「Re:フルアームズ」

「Re:フルアームズ」

ナイア｢私、平気です。…さあ、元気を出して、帰ってバト吉さんにワックス掛けをしてあげましょう！｣
ヴィアンカ｢だけどバト吉君、最近はクリスの側を離れたがらないんだよね｣
ナイア｢…泣きません！ 私、泣いたりしません！ こんな時こそ笑顔です！ この悲しみだって、私は笑い飛ばしてみせます！｣
ヴィアンカ｢ぼ、僕だってそうさ！ ……だけど…うっ………｣
ナイア｢ううっ…………｣

ヴェロニカ｢…だから予算の都合で、リペイントフルアームズは、別のショップで買ったのだと、私は言いたかったのだがな｣
アリエル｢それも、もうすぐ届く頃なんだけど。マスター、Mk.2武装は、あればあるだけ楽しめるって言っていたし｣
ヴェロニカ｢ああ。せっかくのカスタムの幅が広がるこの機会を、マスターが見逃すハズがないだろう｣

〜だけどさすがに、定価はキツいッス〜

「Re:フルアームズ」

ナイア｢……。いいえ、本当は、私たちにも分かっていたんです｣
ヴィアンカ｢そう…。僕たちみたいな弱っちい神姫に、フルアームズなんて、百億光年早いというコトくらい｣
アリエル｢あの…｣
ナイア｢マスターにだって、ご予算の都合というものがあります｣
ヴィアンカ｢それにこれ以上Mk.2武装が増えたところで、新鮮味なんて、ありませんからね｣
ナイア｢だけど……私たちだって、夢を見たっていいじゃないですか！｣
ヴェロニカ｢君たち、少しは落ち着いて、私の話を…｣
ナイア｢いいんです。…同情なんて、かえって苦しいだけ｣
ヴィアンカ｢今は僕たちを、そっとしておいてください｣
ヴェロニカ｢いや…｣
アリエル｢だから、その、ね…｣

「Re:フルアームズ」

ナイア｢そ、それはともかく…。コナスタからのお届け物、その本命はどこです？｣
ヴィアンカ｢さあ！ 隠し立てすると、ためになりませんよ？｣
ヴェロニカ｢む？ なにを言っているんだ君たちは？ コナスタから届いたのは、ＤＶＤだけだぞ？｣
ナイア｢フフ…。冗談を言っては、いけませんね｣
ヴェロニカ｢この私が、冗談を言うような神姫に見えるか？｣
ナイア｢そ、それは…｣
ヴィアンカ｢で、では…｣

「Re:フルアームズ」

ナイア｢暴走神姫言わないでください！｣
アリエル｢あ、ごめんなさい。…つい、うっかり｣
ヴェロニカ｢そうだな。君の暴走は、MOON ANGEL作中のカグヤのそれとは、ベクトルが完璧に異なっているしな｣
ナイア｢それ、フォローになってません!?｣
ヴィアンカ｢いいじゃないか、出番(？)があるだけでも。ラヴィーナ型なんて、モブですら登場しなかったんだから｣

「Re:フルアームズ」

ヴィアンカ｢ハッハッハ。二人とも、お楽しみのようですね？｣
ナイア｢フフフ…。ですが今日の主役は、この私たちですからね｣
アリエル｢あ、暴走神姫｣
ヴェロニカ｢出たな、暴走神姫｣

「Re:フルアームズ」

アリエル｢見て見てヴェロニカ。このティアラ、カワイイかな？｣
ヴェロニカ｢む…。よく似合っているぞ、アリエル｣
アリエル｢ダメでしょ02。私、01なんだから、ちゃんとお姉さんって呼ばなくちゃ｣
ヴェロニカ｢浮かれるのはいいが、ロールプレイは程々にしておいた方がいいぞアリエル。…還って、これなくなるからな｣

「Re:フルアームズ」

キリコさん｢デハ、確カニオ渡シシマシタ｣
アリエル｢はーい。いつもご苦労様です｣
ヴェロニカ｢ご苦労様です｣
キリコさん｢イエ｣

ナイア｢噂をすれば、怪人物の登場です｣
ヴィアンカ｢郵便屋さんだよ、ナイア｣

「Re:フルアームズ」

ナイア｢アリエルとヴェロニカに遅れをとること、約半年｣
ヴィアンカ｢とうとう僕たちも、完全無欠のオシャレユニットを手にする時が来たんだ｣
ナイア｢ヴィアンカ、ここは建て前でも、武装と言うところですよ？｣
ヴィアンカ｢ハッハッハ。これは僕としたことが、つい本音が出てしまいまった｣