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from: caminoさん
2010年09月10日 06時00分17秒
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トリアージ
読書したり映画観たりしていると、とにかく自分の身の回りの出来事に引きつけてしまう。同じような主題に行きあたったり。偶然なのか、無意識の作用なのか、このところそういうことが続いたので、その一部を書いておこう。
マイケル・サンデルの講義が、iTunes Uで視聴できる。
iPhoneでもダウンロードしてそのまま見れる。便利。英語なんですけど。NHKでもやってたので再放送があったら見よう。(Youtubeでも見れます)
ハーバードの講義であるそうだが、内容は難しくない。誰でも疑問に思いはするが、「まあそんな掘り下げることもなかろう」と遠い昔に塩漬けにしておいたような、そういう話題かなと思う。
例えば、船が難破して、救命ボートに4人。食料は底をついた。
今、死に瀕した一人を犠牲にして殺害し、その遺体を食料にすれば、他の三人は助かるかもしれない。
君ならどうする?
みたいな。そういうケーススタディをしている。これを見たのが先週の日曜。
一方、もう3週間もちょっとずつ読み進めているのが、アシモフの「聖者の行進」という短編集 。これが次の土曜ですよ、収録されている「篩い分け(ふるいわけ)」というすごく短い話。
食糧危機の差し迫った未来の地球の話なんだけど、こんな命題に突き当たる。
「供給される食糧のすべてを、全世界の住民に均等に配分したら、人間は1人残らず餓死しますよ」
こういう事態が現実に起こり得るのか不勉強で知らないが、このエピソードでは、だから食糧戦争を避けるために、秘密裏に人口の篩い分けをしようという流れになる。慢性的な飢餓や内戦で疲弊した地域が選定されている。地球を1つの救命ボートに例えると、一部をボートから放り出すことで、他の生存を図る。
翌日、日曜の午前中。Numbersという海外ドラマ「セイバーメトリクス」というエピソード。
行政が限りある財源を有効に使うため、統計に基づく研究を依頼する。人が大成する確率を出生地ごとに計算し、統計的に有利な地域に重点的に予算を割り振るという計画。
人の将来をブロック単位で計算し、篩い分けが行われる。
統計的に不利な地域の住民は、政策的にチャンスを奪われる(に等しい)。ボートから放り出されるとまでは言えないが、無視される。
大なり小なり、こういう決断は誰でも直面する。
自分1人だけなら逃げ切ることが可能。
そして、大いに動揺した覚えがぼくにもある。
危機に対する心構えという話では、同じく先週読んだ内田先生のブログが面白い。
http://blog.tatsuru.com/2010/09/01_1206.php
ハインラインはこう言ってる。
「危機において採った行動は、永遠にその人自身なのであった」。
まとまらないので、続きはまたの機会に。-
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