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from: caminoさん
2010年06月20日 23時52分59秒
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火星人は同調する
ハインラインの「異星の客」を読んでます。長編。もう1カ月以上。
しかしあれだ、「異星」とは火星のことでして、この本では火星人の考え方というのが軸になって話が進んで行きます。火星人の時間の感覚というのはちょっと変わっていて、彼(彼ら)はとにかく待つ。そもそも急ぐという概念が火星にはない。
というわけでなかなか読み終えない。はは。
よく任侠の世界などで「杯をかわす」と言うけど、
火星人どうしが親密になると、「水」を分け合い「水兄弟」になる。
ほら、火星には水があまりないじゃない。
水兄弟というのは、地球でいう結婚や友情、師弟関係、同志とか、そういうのをすべて含むような概念なんだけど、そのいずれともちょっと違う。強いて言うと「同調」とか「共鳴」とかに近いものとして描かれています。例えば水兄弟に裏切られたら死んでしまう(ただし火星人的には水兄弟を裏切るということは起こり得ない)。
でね。友人ということを考えた。
火星では、水兄弟の水兄弟は水兄弟なのです。水兄弟とは同調しちゃうからさ。直接知らない会ったことない人でも、水兄弟の水兄弟なら自分の水兄弟と同じなのね。
で、これって地球人的にも受け入れられるかな、と考えてた。友人の友人は友人。
つまり「友人とは、その友人も友人といえる人を言う」といえるんじゃないか。
(いや、厳密にはそういえないのは当然なんだけど!)
そういうことを考えてたんですよ。ともだちのWA!
twitterでtweetを交わしている人がいて、その人が他の人とtweetしているのが読める。
で、その第三の人物を「フォロー」すべきか、していいか、また、したらどう思われるか?したいなー!という問題がある。
(いやどうでも好きにすりゃいいんだよ、ほんと)
新しい社会のかたちの話ね、大げさに言うなら。
ただ、「ともだちのWA!社会」はいいところばかりじゃなくて。
たとえば伊藤洋一さんのround up world nowを聞いてたら、ゲストの人が面白いことを言っていた。たしかこんなかんじ。
「知り合いの知り合いが全員知り合い、という社会はすごく閉鎖的」(http://www.radionikkei.jp/roundup/、 6・11放送分ご参照)
なるほど。「ともだちのWA!社会」はそれが守りに入ったらすごくジメジメしてしまう。
偏向し、脆弱ななかよしクラブになってしまう。
友人の友人だから信用できる、ということは素晴らしい。これ火星的。
だけど、なかよしクラブに閉じこもるという態度は、たぶん火星的じゃない。
火星人は惑星規模で(そして宇宙規模で)水兄弟社会を形成し、拡大もしている。
しかし地球人としては、ともだちの輪を世界に拡げるのは結構大変だ。
じゃあ、こんなとき火星人ならどうするかというと、
「待つ」。
そう、火星人は急ぐということがないからね。
結局まちがえたり迷ったりしながら、たくさん友達作れたらいいよね、と地球的に思うのであります。-
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