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from: caminoさん
2010年07月22日 10時14分10秒
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一点突破の男
10連休5日目。9:03。
引越しによる出費で尻の毛まで抜かれ、鼻血も出ない状況。朝のマクドナルド。公衆無線LANで遊びながらホームセンターの開店待ち。ついでにiphone充電。コーヒーのおかわりをもらう。ここまで120円。ありがとうございます。も一度NYバーガー食べたいです。
先日Twitterで司法試験のカリスマ伊藤真塾長を見つけた。(多くの受験生にとってそうであるように、ぼくにとっても先生である。)
伊藤塾長のすごいところはいろいろあるが、ぼくが今思いつくのは「逆風の中で結果を出すことができる人である」という点である。
塾長は1年半で試験に通った。大学在学中、独学で。
しかし1回の試験で3人くらいはそういう人がいる。これは、すごい人の中ではすごいことではない(ぼくからすると理解できないが)。そういう人はおそらく華々しく法曹デビューし、1年目から何千万と稼ぐエリートになる。
先生は違った。予備校の講師になり、後に独立して、新しい法曹を育て続けた。
先生は憲法について語るひとである。憲法の最大の価値は個人の尊厳であり、それは「彼は彼であるが故に尊重される」ということである。各地で講演し授業の合間にもとにかくしゃべる。
塾長のように理想をかたる教師を見て、実務家はどう思うのだろうか。「現実は厳しい。受験指導校の教師風情が知ったふうな口を聞いて」というところじゃないだろうか。ご自身でも、「甘いかもしれないが」という前置きをすることは多かった。しかしそれでも「法律家が理想を語れなくてどうする」と言う。
理想を語ることを許されるのは、結果を出すことができる者だけである。語れば現実は完全な逆風となる。
だから訴訟を報じる記事の中に先生を見つけたときは、嬉しかった。一票の格差を争う訴訟。最近違憲判決があちこちで出ている。伊藤塾長が参加していたのです。受験指導校の教師が現実の訴訟で先頭に立って突破口を開いている。まだ地裁高裁のレベルではあるんですが。
まさか塾長が選んだのがよりによって一票の格差の問題だとは。
これって、判断基準が硬直化してるから、萎える。
衆議院は3倍で、参議院は6倍。それでしばらくいきましょうみたいなムードがある。
でも、一票の価値は、個人ひとりひとりの意見の重み。個人の尊厳というなら、1:1以外にはあり得ない(人格価値は平等)。この問題は憲法的に(つまりは法律家にとって)一番重要な問題なんです。そしてこの問題に最高裁は極めて保守的。強い逆風です。そこに先生は取り組んでいる。
理想が現実を破る瞬間というのは、過去なかったわけじゃない。絶対無理だ、ということに取り組む人が必ずいるんですわ。
法曹界では伊藤塾長の教え子たちが育ち、力をつけてきている。逆風の中先生がまいた種です。この人たちが、今度は塾長の追い風になるんじゃないか。想像を越える人だわ、ほんと。
一票の価値にご興味のある方はこちらをご参照。
http://www.ippyo.org/-
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