないものは恋ではない。)な生き方が恒久的に肯定されているのであれば、仏道のように「仏」に保護されながら、人生を歩むことも必要かもしれません。
    私は、パターン別な解答をも左右するより巨視的な概念が存在すると考えています。

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コメント: 全12件

from: junoさん

2008年08月29日 08時50分49秒

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「Re:心の限界(17)」
岡田氏のお話、もっともですね。
 
 科学と宗教・・。
 ある価値観を信じている人たちにとって、
 客観的な事実を受け入れられないことはよくあること
 なのかもしれませんね。

 神がアダムとイブを創ったということを理由に
 人間がナメクジウオやイクチオステガ、
 ユーステノプテロンのような生き物から
 進化してきたことをいまだに
 受け入れない人たちもいるとか・・。
 
  話は飛びますが、
  アメリカの退役軍人会の人たちは
  いまだに原爆の悲惨を認めないというし。
  責任がどうこうではなく、
  悲惨を繰り返さないためにどうするか。
 
  心の問題は大きいと思います。  

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from: junoさん

2008年08月28日 23時30分53秒

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「Re:心の限界(17)」
> 人間の精神について『宗教』の存在を忘れてはならないと思います。戦争や殺人にも発展していく「信仰」の世界の裏には、人間の本性が丸裸になっているいるように思えてならないのです。
>

 宗教・・・、
 薬にもなれば毒にもなるようなところがありますね。

 学生時代に毎週キリスト教の時間がありました。
 パイプオルガンの演奏に合わせて賛美歌を歌うという
 今、考えるとかなり贅沢な体験。
 聖歌隊にいたこともあります。
 信仰を持つことはありませんでしたが
 クリスマスが近づくと
 賛美歌を歌いたくなります。

 ・・というわけで、知り合いにキリスト教の人もいて
   人格者です。
   もちろん、マザー・テレサのようなわけにはいきませんが。
 
 一方、異端審問で多くの人を火あぶりにした時代があったことも事実。
 印象派の画家、ピサロはセント・トーマス島出身のユダヤ人。
 その先祖は異端審問で迫害を受け、ヨーロッパを脱出した
 ユダヤ人とのこと。
 パリでは、ユダヤ人社会との接触を避けるとともに
 弾圧を恐れていた。

  やがてナチスが登場。ピサロの不安は現実のものとなり・・。
 

 最近のロシア、中国・・。イスラム過激派の動き・・。
 極端な原理主義に立つと、お互いに相手の存在を許せなくなる。歴史背景や国際政治、経済状況なども複雑に絡んでいて、まだまだ悲劇が続くのでしょうか。考えさせられますね。

 

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from: 物理屋さん

2008年08月28日 10時22分28秒

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「心の限界(17)」
>  ダヴィンチの受胎告知がトップにありますね。

何気なく見過ごしていたのですが「受胎告知」(http://www.salvastyle.com/menu_renaissance/davinci_annunciazione_u.html)でしたか。
美術界においてもそれにまつわる作品は多いですよね。その中の一つで、聖母マリアが聖霊から受胎告知を受ける絵があると思うのですが(http://cgfa.sunsite.dk/angelico/p-angelic3.htm)、その時マリアは「処女懐胎」状態だったそうです。
「受胎告知」と関連して、キリスト教における「処女懐胎(しょじょかいたい)」について調べてみました。


昔イギリスにいたとき、何度か教会に行った。そのとき「処女のマリアが子供を産むなんてそんな馬鹿な話があるものか。」と強く疑問をもった。すると敬虔なキリスト教徒のある夫人が「まず、キリスト教を信じなさい。遠くのことをいくら想像しても、列車に乗っていって見なければ分からないでしょう?」と言った。私はなんだか馬鹿馬鹿しくなった。この書はこの問題に歴史上描かれた絵画を元に答えようとするものである。...http://www.bekkoame.ne.jp/~agatha/MSHOJOKA.html(岡田温司)


人間の精神について『宗教』の存在を忘れてはならないと思います。戦争や殺人にも発展していく「信仰」の世界の裏には、人間の本性が丸裸になっているいるように思えてならないのです。

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from: junoさん

2008年08月27日 22時08分22秒

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「Re:心の限界(16)」
> ところで、塩野七生さんのぺ-ジを見つけましたのでアップします。西洋の文学がご専門のようですね。→http://homepage1.nifty.com/shibaso/

 ご紹介ありがとうございました。
 ダヴィンチの受胎告知がトップにありますね。

 『ルネサンスとは何であったのか』 新潮文庫より発売中
 ・・とありましたが、この本を読みました。
   塩野さんの考え方が読みやすく簡潔にまとめてある・・
   という印象でした。
 
