「Re:夢見るきかい」

アリエル｢ふみゃあ〜。ぬくぬく〜、ぽかぽか〜｣
ヴェロニカ｢幸せだ〜。幸せなんだ〜｣

レイテ｢……なに？ この状況??｣


〜取り扱い注意〜

「Re:夢見るきかい」

レイテ｢…………｣

「Re:夢見るきかい」

アリエル｢…………｣
ヴェロニカ｢…眠ったのか、アリエル……。だが、君を独りにはしない。私も、すぐに君の後を追う。だから待っていてくれアリエル。……私たちは…永遠の、パートナーだ!!｣

「Re:夢見るきかい」

アリエル｢ふみゃああああああぁ〜〜〜〜｣
ヴェロニカ｢ア、アリエル!?｣
ヴェロニカ｢ヴェロニカ〜。私、今日からコタツ型神姫になるの〜。そう決めた〜。もう決めた〜。だからもうここから出ない〜｣
ヴェロニカ｢アリエル!!｣
アリエル｢ふみゃ〜。…なんだか私、眠く…なっちゃった……。お休み、なさい……ヴェロ…ニカ………｣
ヴェロニカ｢待て！ 逝くなアリエル！ 私を…私を一人にしないでくれ!!｣

「Re:夢見るきかい」

アリエル｢ほら、なんともないでしょ？｣
ヴェロニカ｢本当に大丈夫なのかアリエル？｣
アリエル｢もっちろん！ ね、ヴェロニカも一緒に入ろうよ？ なんだか身体の芯がポカポカして……｣

「Re:夢見るきかい」

ヴェロニカ｢よせアリエル！ それは暖房器具に見せかけた、人類史上最狂最悪の恐怖の機械だ！ 一度その身を委ねてしまえば、君も還ってこれなくなるぞアリエル!!｣
アリエル｢も〜、ヴェロニカったら真顔で冗談なんか言って。私はよく知らないけど、コタツって、日本ならどこのご家庭にも最低一台はある、ありふれた物なんでしょ？ そんな怖い物のはず、ないよ｣
ヴェロニカ｢い、いや…それは、たしかにそう、だが……｣

「Re:夢見るきかい」

アリエル｢どうしたのヴェロニカ？ 一人で大声なんてだして？｣
ヴェロニカ｢……い、いや…なんでもないんだアリエル｣
アリエル｢ふ〜ん。…あ、コタツ出したんだ？ だったら私も、ちょっと入ってみようかな？｣
ヴェロニカ｢な、なにっ!?｣

「Re:夢見るきかい」

ヴェロニカ｢うっ、うわあああああぁ〜!! な、なんだ、今の目眩く感覚の嵐は!? この私としたことが、危うくトブところだった…。これがレイテの言う、コタツの魔力か!? …恐ろしい。私は今、心から恐怖を感じている。だが、なにより恐ろしいのは、還ってこれぬことを理解した上で、それでも一瞬でも気を抜くと、コタツにダイヴしそうになる、私自身の、この、抑え難き衝動。……恐ろしい。私は、恐ろしい…………｣

「Re:夢見るきかい」

ヴェロニカ｢ほおおおぉ…。こ…この感覚、は………｣

「Re:夢見るきかい」

ヴェロニカ｢…やはりこんな物、ただの暖房器具の一種でしかない、な。私はなんともないぞ。まったく、レイテはコタツのどこに、そこまで魅入られて……｣

「Re:夢見るきかい」

ヴェロニカ｢なにがおこただ。なにが真･ヴァルキリー武装だ。レイテは前回の冬の約93％を、この暖房器具から出ることなく過ごしたようだが、まったく、たるんでいるとしか言いようがないな。暑さ寒さなど、所詮気の持ちようでどうとでもなるもの。そもそも我々神姫とは……｣

「Re:夢見るきかい」

ヴェロニカ｢……フッ。くだらないな｣

「Re:夢見るきかい」

「Re:夢見るきかい」

レイテ｢寒い日に、おこたで飲むクリームソーダって最高よね｣

「Re:夢見るきかい」

レイテ｢あとは飲み物を用意して、と…｣