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from: ユーキャンスタッフさん
2014年05月12日 09時47分05秒
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【開発裏話】国語の常識講座リニューアル!
みなさん、こんにちは。
「国語の常識講座」開発担当です。
4月にリニューアルデビューしたこの講座は、正しい敬語の使い方やことわざ・慣用句、文章の書き方やスピーチのコツ、手紙の書き方など、日々の暮らしの様々なシーンで役に立つ「国語の常識」が楽しく学べるように...というねらいでつくられたものです。
当然、講座で扱う内容は、みなさんの日々の暮らしの中で、「なるほど、そうか」と実感していただけるものになっていなければなりません。
しかし、製作中は、詳しく解説しようとするあまり、いつのまにか、日本語の迷路のようなところに入り込んでいた......なんてことが、ちょくちょくありました。
ここではそんな裏話をひとつご紹介いたします。
いわゆる「て・に・を・は」のひとつである「を」についてです。
ふだん何気なく使っている、この「を」ですが、よく考えてみると少し不思議に感じる使い方もあります。それが、『ご飯を炊く』『お湯を沸かす』というときの「を」。
かたちとしては「何をどうする」という文になっているのですが......
「ご飯」は、「米を炊く」ことで「ご飯」になるのであって、「ご飯」そのものを炊くわけではありませんね(そういう意味では、炊くのは「米」ということになります)。
同じように、「お湯」も、「水を沸かす」ことで「お湯」になるのであって、「お湯」そのものを沸かすわけではありません(沸かすのは「水」ということになります)。
実は、この「を」の用法は、少し特殊なもので、文法的に解説しようとすると、非常に専門性の高い内容になってしまい、理解するのがかなり難しくなってしまうのです。
もちろん、「ご飯を炊く」、「お湯を沸かす」は、ごく普通に使われている表現ですし、文法的な間違いがあるわけでもありません。
講座を作っている最中は、ついつい何でも題材にしたくなってしまうのですが、
このときはスタッフの一人から「ここの部分、難しすぎです。
一般の方というより研究者向けの内容になってませんか?」という声があがったことがきっかけになり、この「を」の使い方の解説はボツになりました。
その講座に「必要な内容がちゃんと入っているか」はもちろんですが、
「不要な内容が入っていないか」ということについても、
しっかりと意識しておかなければ......と自戒させられたできごとでした。
【国語の常識】講座についてはこちら
http://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/40/about/?il=manabies_sta_40_20140512_01
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