「Re:ドラグーン ３」

あかね｢自重しろバカタレ｣
ユノ｢ぎゃふん｣

ウナ｢たっまやたまや〜。今日はお空に馬が飛ぶ〜｣
彩夏｢…あんた、もう復活したんかい？｣
ウナ｢このこのしぶとさふてぶてしさが、水系魔物の特性〜なの｣
彩夏｢…さいで｣

〜神話のケンタウロスって、ワリとアレだし…〜

「Re:ドラグーン ３」

ユノ｢ロ！｣

「Re:ドラグーン ３」

ユノ｢私はショタじゃない！｣

「Re:ドラグーン ３」

ユノ｢あかねさん！ いくらあかねさんでも、言っていいことと悪いことがあるぞ！｣
あかね｢あ…ゴメン。ワタシとしたことが、つい、口が滑って……｣
ユノ｢おやびんのどこが男の子だって言うんだ！ それはたしかに、普段はがさつでぶっきらぼうかもしれないけど…。でも！ だからこそ！ ときどき見せる女の子らしい仕草は、ドキッとするくらいカワイイんだから！ それと寝顔！ お腹いっぱいおやつを食べてお昼寝してるおやびんの寝顔の可愛らしさは、思わず頬っぺをツンツンしたくなるくらい、凄まじい破壊力があるんだから!!｣
あかね｢…え？ キミが怒っていたのって、ソッチ？ ……あれ？ …え〜っと、それって、つまり……??｣
ユノ｢そう！｣

「Re:ドラグーン ３」

ユノ｢うん？ どうしたの、あかねさん？｣
あかね｢いや…。他のコトには目もくれずに、ただひたすらに自分の特技に磨きをかける。考えてみたら、それってなかなか出来るコトじゃないよなぁ。…うん！ 感心した！ ワタシ、キミのコトは、おチビちゃんの後を追いかけ回してるだけの、ただのショタコン神姫だとばかり思っていたけど……スゴいね！ キミ！｣
ユノ｢な、なんだってぇ!?｣

「Re:ドラグーン ３」

ユノ｢仕方ないよ。私バカだから、格闘みたいに手と足を一緒に動かさなきゃいけないようなコトしようとすると、頭がこんがらがるし。ましてや高速戦闘なんて、考えただけで目が回っちゃうよ｣
あかね｢…だけどその代わり、一つのコトに対しての集中力は並外れて優れている…と｣
彩夏｢どんなダメ神姫にも、取り柄の一つくらいはあるってことだぁね｣
ユノ｢それはまったくその通りだけど…。はっきり言われると、やっぱりイラッとくる｣
あかね｢……｣

「Re:ドラグーン ３」

ウナ｢ぎゅむ｣

あかね｢でもさ、ケンタウロス･モードを移動手段と割り切って、次々と攻撃ポイントを変えての連続狙撃だなんて、変わったバトルの組み立て方をするね、キミも｣
ユノ｢スゴいでしょ？ と、言いたいところだけど、この戦闘スタイル、ご主人に教えてもらったんだよね｣
あかね｢マスターに？｣
ユノ｢そう。私の特徴を考えると、私には、このドラグーンの戦い方が最善だって｣
あかね｢ドラグーン？ 竜騎兵のコト？｣
ユノ｢ファンタジーのドラゴンライダーじゃなくて、マスケット銃の時代に実在した兵種ね。…実は、私も詳しいことはよく知らないけど｣
彩夏｢ほえ〜。でもまぁ、このスタイルだと、せっかくのケンタウロス･モードの機動性が、ちょびっと勿体ない気もするけどねぇ｣

「Re:ドラグーン ３」

ウナ｢月夜ばかりが夜と思うなDeath！｣
ユノ｢ぅおうっ!?｣

「Re:ドラグーン ３」

彩夏｢納得も満足もしてるワケないでしょ〜が。『次にバトルしたら、あ〜してこ〜して、ギタギタのグチョグチョのコテンパンにしてやる！ ウケケケケ！ その日が来るのを、首洗って待っていやがれユノ!!』とか、そ〜思ってんに決まってるっての、あの娘の性格なら｣
あかね｢ウケケケケ！ はともかく、まあ、間違いなくね。それは師匠のワタシが保障する｣
ユノ｢う……｣
ウナ｢…それはそれはつまりつまり｣

「Re:ドラグーン ３」

あかね｢まあ、ダメージ自体はたいしたコトないみたいだからね。今は疲れて眠ってるよ｣
ユノ｢良かったぁ…｣
あかね｢それにしても…。あの距離から正確にジョイントを狙うなんて、正直ビックリした。まるで見えない栓抜きでも使ったみたいに、武装がポンポン弾けていってさ｣
彩夏｢それ、いいねぇ。これからあんたのことは『栓抜きのユノ』と呼んであげよう｣
ユノ｢それはイヤだ。昭和の時代の悪役レスラーじゃないんだから｣
あかね｢それにクリスも、ああなっても勝負を投げないなんて、思っていた以上に成長してて、ワタシ、なんだか嬉しくなっちゃったよ。今度、ラーメンでもオゴッてやるか｣
彩夏｢やれやれだぁね。まったくあかねちんは色気ないんだから。そこは甘味バイキングとか言うところでしょ〜が｣
あかね｢う、うるさし！｣
彩夏｢それとあんたもよくやった｣
ユノ｢へ？ 私？｣
あかね｢ああ。最後まで全力でバトルしてくれてさ。あれで手加減でもされてたら、たぶんあの子、精神的に立ち直れなくなってたと思う。…本当にありがとう｣
ユノ｢ま、さすがにそこはね…。クリス、ちゃんと納得してくれたかな？｣
彩夏｢まっさかぁ｣

「Re:ドラグーン ３」

彩夏｢お、あかねちん｣
ユノ｢それで、クリスの様子はどうだった？｣
あかね｢それは…｣
ウナ｢骨は拾ってあげた〜の？ ナムナム〜｣