「Re:ドレスアップ」

さらに！
リア･ユニットは分離して支援ビークルに！
まさに、完璧武装!!
うむ！
我ながら、恐ろしいばかりのセンスの冴え……って、何処へゆくおまいら!?

ナイア｢さて、そろそろ戻るとしましょう｣
ヴィアンカ｢ボクたちも、それほどヒマな身でもないしね｣

…お〜い。
おまいら〜……。

〜どこか間違えた？〜

「Re:ドレスアップ」

見よ、この勇姿！
二対に増設したサブアームに装備した、強力武器の数々。
増加した重量をものともしない圧倒的な推進力。
この武装ならば、たとえどれ程強大な花婿が立ちはだかろーと、一瞬で木っ端ミジンコよぃ!!
ナイア｢……｣

「Re:ドレスアップ」

オープン･セサミ。

ナイア｢…ほへ？｣

「Re:ドレスアップ」

ナイア｢マスター、これではほとんど動けません。腕だって下ろせませんし。…あ、ちなみに私、ナイアです。暴走状態のかぐやでは、ありませんよ？｣

それならば問題なし。
アクティブモードに切り替えれば良い。

ナイア｢アクティブ？｣

「Re:ドレスアップ」

ヴィアンカ｢しかし、この武装、ドレスと言うより、まんまセンチネル系のＭＳなのでは？｣

うむ。
なんとなく初代のニンジンブースターも付けたしな。

ナイア｢あの…。それはそれでいいんですが……｣
ヴィアンカ｢おや？ どうしたんだい、ナイア｣

「Re:ドレスアップ」

ヴィアンカ｢はあ…。結局、武装パーツででっちあげましたか｣

ま、腐ってもおまいらは武装神姫じゃからの。
オシャレの基本は武装からじゃろ？

ヴィアンカ｢ハッハッハ。ヒドい言われようです｣

お互い様じゃ。
このボリューム出すにゃ、けっこう苦労したんだぞ。

ヴィアンカ｢それはご苦労様でした｣

「Re:ドレスアップ」

ドヤ！

ヴィアンカ｢…ドヤ！ って、あ〜た……｣

「Re:ドレスアップ」

ヴィアンカ｢しばらくお待ち下さい｣

…うしっ！
でけた。

ヴィアンカ｢おや？ ずいぶんとお早い完成ですね｣

「Re:ドレスアップ」

ウェディングドレス…ウェディングドレス……と。
ま、よーするに、白くてカボチャみたいなスカートにすりゃいいんだよな？
はぁ……。

トンカチトンカチ

ヴィアンカ｢トンカチ？｣

「Re:ドレスアップ」

ほいだらば、ちょっくら作ってみんべか。
ナイアや。サイズ計るから、ちょっとこっちに来なさい。

ナイア｢私、ですか？｣
ヴィアンカ｢ハッハッハ。ナイア、末永くお幸せに｣

縁起でもないコト言うな。

「Re:ドレスアップ」

……。
まぁ、いいだろう。
それでおまいら、どんな服がお望みじゃい？

ナイア｢私たちは謙虚なので、高望みなんてしません｣
ヴィアンカ｢ですが、せめて純白のウェディングドレスなどを｣

それ、高望みの極致と言わんか？
やれやれ……。

「Re:ドレスアップ」

ナイア＆ヴィアンカ｢…………｣

待て貴様等。
非戦主義はどーした!?

ナイア｢フフッ…。分かってませんねマスター｣
ヴィアンカ｢オサレのためなら、女の子は悪魔にだって魂を売り渡すのです｣

黙れ悪魔型。