  実は塩野さんにはだいぶ昔に一度だけ
  仕事でお目にかかったことがあります。
  最近、テレビで見たら昔と比べて
  少しやせたかな・・と。
  

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from: 物理屋さん

2008年08月27日 18時11分56秒

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「心の限界(16)」
>  作家の塩野七生さんによれば、
>  神を「信じる」ことが絶対視されたのが中世。
>  それに対して「知る」ことに目覚めたのが
>  ルネサンスであると・・。
>  ・・たしか、そのようなことを述べていたと記憶しています。

確かに面白い考えですね。自分が当事者として「信仰すること」に重点がおかれたのが中世ですか。
そして、少し身を引いた形で第三者の目で「信仰」や「思考」の学問的な要素を見出したのがルネサンスと。

なるほど。この意見を聞いた段階では、人間(少なくともヨ-ロッパの人々)の思考の対象は、自らの存在と直接影響を及ぼし合う概念から間接的に、学問体系に分類される抽象的な精神界での概念に移り変わったと言えるかもしれません。
ルネサンスでは多くのことが劇的に進展したと言われますが、我々が現在『純粋哲学』として楽しんでいる体系が樹立するのに、ルネサンスは一役かったと言えるかもしれません 1)。

1)「思考の視野を広げた」という点で。


ところで、塩野七生さんのぺ-ジを見つけましたのでアップします。西洋の文学がご専門のようですね。→http://homepage1.nifty.com/shibaso/

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from: junoさん

2008年08月27日 14時28分50秒

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「Re:Re:Re:心の限界(8)」
> お父さん、娘さんから、話、ドウ思って人生を感じているか、太宰の本についても、ゆっくり腰を据えて、話を聞く、[するのではなく、彼女の見解を、オープンな雰囲気で聞く)チャンスを持ったほうがいいと思いますよ。 

 親子の会話が重要ですね〜。
 たしかに、太宰はインパクトが強い・・。
 生きるのが嫌になってしまいそうになるくらいですよね。
 薬にもなれば毒にもなる。

  娘が「小説家になりたい」と言って文学部にいます。
  去年は文化祭の発表で自殺した作家がテーマ・・。
  部活で小説を書いていて、
  出来上がると読ませてくれるのですけれど
  主人公がOLだったり、会社員だったり・・。
  子供が書いたようには見えなくて、驚かされます。

 おっと・・、自然哲学のテーマからそれました。スミマセン。

 哲学といえば、イタリアのルネサンス期にラファエロが
 「アテナイの学堂」に有名な哲学者たちを描いていますね。

 ウマニスタによるギリシャ語、ラテン語文献の研究。
 イエスを救世主とした一神教のキリスト教と
 神様がたくさん出てくるギリシャの価値観に
 どう折り合いをつけていったのでしょうか。

 作家の塩野七生さんによれば、
 神を「信じる」ことが絶対視されたのが中世。
 それに対して「知る」ことに目覚めたのが
 ルネサンスであると・・。
 ・・たしか、そのようなことを述べていたと記憶しています。

 イタリアルネサンスはどちらかというと人文主義的、
 それに対して北方ルネサンスは、アリストテレス学や
 アラビア系の学問の影響が強かったのではと
 大谷女子大学教授の小林典子氏が指摘していたと思います。

 中世のヨーロッパは神学重視で
 自然科学的な考え方が育たなかったとか。
 一方、インドやアラビアでは今でいう数学や科学が発展。
 ルネサンスの時代にそうした成果が欧州に流れ込んで
 いったとも聞きます。どうなのでしょうか。

 ビザンチン陥落、東ローマ帝国の滅亡で、
 知識層のイタリアなどへの流出もあったのかなと
 想像しますが、実際にはどうなかの・・。

 小林氏の研究では、例えば光学や眼の解剖学的構造に対する知見も
 アラブからフランスへ入っていたとのこと。
   

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from: 物理屋さん

2008年08月27日 14時07分00秒

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「Re:Re:心の限界(14)」
>重い本は持ち歩くのが大変ですね・・。

ごもっともです。標準的な厚さの事典ならまだ良いのですが、今読んでいる「虚数の情緒」なんてカバンに入りきりません。
しかしそれとは反対に、分厚い何でも辞典を本屋などで目にすると「知識の集大成」などと無性にうれしくなってしまう私です。
すみませんずれました。

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from: シモンさん

2008年08月27日 12時04分55秒

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「Re:Re:心の限界(8)」
  
>   娘が「太宰を読みたい・・」というので
>   あちこち探したら「人間失格」の文庫本が
>   なんと、5冊も出てきて・・。
>
>     高校時代に読んだきり・・。
>     当時はずいぶん影響を受けました。
>     今、読んでみるとやはり新鮮・・。
>     「心」について考えさせられる作品。
>     色あせていない・・と感じました。

