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ユーキャン|汗と涙のスタッフ日誌

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  • from: ユーキャンスタッフさん

    2014年07月29日 11時40分32秒

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    【教えて先生!】「中小企業診断士」の資格って?

    みなさん、こんにちは。
    学びーズスタッフです。



    定期的にお届けしているユーキャン講師陣へのインタビュー!今回は「中小企業診断士」の杵淵先生です。「中小企業診断士」の特長や勉強のコツ、また杵淵先生の普段のお仕事についてお話を伺ってきました。



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    ●中小企業診断士とはどんな資格ですか?

    中小企業に対するコンサルティング能力を証明する国家資格であり、ビジネスに関係する基本的な知識が幅広く出題されます。
    独立を目指したい方、企業の管理部門や経営企画部門へ異動したい方や、今在籍している部署で活躍したい方にお勧めです。勉強を積み重ねて資格を取得することで、経営戦略からマーケティングまで幅広い知識と実務能力が身につくため、企業内でのキャリアアップに活用できるほか、診断士として独立開業も目指せます。


    ●独立を目指す方が多いんですか?企業内でのキャリアアップを目指す方が多いんですか?

    企業内でのキャリアアップを目指す方が圧倒的に多いです。すぐに独立を目指している方は1割ぐらいですが、まずは社内の仕事をこなしながら、ある程度実務を経験して2~3年後に独立するという方もいらっしゃれば、定年退職に伴って独立開業し、診断士として自分で実務を行うという方もいらっしゃいます。


    ●1年で合格を目指す方が多いんですか?

    中小企業診断士の一次試験には、「科目合格制」という制度があります。そのため、1年で全科目の合格を目指すという方よりは、2~3年の時間をかけて学習の負荷を軽減しながら進める方の方が多いです。
    自分の苦手科目に時間を集中させるために、得意な科目を1年目に合格しておき、2~3年目は不得意な科目の勉強に十分な学習時間を充てるといった進め方も良いと思います。


    ●働きながら勉強を続けるコツなどがあれば教えて下さい。

    中小企業診断士で学ぶ内容は、会社の経営に関連するものですので、科目の中には普段の仕事で経験したことのある内容や、既に知っている内容が含まれている可能性があります。

    まずはその科目を取っ掛かりにして、勉強する習慣を身につけたり、学習内容に慣れていきながら、徐々に他の科目を攻略して頂ければと思います。そのため、自分の経験のある科目、関心のある科目から取り組むのが良いと考えています。

    元々、診断士の資格自体、会社に勤めながら取得を目指す資格です。
    自分の学習した内容をご自身の会社、組織に照らし合わせることが試験勉強にもなり、自分の会社を知ることにもなります。そういう意味では、同じく難関資格である司法書士などとは違い、自分の会社にいながら勉強する方がむしろプラスになる、という特性があります。

    また、仕事の後にまとまった勉強時間を確保することは、なかなか難しいことだと思います。「1日2時間」が学習の目安ですが、通勤・通学時間などのスキマ時間を有効活用して頂きながら、1日2時間の学習を目指して頂ければと思います。


    ●中小企業診断士の1次試験はマークシート、2次試験は筆記と面接とお伺いしました。2次試験でしっかり合格するために、心掛けておくと良いことはありますか?

    2次試験の「筆記試験」を意識しながら、1次試験を勉強すると良いと思います。
    1次試験はマークシートなので、選択肢の言葉すべてを知っていなくても回答できますし、カンで正解する可能性もあります。しかし2次試験は文章を記述したり計算をしたりする、いわゆる「筆記試験」のため、正解を自力で導く必要があります。

    そのため、1次試験を勉強する段階から、学習した内容を丸暗記するのではなく、自分で説明できるような勉強をした方が良いでしょう。

    もちろん、中には暗記が必要な科目もありますが、特に「財務・会計」は暗記だけではなく、内容をしっかり理解しておく必要があります。以前から『財務・会計を制する者は、中小企業診断士を制する』と言われるほどです。財務・会計をものにできれば、合格もグッと近づくでしょう。



    ●過去問もたくさんこなした方がいいですか?

    過去問に取り組むことも大切です。「3年分を3回ずつ」くらいを目指して取り組むと良いでしょう。

    ただ、中小企業診断士の過去問は、毎年試験委員があの手この手で出題の仕方を変えてきています。残念ながら、単なる過去問の焼き増しではないんです。そのため、過去問と同じ問題が出ることはほとんどありませんが、出題傾向を把握したり、どのような切り口で問われるのかを確認したりするにはとても有益です。

    毎年新しい内容の問題も出題されます。自分が学んだ知識をフルに応用させて、答えを導き出す必要があります。そのためには、学習した内容の理解を深めて、咀嚼した形で試験に臨んで頂きたいです。


    ●普段のお仕事についても教えて下さい!普段、質問回答などで心掛けていることは何ですか?


    質問回答で心掛けていることは、その受講生さんは勉強されて間もない方なのか、既に勉強も進み高いレベルの知識をお持ちで実務経験もある方なのかなど、現在の学習範囲や知識量などを推測して、その方に合った回答を差し上げることです。少しでも分かりやすい回答をお届けできるよう取り組んでいます。


    ●どんな質問が多く寄せられますか?


    「財務・会計が苦手で、どうやって勉強したら良いか、わからない!」というご質問をよく頂きます。そんな時は、「まずは簿記を理解することから始めましょう!」と提案します。

    簿記の知識の多くは、財務会計の内容に通じているんです。簿記を理解するだけで、理解の早さが断然変わってきますので、余力があれば簿記3級を取ってみるのもいいかもしれませんね。


    ●普段の仕事の中で嬉しかったことは何ですか?

    やはり「合格しました!」という声を頂いた時は、とても嬉しいですね!皆さんの合格のために全てを注いでいるので、ぜひ合格された際は、このようなお声を頂けると嬉しいです。



    ●受講生の皆さんへ一言お願いします!

    合格率が低く、難易度が高い試験ですが、普段の仕事につながる知識がたくさん詰まっている内容ですので、勉強して無駄になることは1つもないです。多少時間はかかるかもしれませんが、科目合格制をうまく活用しながら、合格を目指して一緒に頑張っていきましょう!

    通信教育のため、受講生の皆さんと接する機会が限られております。もっと皆さんとは関わっていきたいと思っておりますので、何かわからないことがあれば、ご質問をして頂けると嬉しいです。遠慮なくお寄せください。

    また、中小企業診断士は長丁場の講座なので、中には途中で挫折しそうになる方もいらっしゃるかもしれません。そんな時は、「なぜこの資格の勉強を始めたのか」を、一度思い出してみてください。

    学び始めた目標や目的を思い返し、初心に立ち返り自分を鼓舞して、学習を継続していきましょう。私たちも精一杯サポート致しますので、合格に向けて頑張りましょう!
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