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from: .虎夢さん
2010年12月14日 10時15分17秒
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道の駅劇場
【転落】
その日、江木道男と木柄野千美(きえの-ちみ)は、信州にドライブに来ていた。
二人は付き合い始めて5年という時間が過ぎていた。
道男と千美は共に28歳。
同じ高校の同級生だったが、当時はお互いがお互いを意識するほどの対象ではなかった。
それが5年前の同窓会がきっかけとなって二人は連絡を取り合う仲になったのだった。
クラスメートだった二人は、特に当たり障りがあるわけでもなく又、目立つわけでもなく、そして会話もなかった。ただ漠然と二人の間の時間が過ぎていただけだったのだ。
高校を卒業してから5年の歳月が流れ、時は当然の如く善くも悪くも二人を変えて行った。
「やべぇ、トイレ行きてぇ」
「あっ!そういえばさっき道の駅の標識があったけど…。」
「道の駅かぁ…。寄る?」
「寄らなきゃいけないのはそっちでしょ?」
…………………つづく
コメント: 全28件
from: こんたさん
2010年12月22日 20時44分00秒
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「Re:Re:.虎夢さん/道の駅劇場」
おぉ〜 トロロさん お久しぶり(^-^*)/
だよねぇ〜(-^〇^-)
プレゼントなんか ないよねぇ〜( ̄∀ ̄)
トイザらスも売り切れだし(笑)
ん?プレゼントっていやぁ〜 えみさん フェラーリのプレゼントは どうなったんだんべえ? (爆)
from: .虎夢さん
2010年12月21日 09時37分09秒
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「道の駅劇場」
【転落】 第六話
「帰ろっか?」
道男がボソッと力無く、遠くを見たまま言ってから千美の方を振り向いた。
千美はすすり泣きながらうなづいた。
日はまだ高いし澄んだ晴天のこの日。
西側に雪化粧をした北アルプスがクッキリ見えていた。
本当ならその近くまで行ってみたかった。
でも今の二人にその気力は失せていた。
道男がリモコンキーで車のロックを解除すると、助手席側に立っていた千美は少し待って車に乗り込んだ。
まだ涙が止まらなかった。
今までにこんなに涙を出した記憶はない。
車を走らせ道男は上信越道の小諸インターを目指した。
道男の脳裏にも色々ことが駆け巡っていた。
──言うタイミングが悪かったか?──
そうじゃない。
──言わないでいるべきだったか?──
千美を初めて泣かせてしまった罪悪感が胸を締め付けたが、こういう時の対処が道男にはわからなかった。
ただ黙って車を走らせた。
千美を顔を上げたかと思うと直ぐに窓から外へ顔を向けた。
規則正しいほどに一定の間をおいて肩が上下している。
車はやがて関越道とクロスする藤岡ジャンクションに差し掛かり、東京方面へハンドルを切った。
行き交う車が次第に増え、道男は無意識にアクセルを深く踏んだ。
反対車線を走っていた早朝。
今と違って会話ははずんでいたのに…。
from: こんたさん
2010年12月20日 20時48分43秒
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「Re:道の駅劇場」
春のこもれ陽の中で 君の優しさに うもれていた僕は弱虫だったんだヨネ〜♪
by「高校教師」
あの頃の僕は 君と別れることなんて 考えてもいなかったね。←俺の こと だんべえ (爆)〜
from: アニマル蛤さん
2010年12月20日 20時00分40秒
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「Re:道の駅劇場」
いつも愛の劇場楽しみにしています♪
先が気になって気になって、昼も眠れません。
結末を先に教えていただけたら安心して眠れるのになぁ〜
楽しみにシテイマス
(`∀´)
from: えみさん
2010年12月23日 16時48分47秒
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「Re:Re:スモカさん/道の駅劇場」
宝くじ発表までまっててね(笑)
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