「Re:戦わなければ生き残れない」

ナイア｢犬と呼んでください｣
ヴィアンカ｢猫と呼んでください｣
かなえ｢ガ〜ッ！ おまえらいったいなんなんだ!?｣
ナイア｢ワン｣
ヴィアンカ｢ニャン｣

琴葉｢…叶ちゃんの子分になって、叶ちゃんに守ってもらうことにしたんだそうです｣
レベッカ｢ま、まぁ、真の勝者は生き残った者、という考え方も、あるにはあるしね。プライドよりも生命を尊重するのは、ある意味、あの二人らしい、けど……。だけどどうせなら、ヒロインを目指すという選択肢は、なかったのかな？｣
彩夏｢そんなモン目指したら、それこそ、おチビんトコの魔獣どもに喰い殺されんのがオチでしょーが｣
琴葉｢……魔獣って、だれのことですか、彩夏さん？｣
彩夏｢あんたとウナ｣
琴葉｢…………｣
レベッカ｢さすが彩夏。実に、容赦がないね｣

〜戦わなくてもワリと生き残れる〜

「Re:戦わなければ生き残れない」

琴葉｢…と、いうことがあったんです｣
彩夏｢ほえ〜。それでナイアとヴィアンカ、それからどしたん？ ちっとは身を入れて鍛えるようになった？｣
琴葉｢それが…｣

「Re:戦わなければ生き残れない」

ユノ｢…違うよ、おやびん…。この涙は…悲しいから流してるんじゃない。……嬉しいから、なんだ。…な〜んちゃってなんちゃって！｣
琴葉｢…オ主、ツクヅク学習能力ガ欠如シテオルノ？｣
ウナ｢タコ殴りDEATH〜。イカ殴りDEATH〜。DEATHですデッス〜ン｣

「Re:戦わなければ生き残れない」

ユノ｢そっかぁ…弱ければ、おやびんに守ってもらえるんだ。…それはそれで、いいかもしんない。で、守ってもらったお礼に、あんなことやらこんなことやらを……｣

「Re:戦わなければ生き残れない」

ユノ｢呆気な〜。なに？ あの二人、見かけ倒し？｣
かなえ｢…普通にバトルしてりゃ、そこそこ戦えたんだろうけどな。それなのに武器なんかに頼りやがって。だいたい、強い武器持ってりゃ自分も強くなったなんて、勘違いもいいトコだぜ｣
ユノ｢さすがおやびん！ いいコト言うなぁ。…それに比べて私はダメだね。あの刀を見た瞬間、もうビビッちゃって、なにも考えられなくなっちゃったよ｣
かなえ｢ま、おまえは弱いからな。少しは琴葉とウナを見習え！｣
ユノ｢ハハ…こんなんじゃ、私、おやびんの子分失格だね……｣
かなえ｢バ、バカ言ってんじゃねぇ！ お、おまえが弱くても、オレがおまえを守ってやらぁ！ だからユノはずっとオレの子分だぞ！ 一生こき使ってやるからな！ 覚悟しとけ！｣
ユノ｢おやびん……｣

「Re:戦わなければ生き残れない」

琴葉＆ウナ｢圧勝〜｣
ナイア＆ヴィアンカ｢惨敗〜｣
琴葉｢口ほどにもなかったね？｣
ウナ｢ウナビームを出すまでもない相手でござった｣
ナイア＆ヴィアンカ｢………………無念｣

「Re:戦わなければ生き残れない」

ナイア｢ふははは…。六分の一の真･剣鬼２は、金属製の刀身がついているんだ。そいつがシミュレーションの中では、プラモ製の五倍のパワーになるそうじゃないか！｣
ヴィアンカ｢いくぞ狂〇郎｣
ウナ｢くそっ、ゴス〇ロめ｣
琴葉｢…これ、プ〇モシミュレーションじゃないから。だいたいそんなネタ、いまどきいったい何人の人に通じると思う？ ……いいから、さっさと始めましょ｣
ウナ｢ラッジャラッジャ〜｣
ナイア｢ウフフ、その余裕、いつまで続くかしら？｣
ヴィアンカ｢僕たちは栄光の天使型と悪魔型。子ギツネやタコに、負けは、しないさ！｣

