「Re:双子バトル･２」

リズ｢…ところで、さっきの格闘術、後でわたくしに教えていただけません？｣
イリーナ｢いいけど｣
イレーア｢そのときはボクたちのこと｣
イリーナ｢ちゃんとイリーナさまと｣
イレーア｢イレーアさまって呼ぶんだよ、リズちゃん｣
リズ｢くっ……。承知しましたわ。背に腹は代えられません｣
イリーナ＆イレーア｢ニヤリ｣

〜双子、闘う〜

「Re:双子バトル･２」

リズ｢あ、あかね様。いったいなにをなさいますのっ!?｣
あかね｢あいつら、口は悪いが、正々堂々とバトルして、素直に自分の負けを認めたんだ｣
ジーナ｢軽はずみな言動で、そんなバトルを汚す方を、ワタクシ、決して許すことはできませんわ｣
リズ｢すみませんジーナ様…。わたくしとしたことが、つい、口が滑ってしまいましたわ｣
あかね｢だいたいイリーナとイレーアの方が、よっぽどヒドいよなぁ｣
ジーナ｢散々挑発して冷静な判断力を奪い取り、更にワタクシたちトライク型最大の武器であるスピードを引き出す間も与えずに、一気に勝負を決めるなど、まったく、えげつないにも程があります｣
イリーナ｢そかな？｣
イレーア｢なんか、照れるな｣
リズ｢…いえ、ここは褒めていませんから｣
ジーナ｢あら？ ワタクシ、心よりの賛辞を贈ったつもりでしたが？｣
あかね｢ま、それがバトルの駆け引きってもんだしな｣
リズ｢……どこまでガチなんですか、あなたたちは…？｣

「Re:双子バトル･２」

あかね｢コラッ｣
リズ｢痛っ!?｣

「Re:双子バトル･２」

あかね｢強くなったな、イリーナ｣
イリーナ｢そかな？ 起動したての子に勝っても、自慢にならないよ｣
ジーナ｢イレーアも腕を上げましたわね｣
イレーア｢でもトラちゃん、ボクたち武装神姫だから、素手で強いだけじゃダメだって、いつも言ってるよ｣
あかね｢ま、あいつならそう言うだろうな｣
ジーナ｢頭の固さは、相変わらずのようですわね｣
リズ｢それにしてもスカッとしましたわね。あの負けっぷり、情けないったらありはしませんでしたわ。完熟トマトスープで顔を洗って出直すといいですわ｣

「Re:双子バトル･２」

鈴鹿｢き、今日のところは引き下がってやるが、次はこうはいかないからな！｣
レオナ｢必ず、リベンジして差し上げますわよ！｣
イリーナ｢うん。いつでも待ってるよ｣
イレーア｢次のバトルが終わったら、友達になろうね｣
鈴鹿｢バ、バカ言うな!?｣
レオナ｢ご、御免被りますわっ！｣

「Re:双子バトル･２」

イリーナ｢どうする？｣
イレーア｢まだやる？｣
イリーナ｢言っとくけど、あかねはボクより速いよ｣
イレーア｢ジーナはボクより鋭いよ｣
イリーナ｢ボクたちの大切な友達をバカにする子を｣
イレーア｢ボクたち、ゼッタイ許さないよ｣
レオナ｢ま、参りましたわ！ ……ワタクシたちの、負け、ですわ…｣
鈴鹿｢チ、チクショー!!｣

「Re:双子バトル･２」

イリーナ｢しっ！｣
鈴鹿｢がっ…は……ぁ｣

「Re:双子バトル･２」

鈴鹿｢くっ、くあぁ…｣

「Re:双子バトル･２」

イリーナ｢しっ｣
鈴鹿｢ぐがっ!?｣

「Re:双子バトル･２」

鈴鹿｢こ、このっ！｣

「Re:双子バトル･２」

イリーナ｢よそ見してていいの？ …懐、がら空きだよ｣
鈴鹿｢なっ、いつの間に!?｣

「Re:双子バトル･２」

鈴鹿｢レオナっ!?｣

「Re:双子バトル･２」

イレーア｢しゃっ！｣
レオナ｢ぐっ…!?｣

「Re:双子バトル･２」

レオナ｢しまっ…、剣が！｣

「Re:双子バトル･２」

イレーア｢ヤダ｣
レオナ｢な、なにを…！｣

「Re:双子バトル･２」

レオナ｢こ、このっ！ そのお行儀の悪い両脚、ワタクシが叩き斬って差し上げますわ！｣

「Re:双子バトル･２」

イレーア｢しゃっ｣
レオナ｢きゃ！｣

「Re:双子バトル･２」

イリーナ｢キミの相手、ボクじゃないよ｣
レオナ｢な、なんですって…!?｣

「Re:双子バトル･２」

レオナ｢あらあら。武器を持った相手に、ただ突進してくるだけだなんて。あなた、バトルの基本も知らないようですわね。その小さなお手々が、ワタクシに届くと、本気で思いまして？｣