「Re:マッスィーンウォーズ」

あかね｢お見それしました〜｣
ジーナ｢サレンダーですわ〜｣
ジル｢えっへん♪｣

クリス｢…いや、YF-21とトマホークの勝負だぞ。…普通にバトルすれば、勝つのは師匠たちだろ……考えるまでもなく｣
双刃｢まぁこれが、腐ったゲーマーの哀しい習性、というものですね｣

〜いらんコトばかり考えて自滅する〜

「Re:マッスィーンウォーズ」

あかね｢…こ、こうなったら、ワタシたちに残された手段は一つ、だな。……戦闘ターン終了までひたすら逃げ回るか。…それとも、いっそ2レベルの水地に飛び込んで(頭まで水に浸かったメックは攻撃不可能だが、基本的に攻撃を受けることもなくなる)動かずにいるか………｣
ジーナ｢あかねっ!! もしそのようなチキンなマネをしたことが、イリーナとイレーアに知られてごらんなさい？ あの子たち、もうワタクシたちと遊んでくれなくなりますわよ。…あかねは、それでもよろしくて？｣
あかね｢ゼッタイ！ イヤだ!! ……で、でも、だったらどうする？｣
ジーナ｢……ここは、勇気をもって決断するしかありませんわ｣
あかね｢…そうだな。……ふぅ。ワタシとしたことが、アセるあまり、誇りと見栄の区別がつかなくなってたよ。…ジーナも、それでいいな？｣
ジーナ｢ええ。…ワタクシ、後悔など、いたしませんわ｣

「Re:マッスィーンウォーズ」

あかね｢どどどど〜するジーナ!? 軽量級って、いくらなんでも、それは…｣
ジーナ｢……YF-21の設定重量ならば、その分類で正解ですわね｣
あかね｢そ、そうだな。…それでこっちの武器は？｣
ジーナ｢可変機構に重量を割かなくてはならない分、ＬＡＭの武装は貧弱。ましてや軽量級ならば、せいぜい中口径レーザー一門が限界ですわ｣
あかね｢そ、装甲は？ 装甲はどーなる!?｣
ジーナ｢紙同然。…いいえ、21は特殊装備満載の試作機、そちらにも重量を割かなくてはならないコトを考えれば……紙以下、ですわね｣
あかね｢それで重量級メックとどう戦えってんだ！ こんなのヒキョウだ！｣
ジーナ｢なにを言っていますの！ コチラはロスト･テックの塊ですのよ！ それを考えれば、相手は重量級とはいえノーマルのウォーハンマーが一体。ハンデを貰っているのは、むしろコチラですわ｣
あかね｢だ、だったら戦術でなんとかするしか…。ここはやっぱ、エアメック(ほぼガ〇ォーク)形態のジャンプ移動力を活かしたヒット･アンド･アウェーしかないか｣
ジーナ｢お忘れになっていませんこと？ 中口径レーザーの遠距離は、ウォーハンマーのPPC(粒子ビーム砲)の中距離。エアメックの移動力をもってしても、相手が足を止めて、ひたすらPPCを撃ちまくれば、いずれ捕らえられるのは明白ですわ。ウォーハンマーの真の脅威は、高い攻撃力ではなく、高い攻撃力を維持継続可能な、圧倒的な放熱能力ですのよ｣
あかね｢ならイチかバチか、飛び蹴りをかまして……そんなのアホのするコトだあぁ〜!!｣
ジーナ｢当然。『真上からの飛び降り』の処理は、射撃フェイズの後。相手に触れる前に、ブレストファイヤーの餌食になるのが、オチでしてよ｣

「Re:マッスィーンウォーズ」

ジル｢ゆけっ『ウォーハンマー』！ 『軽量級ＬＡＭ(LAND AIR MECK=可変メック。ぶっちゃけバル〇リー)』をやっつけろ！｣
あかね＆ジーナ｢オーッ!! ノーッ!?｣
ジーナ｢ですわ！｣

「Re:マッスィーンウォーズ」

クリス｢と、いうことで、勝負だ！｣
ジル｢なにがということなのか、よくわからないけど。…どうする、トマ君？｣
あかね｢…トマ君？｣
ジーナ｢…こちらも、よくわからない名前を付けていますわね｣
双刃｢ニックネームを付けることで、サポートマッスィーンとの親和性が向上するのなら、それはそれで、問題ないのではありませんか？｣
あかね｢まあ…｣
ジーナ｢…それはそうかもしれませんが｣
ジル｢え？ …わたしのためなら、どんなバトルにだって勝ってみせる？ もう！ トマ君、相変わらずカッコイイね！｣
あかね｢……バカップル？｣
ジーナ｢……やれやれですわね｣
クリス｢それはそれとして…。何気にデストロイドと普通にコミュニケーションとれてんじゃん。……地味にスゲェな、コイツ｣
ジル｢じゃあ勝負するね！ だけど、いくら尊敬するお姉様たち相手でも、バトルは本気だからね！｣
あかね｢とーぜん｣
ジーナ｢手加減無用ですわ｣
ジル｢それじゃあ…｣

「Re:マッスィーンウォーズ」

クリス｢じゃあバト吉は、先に晶のトコに戻ってろ｣
ジーナ｢バト吉？｣
クリス｢最初はバル吉にしよーかなって思ったけどさ。なんかコッチの方が強そうだったからバト吉｣
ジーナ｢…どこぞの勇者刑事のような名前ですことね｣
あかね｢それはパト吉｣

「Re:マッスィーンウォーズ」

クリス｢あ！ でもさ、たしかに世界観が違い過ぎてゾイドには勝てねぇかもしんないけど、ゾイドじゃないサポートマッスィーンだっているじゃん、このウチ。そいつら相手に腕試ししてみるってのは？ …ほら、コイツだってやる気みたいだし｣
あかね｢どうする？｣
ジーナ｢まあ、いいのではありませんこと？ これもトレーニングの一環と、考えれば｣
クリス｢おっしゃ！｣

「Re:マッスィーンウォーズ」

あかね｢彩夏のサポートマッスィーンって、あのキングゴジュラスだぞ？ あと、このウチの虫型メカの大半｣
ジーナ｢ちなみに、エーファはギルドラゴン、レベッカはギルベイダーですわ｣
クリス｢うわーおゥ!? …いや、エーファさんたちなら、そのくらい当然か｣
ジーナ｢戦闘機では、怪獣には敵いません。たとえどれ程の高性能機であっても、大自然の摂理には、太刀打ちできませんわ｣
あかね｢それでも試してみる気、ある？｣
ジーナ｢…アイタタタ。といった風情ですわね｣

「Re:マッスィーンウォーズ」

クリス｢ほら？ 師匠たちって、ただでさえバカ強えってのに、そんなスゲェサポートマッスィーンまであってさ。もう最強なんじゃねぇの？｣
あかね｢ワタシたちが？｣
クリス｢もういっそ、このウチの神姫のてっぺん、取っちまえばいいのに｣
ジーナ｢興味ありませんわね。そもそも、身内で優劣など争っても、仕方がありませんですわ｣
あかね｢それにさ｣
クリス｢ん？｣

「Re:マッスィーンウォーズ」

クリス｢いや、やっぱ師匠ってスゲェよなって思ってさ｣
ジーナ｢あら？ そのような当たり前のコトを、なにをいまさら言っていますの｣
クリス｢…あ〜。そりゃそうかも、だけど……｣
あかね｢で、ワタシたちのなにがスゴいって？｣