「Re:戦わなければ生き残れない」

ユノ｢二人とも悪魔型武装!? これって、ただの練習バトルっしょ!?｣
かなえ｢バトルに練習も本番もあるか。それに悪魔型っつっても、腕だけだろ？ だいたいタッグで同じ武装なんかしたら、戦術の幅が狭くなるだけじゃねぇか。…なに考えてんだ、あいつら？｣
ユノ｢それは、あのデッカイ刀を使うためじゃない？｣
かなえ｢刀じゃねぇ、太刀だ。黒い方が備前長船長光、赤いのが石田正宗。よく覚えとけ｣
ユノ｢…おやびん、意外に物知りだね｣

「Re:戦わなければ生き残れない」

ナイア｢それでは｣
ヴィアンカ｢いざ尋常に勝負です｣

「Re:戦わなければ生き残れない」

かなえ｢チッ…。いいかお前たち、もし負けたりしたらタダじゃおかないからな！｣
ウナ｢タダじゃおかない〜って、おやびん、なにしてくれるのかなかな？ それはそれで楽しみ〜かも｣
琴葉｢ちょっとウナちゃん、冗談言ってないで。バトルで手を抜いたりしたら、許さないからね！｣
ウナ｢はいは〜い。わかっておじゃるですじょ、琴葉ちゃん｣

「Re:戦わなければ生き残れない」

かなえ｢ちょっと待ってろ。今からお前たちとバトルする、サイコーのコンビを決めてやる｣
琴葉｢勝つのは私…勝つのは私…勝つのは、私……｣
ウナ｢む〜ん…む〜ん…む〜ん……｣
ユノ｢それじゃいくぞ！ さ〜いしょ〜はグー！｣

ナイア｢じゃんけんですか…｣
ヴィアンカ｢おちょくられている気分全開だね｣
ナイア｢けれど、これも計画の内｣
ヴィアンカ｢そう。…おやびんとユカイなケモノたち相手なら、僕たちでも勝てる｣
ナイア｢私たちに必要なのは、どんな形でもいいからバトルに勝って、ココでもやっていけるという自信を持つこと…｣
ヴィアンカ｢皆さんには、僕たちが明日を掴むための踏み台になってもらいます｣

「Re:戦わなければ生き残れない」

かなえ｢二対二…。タッグバトルで勝負か｣
琴葉｢どうする叶ちゃん？ 私と叶ちゃんで…｣
ウナ｢わたしもわたしも、おやびんとタッグしたい〜の｣
ユノ｢いや、ここはおやびんと私でしょ？ おやびん、私と二人で、あいつらに、キツい一発ブチかましてやろうよ！｣
琴葉｢ここはやっぱり、私が…｣
ウナ｢わたしわたし〜｣
ユノ｢いや私だろ〜｣
かなえ｢ノリだけで決めるな。それじゃ、相手に失礼だぞ｣
ウナ｢さすがさ〜すが〜｣
ユノ｢おやびん、渋いっ！｣
琴葉｢なら、どうする？｣
かなえ｢オレにいい考えがある！｣

「Re:戦わなければ生き残れない」

ナイア｢と、いうことで｣
ヴィアンカ｢僕たちと、練習バトルをしてください｣
琴葉｢…なにが、ということなのかよくかわからないけど、バトルの訓練をするんだったら、エーファさんやレベッカさんとすればいいんじゃないの？｣
ウナ｢あとはあとは、Mk.2のお姉さんもいる〜し｣
ナイア｢姉共は獰猛な野獣｣
ヴィアンカ｢戯れに頭を撫でられれば、それだけで首が落ちます｣
琴葉｢それ、本人に言ってもいい？｣