「Re:ハウスルール」

レイテ｢…それにしても、このクジラさん、マッコウさんという名前があったのですね。改めてよろしくね、マッコウさん｣
マッコウさん｢オッス｣
レイテ｢しゃべった!?｣


〜さいかさんとふたばさんと、嗚呼、クレイドル〜

「Re:ハウスルール」

彩夏｢アリエルとヴェロニカの二人は、マッコウさんをクレイドルにしてるみたいだね｣
レイテ｢ちなみに、アリエルはアーンヴァル mk.Ⅱ型の、ヴェロニカはストラーフ mk.Ⅱ型の名前です｣
彩夏｢あんた、だれに向かって言ってんの？｣
レイテ｢だれでもありません｣
彩夏｢なんだ、まぼろし探偵か｣
レイテ｢…以前から聞きたかったのですが、彩夏さん、今お幾つです？｣
彩夏｢あんたよりちょっとだけ上｣

「Re:ハウスルール」

彩夏｢エネルゴンキューブもあるけど。食べる？｣
レイテ｢エネルゴンは飲み物です！｣
彩夏｢いや、そうじゃなくて…｣
双刃｢彩夏。レイテには、他の娘たちの様子を見せた方が良いのではありませんか？｣
彩夏｢そだね。そぉすっか｣

「Re:ハウスルール」

レイテ｢やっぱり、私たち神姫が、有機物からエネルギーを得るというのは、ちょっと、その抵抗があって…｣
彩夏｢そのワリにあんた、よく食ってるけどね｣
レイテ｢それはそれ、これはこれです｣
彩夏｢…言い切ったよ、この娘｣
双刃｢なら、マスターが作ってくださったベッド型クレイドルはどうなのです？｣
彩夏｢そうそう。イリーナとイレーア、あれ、えらい気に入ってるみたいだけど｣
レイテ｢ええ。ですので、あのクレイドルは、あの子たち専用にしておきたくて｣
双刃｢良いお姉さんですね｣
彩夏｢そっかぁ。…だったら自分で決めちゃえば？｣
レイテ｢え？ 自分で、決める？｣
彩夏｢そっ。このウチの基本は言った者勝ちだからさ。だから気に入った物を見つけて『これがあたしのクレイドル』って言っちゃえば、そゆことになるんよ｣
レイテ｢…まさにハウスルールですね｣
双刃｢しかし、なにを言っても許される、ということではありません。そのあたりの線引きを、各自きちんと判断するという前提の上で、ですが｣
レイテ｢そうでないと、大変なことになっちゃいますものね｣
彩夏｢あとは、そうだなぁ…｣

「Re:ハウスルール」

レイテ｢彩夏さん双刃さん。あの…、少し、お話ししたいことが…｣
彩夏｢どったの？ 真面目な顔して｣
レイテ｢その…、クレイドルのことで｣
彩夏｢ほえ？ レイテ、あんたまだそんなこと気にしてたの？｣