人間に力は似合わない
力は救いには全くならない
弱さを知り尽くすことが
唯一の救い。
弱さ以外のことが自分を行動に走らせたことがあっただろうか。
つまり、それを知らないことは苦しみのもとだ。
しかし、こうも自分の弱さは見えにくいものだろうか。
そして、それを露呈したときの落胆ほど大きいそれはない。
弱いから力に頼む、のではなく、まず、その弱さをよく認識すること、それが、人間がまっとうに生きる、唯一の方法、といわないまでも、もっとも必要とすることではないかと、思うのです。
悟りとはなにも、わけのわからない、難しいことではなく、ただ、弱さをとことん知り尽くす、それが、人間の苦を少しでも弛めることができる。
そう、ブッダは言いたかったのではないかと、思うのです。