サメに襲われ両前脚の一部を失い、人工ヒレを装着して泳ぐ訓練を行っているアカウミガメのメス「悠ちゃん」が２３日、寒い冬を水槽で過ごすため、神戸空港島の人工海水池（神戸市中央区）から須磨海浜水族園（神戸市須磨区）に“引っ越し”した。水温が低い冬場は水族館、夏場は人工池で過ごしている悠ちゃんの引っ越しは今回で５回目。

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　人工砂浜のある海水池では、大阪体育大学ライフセービング部の学生らが悠ちゃんを陸に誘導し、体重測定などの作業にあたった。人工ヒレは前脚に直接取り付けるものから、昨年に皮膚の負担が少ないジャケット型に変更されており、製作した大手義肢メーカー「川村義肢」（大阪府大東市）の社員らが慎重に着せ替えさせた。

　不具合のないことを確認し、車で悠ちゃんを水族園まで運んだ。来年の５月ごろまで、水族園の大水槽で飼育し展示するという。

　見学に来た神戸市北区の小学５年、毛利宏一君（１１）は「ヒレにけがをしていてかわいそうだけど、これからも元気に泳いでほしい」と話していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111124-00000042-san-l28