「Re:がんばれベルンズ」

エーファ｢…………また…この、オチ…か…い……｣

〜生きろ〜

「Re:がんばれベルンズ」

彩夏｢今日もウチは平和だぁね〜。さぁて、今日のおやつはなんだろな〜｣

「Re:がんばれベルンズ」

あかね｢さあ、ビシバシ鍛えてやるぜ！｣
ジーナ｢生きて明日の朝日を拝みたいのならば、死ぬ気で食らいついてきなさい｣
クリス＆晶｢あ〜れ〜｣

彩夏｢……｣

「Re:がんばれベルンズ」

ジーナ｢あら？ 今なにか言いまして？｣
あかね｢空耳だろ？ なぁ、キミたち！｣
クリス＆晶｢センパーファイ｣

「Re:がんばれベルンズ」

クリス｢だから！ 少しはオレたちの話も聞け！ オレたちはだれの弟子になるつもりもねぇよ！ そっちだけで、勝手に盛り上がるな｣
晶｢迷惑千万｣

「Re:がんばれベルンズ」

あかね｢ま、その、なんだ。やり方はダーティーだったけど、彩夏たちにバトルを吹っ掛ける度胸だけはたいしたモンだ。…よしっ、決めた！ キミたち、ワタシたちの弟子にしてやるよ｣
クリス｢へ……？｣
ジーナ｢我が家の神姫に相応しいエレガントな戦闘技術を、徹底的に叩き込んで差し上げますわ。さあ、歓喜にむせび泣くがよろしくてよ｣
晶｢…………｣
あかね｢いやぁ、楽しくなってきたなぁ！ 実はワタシ、師匠って呼ばれるコトに、ちょっぴり憧れてたんだよねぇ｣
クリス｢いや…、だから……オレたちは……｣
ジーナ｢ワタクシもですわ。ホホホ、薄汚れた野犬のようなあなたたちを、ワタクシたちが、どこに出しても恥ずかしくない、一人前のレィディに仕立て上げてみせますわ｣
晶｢…野犬？｣

「Re:がんばれベルンズ」

クリス｢ア痛タタ……。あ〜、死ぬかと思った｣
晶｢…あのような変則的攻撃パターン、記憶にはない。理解、不能｣
あかね｢あ、復活した。…へぇ、思ったよりタフだな｣
ジーナ｢まったくですわ。咄嗟のことで手加減いたしませんでしたので、2〜3日は昏睡状態が続くかと思いましたのに｣
彩夏｢……鬼｣

「Re:がんばれベルンズ」

クリス＆晶｢………………｣

あかね｢で、結局なんだったんだ、コイツら？｣
彩夏｢ウチの新入りさん。なんか知らんけど、エーファとあたしにやたらと絡んでくるんよねぇ。こないだも、もーちょっとでイーグルファイター食わされるところだったし｣
ジーナ｢物騒な娘たちですわね。まったく、少しは上品な立ち居振る舞いというものを、身につけては頂けないものですかしら？｣
あかね｢まったくだ｣
彩夏｢あんたたちが言うか？｣

