「Re:閑話休題」

彩夏｢ま、全っ然興味ないけど、ちょっくら冷やかしに行ってみるかぁ｣

トラ｢…相変わらず分かりやすいな、彩夏姉貴｣
双刃｢あれが、いわゆるツンデレというものでしょうか？｣
トラ｢違うと思うぞ、双刃姉貴？ 単にひねくれてるだけだろ｣
レイテ｢あんなに元気一杯に足を上げて…。まるでトム･ソーヤの冒険のオープニングですね｣
トラ｢古いこと知ってるな、おまえ…｣
イリーナ＆イレーア｢♪おま〜えなら 行けぇるさ〜トム だれ〜よりも 遠ぉくへ〜｣


〜さいかさんとふたばさんと、インターミッション〜

「Re:閑話休題」

彩夏｢そんなモンで、このあたしの煮えたぎる怒りをどうにかできるとでも思ってんの、あのマスターは？｣

「Re:閑話休題」

彩夏｢あぁん？ あたしたちのお部屋だぁ？｣

「Re:閑話休題」

トラ｢なにやってんだ彩夏姉貴？ イリーナとイレーア、本気で怖がってんぞ。…一応言っとくけど、ハロウィンならとっくに終わってるからな。そもそもありゃ、ガキの方が仮装する祭りだし｣
彩夏｢あたしゃお化けカボチャかい？ あんたこそなにやってんのよ！｣
トラ｢パシリ｣
彩夏｢はぁ？｣
レイテ｢マスターが、私たちのためにお部屋を買ってくれたんです。それで先輩に、今日は記念パーティーをやるから、美味しいものを用意するようにと。ちなみに私は、荷物持ちにお付き合いしています｣

「Re:閑話休題」

彩夏｢えぇえぇそうでしょうとも。ウチのマスターのねじくれてこんがらがったアマノジャクな性格を読み切れなかったあたしが、ぜ〜んぶ悪いんでしょうともさ。…まったく、あたしと違って優等生の妹ちゃんたちは、いいこと言うね！｣
イリーナ｢ボ、ボクたち、ホントのこと言っただけだよぉ…｣
イレーア｢だから食べないでぇ…｣
双刃｢……彩夏。子供に当たらないでください…｣

「Re:閑話休題」

双刃｢彩夏。なにを怒っているのです？｣
イリーナ｢いるのです｣
イレーア｢です｣
彩夏｢決まってんでしょ！ パジャマよ、パジャマ！ まったくあのマスター、さんざ人に期待させといて、結局パジャマ着させてくれなかったじゃない！ わざわざ専用素体まで用意したあたしの苦労を、いったいなんだと思ってんのよ！｣
イレーア｢それは彩夏姉ちゃんが勝手にやっただけでしょ？｣
イレーア｢マスターは関係ないんじゃない？｣
双刃｢それよりちゃんと返したのですか、あの素体？｣
彩夏｢当たり前でしょ！｣
双刃｢そんなに着たいのなら着ればいいではないですか？ マスターも、だれが着てもいいとコメントしていましたし｣
彩夏｢イヤだ！ いちばんじゃなきゃ意味がない！｣
イリーナ｢ワガママだなぁ｣
イレーア｢それなら、あんなストレートなアピールしなきゃよかったのに｣
イリーナ｢マスターの性格だもん。あんなことしたら意地でも着せてくれなくなるよ｣
イリーナ＆イレーア｢ひねくれ者だから｣