太宰治は、中学時代にたくさん読みました。あの頃は哲学の本も、少しかじりだしていて、内容は覚えていませんが、人間失格を読み終わってかなり、暫く落ち込みました。欝というか、暗い気持ちで過ごした思い出があります。
男の人は、どちらかというと、物理化学的に、割り切って物事を解釈する傾向がある一方、女の子は、どうしても、感情におし流れやすいのではないでしょうか?特に、思春期は、揺れやすいですから、
お父さん、娘さんから、話、ドウ思って人生を感じているか、太宰の本についても、ゆっくり腰を据えて、話を聞く、[するのではなく、彼女の見解を、オープンな雰囲気で聞く)チャンスを持ったほうがいいと思いますよ。    

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from: junoさん

2008年08月26日 23時26分35秒

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「Re:心の限界(14)」
>人間の生き方にも文学的な精神を適応させることは出来るのでしょうか。

 人によるのだと思います。
 太宰の場合、生き方そのものが作品に直結。
 自身の生を作品に投影したとも言えそうです。

 自己の内面を直視し、
 鋭い感性で人の心の機微をとらえ、
 深く深く考えていく。

 「人間失格」を読むと、
 他者を許すことはできても
 自分の存在を許せなかった・・のかなと。
 
  太宰の本がほかに何冊も出てきたので
  また読もうかなと考えています。

  ・・にしても、読みかけの本が散らかっていて、
    なかなか進まず。
    「分子生物学の基礎」(東京科学同人社)も
    途中まで読んだのですけれど、ストップしています。
    重い本は持ち歩くのが大変ですね・・。

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from: 物理屋さん

2008年08月26日 14時12分56秒

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「心の限界(14)」
>   娘が「太宰を読みたい・・」というので
>   あちこち探したら「人間失格」の文庫本が
>   なんと、5冊も出てきて・・。

素晴らしい娘さんですね。
小学生の頃アイザック・ニュートンの本に出会ってから、小説とは全く縁がなかった私ですが、最近そういった有名な名作を読みたいと思うようになってきました。(気付くのが遅かった...。)
初心者の私は、恥ずかしながらマンガで内容をつかんでから...。というようにして読んでいます。この前、Yahoo!でも取り上げられていたと思います。

文学作品には、単刀直入に自分の思想・考えを展開するのではなく登場人物を置いて、背景を設定して、というように(自分で自由に換えることが出来る)ストーリー(世界)の中に含ませるという技術に圧倒させられます。人間の生き方にも文学的な精神を適応させることは出来るのでしょうか。

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from: junoさん

2008年08月26日 12時58分53秒

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「Re:心の限界(8)」
> 「ソフィーの世界」というのが以前ありましたね。
> 優しい文章に感じるのに、読むのが大変だったのを覚えています。

  うん、うん、そうですね。
  小生も読みました。
  (内容はすっかり忘れてしまいましたが・・)

  「DNAに魂はあるか」を読もうと思っているのですが
  その前に寄り道をして
  太宰治の「人間失格」を読みました。
  
  娘が「太宰を読みたい・・」というので
  あちこち探したら「人間失格」の文庫本が
  なんと、5冊も出てきて・・。

    高校時代に読んだきり・・。
    当時はずいぶん影響を受けました。
    今、読んでみるとやはり新鮮・・。
    「心」について考えさせられる作品。
    色あせていない・・と感じました。

    

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from: シモンさん

2008年08月24日 14時18分21秒

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「心の限界(9)」

> 硬いものを柔らかく捉えるというのも、女性的かなとも思います。

私は、学問的知性に乏しいです。

人には、特に男性に多いですが、本や、学校で知識を得る人と、
自然界のあらゆるものに、超音波を発し、その反射を感じ取って学ぶ、特に、人から学ぶタイプの人がいます。女性に多いようですが。

私は、後者のほうです。
ただ、感性だけは豊かで、終わりなき疑問、質問が次々と浮かんでは消えます。とても本から答えを見出せない速さで、
多分、そういう理由でこちらに寄せていただいたと思います。

たまたま前者のタイプの人と結婚しまして、その関係で、あらゆる専門知識を持つ人たちに囲まれた環境に生きてきましたので、知らないことは、気軽に人に聞ける環境にありました。



例えば、”博士の愛した数式”っていう本と、ドラマを見ました。そこで、数学の、実用性と、社会性について、疑問が湧き、有名な数学者が知り合いにおられるので、電話して、長々と、数学者の見解をうかがうことで、やっと納得してすっきりしました。

難しい説明をしても解る頭じゃないですから、皆さん、私の見方に合わせて、興味深く解りやすく話してくれます。私の見解は彼らにとっては新鮮なようで、興味を示してくれます。そういう友情に恵まれて、私は幸せ者だとと思います。


そんな私ですから、正直言って、自然哲学のサークルのお話は、難しすぎりところが多いです。
私の物の見方、興味の観点が、少しずれているのかもしれません。
シンプルなものの見方をする私には、皆さんにお話しに入っていけないときが多いです。
わかる範囲で参加させていただきたいとおもいます。どうかこんな私ですがよろしくお願いします。

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