「Re:がんばれベルンズ」

クリス｢ぎゃん……｣
ジーナ｢彩夏！｣
彩夏｢ほいほい。あワ〜ン、ツ〜、スリ〜。カンカンカ〜ン、あかねちんとジーやんの勝ち〜｣
あかね｢イチバ〜ン!!｣

「Re:がんばれベルンズ」

ジーナ｢歯を食いしばりなさい｣
クリス｢うわ〜！ ちょちょっと待った〜｣

「Re:がんばれベルンズ」

ジーナ｢行きますわよ｣
クリス｢ほへ？｣

「Re:がんばれベルンズ」

エーファ｢……げふ｣

クリス｢うわ〜！ うわ〜！ うわ〜！｣
ジーナ｢どこを見ていますの？｣

「Re:がんばれベルンズ」

ジーナ｢ガードベントですわ｣
エーファ｢ぽけぎゃ〜｣

「Re:がんばれベルンズ」

あかね｢おおおおぉりゃあぁぁ!!｣
晶｢………!?｣

「Re:がんばれベルンズ」

あかね｢うおおおおぉ！｣
晶｢え…？ あ…ちょ……｣

「Re:がんばれベルンズ」

彩夏｢ひょいっとな｣
あかね｢っしゃあ！｣

「Re:がんばれベルンズ」

クリス｢エーファさん！ 覚悟ォォォッ!!｣
晶｢お命、頂戴｣

あかね｢お？｣
ジーナ｢あら？｣

「Re:がんばれベルンズ」

ジーナ｢イーダ型は大剣、粒子ブラスター、ライフル。装備はＤＥＸ重視仕様ですわ｣
エーファ｢うっわ、見事なまでのカウンター特化。けどさぁ、そんな武装じゃ、使いこなすのたいへんなんじゃない？｣
ジーナ｢単純に勝利したいだけならば、ただＳＰＤを上げて、ナックルとビットを使っていればよろしいのです。さすがはマスター、流麗にして華麗なるイーダ型の特性を、深く理解していますわね。これも常日頃よりの、ワタクシの教育の成果ですわね｣
彩夏｢バトマスのイーダ型って、ストラーフ Mk.2に近い、パワータイプだしねぇ｣
ジーナ｢ホホホ。あまり早く動いては、対戦相手にジワリジワリと染み込むような恐怖を植え付ける…もとい、壮麗にして優雅な舞いで、ギャラリーを魅了することはできません。そして仕上げは、『先々の閃』でキマりですわ｣
エーファ｢そういやさぁ、その技、なんて読むの？｣
ジーナ｢え？ 『さきざきのひらめき』でしょう？｣
エーファ｢あたしゃ『せんせんのせん』だと思ってた｣

「Re:がんばれベルンズ」

エーファ｢んで、マスターは、まっだバトマス三昧？｣
あかね｢ようやく武装集めも、一段落ついたみたいだしね。今はセッティングを細かくこねくり回してるよ｣
彩夏｢そういや、アーク型とイーダ型、そーとー悩んでたみたいやね？｣
ジーナ｢前作では、それぞれ、ハンドガンと大剣を中心に攻撃を組み立てていましたからね。バトマス2になって、バランス調整の影響が、最も大きかったそうですわ｣
彩夏｢それで、結局どーなったん？｣
あかね｢アーク型は武器は変えずに、少剣、ハンドガン、ランチャー。ＳＰＤ重視でコーディネートして、とにかく手数勝負だってさ｣
エーファ｢まっ、基本に忠実っちゃあ忠実ね｣
あかね｢専用レールアクション絶対装備はもちろん変わらず。そして今回は、必殺の『CHIKARA』もあるぜ！｣
エーファ｢『CHIKARA』？ あ〜、チートRAに見せかけて、実は前ターンで簡単に避けられる、ガイアの新必殺技か｣
あかね｢さんを付けろよデコ助ヤロウ｣
エーファ｢あんたなに言ってんの？｣
あかね｢あ〜、いや。…ただ、なんとなく｣

「Re:がんばれベルンズ」

晶｢奇襲、不意打ち、闇討ち、騙し討ち。手段を問わず、二人から一本取る｣
クリス｢おいおい……。いくらなんでもメチャクチャだろ、そりゃ｣
晶｢力及ばなければ、策を。少々卑怯でも、最終的に一対一でのバトルに勝利すれば問題なしと、宮本武蔵も言っている。なにより、我々は力だけの神姫ではなく、知恵も兼ね備えていることをアピールするには、これが絶好の手段｣
クリス｢なるほど…。言われてみりゃ、たしかにそうだな……。よし！ だったらその手でいってみるか！｣
晶｢今度こそ成功間違いなし｣